気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Okomotive開発、PC/PS5/Xbox Series X|S/スイッチ向けに8月21日にリリースされた獣使い探索アドベンチャー『Herdling』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、不思議な生き物「カリコーン」の群れを導き、安住の地を求めて広大な世界を旅するパズルアドベンチャー。言葉によるコミュニケーションは存在せず、プレイヤーは杖を振ることで生まれる合図や、口笛でカリコーンたちと心を通わせ、彼らの習性を利用して道を切り拓いていきます。日本語にも対応済み。
『Herdling』は、2,900円で配信中。


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Donこんにちは、Don Schmockerと申します。本作のクリエイティブディレクターを務めています。好きなゲームは『Control』『ELDEN RING』『DEATH STRANDING』『BioShock』『INSIDE』あたりでしょうか。時々変わることもありますが、長年を通してだいたいこのあたりのタイトルが一貫してお気に入りです。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
Don本作では、羊を飼うことやハイキングを面白く、そして流れるように表現することを目指しました。プレイヤーは息をのむような山々を舞台に壮大な旅に出て、美しい音楽を聴きながら、カリコーンの群れと絆を深めていきます。カリコーンたちを「信じられる存在」として感じさせること、神秘的でありながらもストレスにならないようにすることが大切でした。
実際の羊飼いや動物との関わり、民間伝承などを多く参考にしましたが、一方でゲーム中のスピード感あるパートをデザインする際にはレースゲームの要素も取り入れています。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
Don本作は、『風ノ旅ビト』『The Pathless』『人喰いの大鷲トリコ』といったゲームや、「パンズ・ラビリンス」「千と千尋の神隠し」「かいじゅうたちのいるところ」といった映画に影響を受けています。私たちは、子どもの想像力のように、厳密なルールに縛られない幻想的な世界を作りたいと考えました。参考にしたゲームからは、主に流れるようなゲームプレイやテンポ感にその影響を受けています。
また、私は昨年の春に日本を訪れ、岐阜県高山周辺の山々などを旅をしました。その体験が、本作に登場する森や山の環境デザインにも影響を与えています。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
Don私は開発全体を本当に楽しむことができました。また、私たちはスイスに行き、美しいハイキングやアルパカと一緒に歩くトレッキングも体験しましたよ。
ゲームプレイの面では、群れを導くシステムに多くの時間をかけ、最後の最後まで改良を重ねました。リリースのわずか数週間前にも、進行方向をより明確に示すインジケーターを追加するなど、とても重要な変更を加えています。
――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。
Don私たちはいただいたフィードバックに非常に満足しています。ゲーム開発ではよくあることですが、プレイヤーの皆さんが群れを導くシステムを正しく理解してくれるかどうか、多くの不安がありました。しかし、メディアからもプレイヤーの皆さんからも、本当にたくさんの素晴らしいレビューをいただきました。特に、カリコーンたちとの繋がりや、名前をつけられる機能について多く言及されていたと思います。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
Don私たちは現在、できる限り多くのフィードバックを集めており、今後どのように進めていくかを話し合っています。リリース直後には、プレイヤーの皆さんから報告された問題をいくつか修正しましたし、何か新しい問題が発生した場合にはできるだけ迅速に対応するよう努めています。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Donはい、もちろんです。やっていただけると嬉しいです!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
DonGame*Sparkで本作についてお話できて本当に嬉しいです。プレイしてくださる皆さんに、心から楽しんでいただけることを願っています!
――ありがとうございました。


◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。








