何かを破壊するのではなく、綺麗にするのが目的のお掃除ゲームは近年1つのジャンルとして定着しつつあります。その舞台も住宅や駅、ファンタジー世界、マフィアの犯罪現場など多彩なもので、徹底的に掃除することで素晴らしい達成感を得られるものです。
パブリッシャーTeam17は、インディーゲーム開発スタジオCrisalu Gamesの手がける協力型掃除アクションゲーム『Goblin Cleanup』のSteam早期アクセスを2025年9月19日からスタートします。
本作でプレイヤーは、ダンジョンマネージャーに雇われたプロの清掃員となり、冒険者が攻略したダンジョンを元の姿に戻す役目を担います。血で汚れた床や壁をモップで拭き、荒らされた宝箱やオブジェクトを元に戻し、罠を再び使えるようにセットし、新たな冒険者を迎えるための準備をしなければなりません。

しかしダンジョンには危険はつきもの。作業中にミミックに食べられてしまったり、罠にかかって清掃員が死んでしまうこともあります。でも、安心してください……もし自分や仲間がダンジョンで死んでしまっても、その肉片や血を掃除してしまえば元通りになるのです。
本稿では、期待のお掃除ゲーム『Goblin Cleanup』の先行プレイレポートをお届けします!


ゴブリンメイドのお掃除タイム
本作の主人公は“ゴブリンメイド”の清掃員です。メインメニューでは見た目のカスタマイズも可能で顔や衣装、帽子、髪型、尻尾やツールなどをセット可能です。それぞれのパーツは色彩変更もできるので、見た目の印象はかなり変わります。ゲーム中は一人称/三人称で視点も変えられます。
本編はマルチプレイのロビーでもあるオフィスで依頼を受けていく形式で、最初に簡単なチュートリアルミッションを行います。このミッションでは、血で汚れた床や肉片の掃除、家具の動かし方と整理、マナの供給が必要なオブジェクトのケアなどのやり方を学んでいきます。





床や壁の掃除はモップが必要ですが、この世界では槍にスライムを刺したものを使用します。スライムは専用の装置で呼び出してから槍で刺すのですが、その際に泣いたりと表情豊かで可愛いですね。何度か使用すると血で汚れて使い物にならなくなるので、そうなったら部屋に設置されているミミックに食べさせましょう。
ミミックは、ダンジョン中に落ちている冒険者たちの肉片を食べてくれる、掃除に欠かせない相棒です。うっかり前に立ってしまうとプレイヤーが食べられる危険性もありますが、どんな道具でも使い方を誤れば危ないのは同じですね!ちなみに、後ろから持って運ぶこともできますよ。





すべての目標を達成したあとは、オフィスへのゲートをくぐってタイムカード(?)を押せばクリアです。本編ではステージごとに課せられたミッション達成に応じたゴールデンスライムを獲得し、一定数になることでステージや衣装がアンロックされていきます。




ダンジョン掃除は命がけです
掃除の舞台となるダンジョンは、エントランスから図書館、監獄、食堂など実に多彩で、最初の勤務地である塔だけでも実に豊富なステージが用意されています。それぞれのステージには多くのギミックが用意されていて、綺麗に掃除するには幾つかの謎解きも必要です。また、血や肉片、マナオブジェクトなどの位置はスキャン可能です。
本作の目的は「次の冒険に向けてダンジョンを清掃し準備する」ことです。それは汚れを落とすだけではなく、例えば罠で起動するバリスタの矢がなくなっていたら補充する、扉を開ける鍵が無くなっていたら探し出して施錠した上で元の保管場所に戻す、そういった“冒険の逆算”の作業が必要なのです。





どんな激しい戦闘や冒険があったのか、清掃開始時点でのダンジョン内は酷い有様です。血や肉片が散らばっているのはもちろん、どうやったらそうなるんだと思うくらい椅子や机、樽などが散乱しています。まずはマップ内を移動して、どこに何が足りないかというのをチェックすることも大切です。
しかし清掃中も油断は禁物です。ダンジョン内には踏めば罠が起動するスイッチがいたるところにあり、気をつけなければ飛び出る槍や吊り天井に殺されてしまうでしょう。幸い本作はリスポーン制で、ダンジョン内にあるチェックポイントを調べればその場所で復活することもできます。他にもスケルトンなどのモンスターに襲われることもあります。





本作の魅力として冒険の結果が目で見えることがあります。重要そうなアイテムが落ちていたら「ここで不要になって捨てたのかな」と思いますし、なんでもないところに血や肉片がたくさん落ちていたら「ここに罠があるんだな」とも考えられます。清掃中はダンジョンでの出来事を想像しながら遊ぶのがおすすめです!




マルチプレイで手分け作業も
『Goblin Cleanup』は序盤のステージでもかなり目標が多く設定されています。目標はいくつかのエリアごとに表示され、用意されたすべてのタスクをこなす必要があります。
気を付けなくてはならないのは、もしプレイヤーが死んだらタスクが増えてしまうということ。危険な罠の上で死んでしまうと、その血や肉片の処理で追加の事故が発生する可能性もあるのです。罠にはほぼ確実に起動スイッチがあるので、しっかりと観察しましょう。




ダンジョンの清掃には基本的に時間制限はないので、1人でじっくりと楽しむこともできますが、マルチプレイはまた違う魅力を感じられます。シンプルに人手が増えることでタスクを手分けできるのはもちろん、情報の共有ができることで、広大複雑なダンジョンの仕掛けを看破したり、必要なオブジェクトをリレー形式で運べるのです。




もちろん作業員が増えることで事故の発生率も上がります。ダンジョンの罠はかなり容赦なく、起動スイッチが複数あることも珍しくありません。誰かが罠の上の血を拭いてるときに、知らずに運搬中のフレンドがスイッチを踏んでしまい……新しいタスクが増えましたね!
マルチプレイの際は情報の共有や、事故で巻き起こる悲鳴を聞くためにもボイスチャットがおすすめです。また、見た目のバリエーションも豊富なので、自分だけのゴブリンメイドをカスタマイズするのも醍醐味ですね!




ファンタジーお掃除ゲーム『Goblin Cleanup』は、じっくりと拭き掃除や片付けが楽しめるゲーム性と、ダンジョンを舞台にした危険性ややりごたえが楽しめる作品です。飛び出す槍や吊り天井などの罠、恐ろしいドラゴンなど、ダンジョンを舞台にしたからこそのインパクトあるお掃除を楽しめます。
個人的にゲームのコンセプトを感じたのは、最初のステージであるエントランス入口のギミック。開始時はそのまま入れるのですがマナ供給するとツタが入口を塞ぐので、清掃終了時はツタを塞いだ状態にしましょう。これで「ダンジョンを塞ぐツタ」を攻略する謎解きが生まれるのです。“冒険の逆算”は本作の楽しさそのものだと思います。



ただし、先行プレイなこともあってかゲームはやや不安定な部分も。特にマルチプレイでフレンドが切断される事態が発生したほか、持ったオブジェクトが柱に埋まってしまう現象も確認しました。せっかく基礎部分はとても面白いゲームなので、改善されると嬉しいのですが……。
Steam早期アクセスはおよそ2年間を予定し、今後はコンテンツ追加やよりカオスなゲームプレイも楽しめるようになるとのこと。現時点でもじっくりたっぷり遊べる作品なので、リリース後の展開も楽しみです!













