『魔法少女ノ魔女裁判』でその名を轟かせたクリエイティブブランド「Acacia(アカシア)」とジー・モードが共同で手掛ける新作ノベルRPG『配信少女ノ裏垢迷宮』。
裏アカ迷宮ノベルRPGと銘打たれた本作の舞台となるのは、SNSの闇が具現化した異界です。SNSで絶大な人気を誇るガールズバンド「ラグドロップス」のメンバーらはこの世界へと引き込まれ、脱出のために裏アカダンジョンの攻略と裏アカの主の特定に挑むことになります。
登場人物のビジュアルや一部設定などは明かされているもののまだまだ謎の多い本作。Acacia所属の畑俊行氏と東風輪敬久氏にお話を伺いました。
開発経緯、キャラクター、ゲームシステム...いろいろ聞いてみた
――まずは本作の見どころの紹介からお願いします。
畑俊行氏(以下、畑):本作は「裏アカ」に迷い込んだ「少女たち」のお話です。
裏アカと聞いて思い浮かぶものは、嫉妬や欲望や愚痴だと思います。見たくもない心の闇ですが、だけど同時に誰もが心に持ち得る感情です。本作の少女たちは、迷宮を進んで、モンスターを象ったあらゆる「悪意」と対峙しなければ、生きて外の世界に出ることはできません。
そんな悪意たちは「怖いもの見たさ」をそそるものだと思っていますし、悪意と対峙した少女たちにどんな結末が待つか、彼女たちは救われるのかを、同時に確かめていただければと思っています。
――ジー・モードさんとタッグを組んで手掛けることになったきっかけを教えてください。
東風輪敬久氏(以下、東風輪):昨年の『魔法少女ノ魔女裁判』開発中期くらいのころ、Acaciaが次のチャレンジを検討する段階で、ジー・モードさんが親身に相談に乗ってくれました。
ジー・モードさんはインディーゲームを数多く扱っていて、私たちのクリエイティブ思想に対してリスペクトしてくれています。そのため、早い段階で企画にGOサインを頂きました。
――開発は『魔法少女ノ魔女裁判』と並行してスタートしていたのでしょうか?
畑:先に東風輪が言っていた通り、『魔法少女ノ魔女裁判』中期くらいの時点で、企画の設計やキャラクターの設定などは事前に組みあがっていましたが、本格的に開発体制が動いたのは『魔法少女ノ魔女裁判』がリリースされたタイミングあたりです。

――『魔法少女ノ魔女裁判』は新規IPながら多くのファンを獲得する人気作となりましたが、本作の開発に影響や変化はありましたか?
畑:ないとは言い切れません。どうしても「『魔法少女ノ魔女裁判』の次に出る作品」という注目は避けられないと思います。スタッフもプレッシャーはあると思いますし、一方で一定の注目を得られている恩恵もあると思います。共犯者の期待に応えながら、さらに新しい価値をお届けするのは非常に難しい仕事です。
でもみんな頑張ってます。きっと大丈夫です。ひとつひとつを大切に作る気持ちは、絶対に忘れてはいけません。
――本作を手掛けるにあたって影響を受けた作品はありますか?
東風輪:企画の草案段階では、Acaciaの独創性を活かしたシンプルなRPGを作りたいと思っていたので、『ウィザードリィ』タイプのダンジョンを参考にしました。ただ、ユーザーにダンジョンで迷子になられると肝心の物語に集中できなくなるので、途中で方針を変えました。
規模感は違いますが、リスペクトした作品は『ペルソナ』シリーズです。
――本作を楽しむ上で『魔法少女ノ魔女裁判』をプレイしておく必要はありますか?
畑:ありません。ただプレイしておくと、より楽しい作品になるようにしたいです。それは逆に『配信少女』をプレイしたあとに、『魔法少女ノ魔女裁判』をプレイするケースも同じことです。今後もAcaciaブランドを広げていきたい気持ちです。
――キービジュアルはインパクト抜群の仕上がりでしたが、その中でも特に胸にハート形の空洞があるのが印象的でした。この描写も本作の内容を反映しているのでしょうか?
畑:キービジュアルは、Acacia所属イラストレーターのmaruchiさんが素敵に仕上げてくれました。何にどんな意味があるのかは、きっとボカしておいたほうが良いと思いますが、ハートは今作では大変意味の強い記号として使われる予定です。なにしろSNSが舞台です。

――“SNSの闇”が具現化した異界が舞台とのことですが、一体どのような世界なのでしょうか?
東風輪:そのままです(笑)。あまり話をすると楽しみが無くなるので、ゲームをプレイしてなるほど!と思って欲しいです。
――「ダンジョン探索パート」では、古典的な3DダンジョンRPGのように敵との戦闘やキャラクターの育成などをこなしていくことになるのでしょうか?
東風輪:この辺も、今後の情報をお待ちください。普通のRPGと違うのは、キャラクター達がバンドメンバーですから、その辺りを活かした斬新なシステムを用意しています。
――「ADVパート」は『魔法少女ノ魔女裁判』のものと同じように進行するのでしょうか?本作ならではの特徴があれば教えてください。
畑:同じように進行すると考えていただければと思います。ただRPGでもあるので、もう少しゲームを活かしたシナリオが展開されると思っていただければと思います。
――物語の分岐やバッドエンドは存在しますか?
東風輪:どうでしょう?まだこの段階では気が早いと思います。
――キャラクター一覧の中に『魔法少女ノ魔女裁判』にも登場した「二階堂ヒロ」の姿がありました。今作での彼女について可能な範囲で教えてください。
畑:『魔法少女ノ魔女裁判』で、とある終わり方を迎えた姿だと思っていただければ幸いです。

――他のキャラクターたちは新顔ながらも一癖も二癖もありそうな魅力を感じられます。「二階堂ヒロ」以外の6名全員がガールズバンド「ラグドロップス」のメンバーなのでしょうか?
東風輪:そうです。6人が「ラグドロップス」というバンドメンバーです。
――キービジュアルにも描かれている「彩家リイル」について詳しく教えてください。
東風輪:毎日遺書を書いているという、死にたがりな子です。そして、ネオンのことが大好きです。バンドでは、ギターボーカルを努めます。

――タイトルに「配信少女」とありますが、現時点での情報ではSNS要素がメインとなっている印象です。「配信」は本作において重要な要素となってくるのでしょうか?
東風輪:重要です!物語のキーワードにもなっていますが、ゲームシステムの重要なところに絡んでいます。情報が公開されるまでお待ちください。
――『魔法少女ノ魔女裁判』はSNS上での尖ったプロモーションが特徴的で、今作でも鍵アカウントにした上での情報公開が行われ、盛り上がりを見せました。今後もこのようなSNSを駆使したプロモーションを行う計画はありますか?
畑:はい。あります。いくつかは、びっくりすることが待っているのではないかと思います。
でもAcaciaのSNSは誰がやってるのかもわからない。予想がつかない面白さはあり続けてほしいなと思っています。公式アカウントの文章を書いているのは、私かもしれないしスタッフかもしれないしキャラかもしれません。
――最後に、ファンに向けてのメッセージをお願いします。
東風輪:Acaciaのクリエイター達は、普通のゲームの作り方はしていないので、明日急にゲームシステムや物語が変わってしまうかもしれません。
いずれにしてもファンの方々が喜ぶ刺激的な方向に変化していきますので期待して待っていて欲しいです!制作頑張ります!

『配信少女ノ裏垢迷宮』は、PC(Steam)とニンテンドースイッチ向けに2026年発売予定。公式サイトやX(@hanoura_maze)にて情報公開が行われています。









