のめり込むほどに味がしてくる濃密なサバイバル体験―PS5になった『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』プレイレポ | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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のめり込むほどに味がしてくる濃密なサバイバル体験―PS5になった『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』プレイレポ

グッドハンティング、ストーカー

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のめり込むほどに味がしてくる濃密なサバイバル体験―PS5になった『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』プレイレポ
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GSC Game Worldが開発した、伝説のFPS『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズ。チョルノービリ原発付近に発生したゾーンという危険地帯を生き抜くサバイバルゲームであり、多くのフォロワーを生み出しました。

今回、シリーズ最新作である『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』PS5版が発売されました。

骨太なゲーム体験はそのままに、PS5ならではの新機能が追加され、美しきゾーンにどっぷりと浸かることができます。ほとんどのバグが解消されている点もGOODでした。

この美しくも過酷なゾーンで生きるということ……緊張感のある世界だからこそ感じられる圧倒的な生活感

本シリーズは、2007年にGSC Game Worldが開発した『S.T.A.L.K.E.R. SHADOW OF CHERNOBYL』を1作目とするサバイバルFPS。初代の三部作とあわせると、『2』は実質的に4作目となります。

舞台は、チョルノービリ原発付近に発生したゾーンというオープンワールド。高濃度の放射線によって生まれたミュータントや、超常現象を発生させるアノマリー、そしてそのアノマリーの付近に生成される奇跡の物質アーティファクトなど、にわかには信じ難い現象が日夜起きている一帯です。

特にアーティファクトは高値で買われることもあり、生き残った人々や、噂を聞きつけてやってきた命知らずの連中「ストーカー」が活動し、命懸けの探索を行っています。

本作の主人公である元海兵隊員のスキフも、ひょんなことからゾーンへと足を踏み入れることに……。

とあるアノマリーに家を燃やされたスキフは、アーティファクトを再活性化して売り飛ばすためにゾーンへと向かいますが、頼みの綱であった科学者が殺害されていたので、自分で再活性化を行うことになりました。

しかし、その最中に謎の連中に襲われ、身包みを剥がされた状態でゾーンに放り出されてしまいます。彼は自らを襲った連中を突き止めるため、過酷な冒険に出向くのでした。

そんな本作はオープンワールドFPSです。

プレイヤーは銃やグレネードといった武器を用いて、サイドクエストや資源探しを繰り返しながら、少しずつ行動範囲を広げ、ストーリーを進行。空腹や眠気、そして放射線などといった脅威もあるため、サバイバル色はかなり強く、重量制限から時にはバッグの中身を捨てる決断をする羽目にもなります。

基本的には敵対するグループに属するストーカーや、ならず者であるバンディットたちとの銃撃戦が主ですが、ミュータントやアノマリーの存在がこのゲームにアクセントを与えています。身を隠しながら襲撃してくるブラッドサッカーや、こちらの武器を叩き落として衝撃波を打ち込んでくるブーラーなど、さまざまなタイプのミュータントがいます。

アノマリーについても、近づくと吸い込まれる球体や、通り過ぎるだけで出血する空間、一定の空間に常駐している竜巻など、自然法則を捻じ曲げた危険なものばかりです。

しかしながら、それらのアノマリーが集まっているところには、アーティファクトと呼ばれる貴重な装備品が出現します。アーティファクトのほとんどは強烈な放射線を発するものの、それさえどうにかできれば強力なパワーを身に着けられるので、ぜひとも集めたいものです。

と、ここまで書いてもまだ一般的なオープンワールドFPSからそんなに離れていない感じがしてきますが、本作は間違いなく唯一無二のゲームであり、不思議な魅力を放っています。まるでゾーンに魅了されるストーカーたちのように、この無骨で怖ろしい空間にまた戻ってきたくなるような何かがあるのです……。

そのひとつには、ゲーム自体が多くを語らない点にあるでしょう。本作はUIやUX、何ボタンを押したら何ができる、という程度のことこそ説明してくれますが、具体的に何をどうしたら得なのかとか、どういう順番でクリアしていくべきなのかといったことは、ほとんど教えてくれません。

箸休めのミニゲーム(ギターを除く)や、レベルアップのような恒久的アップグレードはまったくなく、スキフは装備とアーティファクトを揃えていくことで強くなっていきます

なので、遊べば遊ぶほど死ににくくはなりますが、結局アノマリーに飛び込んでしまったり、四方八方から蜂の巣にされたりしたら即死。いつ死ぬともわからないという緊張感が常にあるわけです。

弾も食料も有限で、装備の修理も必要、何をするにもクーポンという通貨が要ります。最初のうちは、探索で得た資源を売ってようやく防具の修理が賄えるほどでありながらも、徐々にこの世界のルールやバランスが見えてくるのです。

初見の方は、攻略情報なんか見ずにアノマリーにグチャグチャにされて死にまくってください(それで嫌になっちゃうくらいならちょっとだけ覗いてみてもいいですが……)。

この徐々に体がゾーンに馴染んでくる感覚は、たしかにこのゲームでしか味わえないと、そう思わせてくれる1本です。

新しい拠点で装備を整えてまた出撃するときの高揚感や、死に物狂いで逃げながら洞窟の出口を見つけたときの安堵感、淡白だからこそ映えるインスタントな人間関係とストーリー。そして死と隣り合わせだからこそ美しく見えるゾーンの夜明け、急ごしらえなドミトリーや焚火を前に語り合っているストーカーたちの姿など……本当に言い尽くせないほどさまざまな魅力がここにはありました。

PS5で何が変わったのか?

そんな本作は、PS5で何が変わったのでしょうか。まず、当然ながらPS5ではハプティクスフィードバックアダプティブトリガー3Dオーディオに対応しています。

コントローラー「Dual Sense」の機能は充分に生かされており、PSファーストタイトルと同じような触覚体験を味わえます。特に、アノマリーエリアを命からがら歩いているときのヒヤヒヤ感がコントローラーから伝わってくる点は一度試してみてほしいですね。

そして、PS5に最適化されたビジュアルも必見。七色の顔を見せるゾーンの空や、洞窟や拠点の明暗がパキッと描画されています。テクスチャの表示が遅れるといったようなことも、ほとんどありませんでした。

他にはギターをタッチパッドで演奏できるようになった点など、細かいアップデートも存在しますが、何よりも重要なのはほとんどのバグが修正された点にあります。

筆者はすでに30時間以上遊んでいますが、深刻なバグには遭遇していません。せいぜい会話中のキャラの立ち方が変になったり、クエストを選ぼうとしたらカーソルが妙な挙動をしたり、といったくらいのものです。

ただし、2度ほどクラッシュはしたので、オートセーブ機能は付けておいたほうが身のためです。特定の地点に入ってFPSが下がってきたりしたら、手動セーブするなどしてできる限り自衛をするのが得策でしょう(この手の海外産FPSを遊ぶ人には今更釈迦に説法かもしれませんが)。

また、PS5版ということで、コントローラーエイムに最適化している点もGOODです。オートエイムの強弱や、右スティックの反応曲線の変更、モーションセンサー(ジャイロ)機能など、パッドでFPSを遊んでいる人には絶対にあってほしいところがしっかり用意されています。

『S.T.A.L.K.E.R.』らしい拾った銃の頼りなさと、FPSとしての快適性が同時に表現されており、かなり気の利いた調整だと思いました。

PC版が発売してから1年以上、紆余曲折がありましたが、ついに完成品として全人類にオススメできるような一作になった感じがします。

これを機会に、ぜひともゾーンに足を踏み入れてみてください。


S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of ChornobylPS5版は、11月20日より発売中。PC(Steam, GOG.com, Epic Gamesストア, Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けにも配信中です。


S.T.A.L.K.E.R. 2 Heart Of Chornobyl (輸入版:北米) - PS5
¥14,679
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ライター:各務都心,編集:八羽汰わちは


ライター/ 各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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編集/多趣味オタク 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Spark編集部員、デスク担当。特技はヒトカラ12時間。

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