今回は、秘密結社マテンロウ計画とStudio Dragonetが手掛け、わくわくゲームズから発売された『代筆屋ワールドワード』のニンテンドースイッチ版をプレイ!本作は、ラブレターから果たし状まで、あらゆる文章を代筆するハチャメチャ代筆アドベンチャーです。

発売前イベントで試遊した際、そのハチャメチャっぷりとグラフィックの可愛らしさにすっかり虜になっていました。秘密結社マテンロウ計画関連作品のオンラインくじでも「当たりが出るまで引けば当たりが出る!」の精神で引きまくっていました。
◆あらゆる文章の代筆、受け付けます

「ラブレターから果たし状、謝罪文に契約書まで、あらゆる言葉であなたの想いを伝えます!」主人公は、そんな謳い文句で知られる代筆屋「ワールドワード」で働く新入りバイトだ。

彼女は、主人公より少し先輩のバイト・モノちゃん。仕事の内容はズバリ代筆だ。ラブレターから謝罪文まで、依頼内容は実にさまざま。人手不足のため、出社一日目にして、いきなり代筆を任されてしまった。右も左もわからない一週間くらいは、先輩の補佐とかから始めるんじゃないの?

新入りがやっていいならやるけど……引っ越してきて一ヶ月も経ってないのに、いきなり町内会の班長に任命されてしまったような気分だ。どうなっても知らんよ?

代筆を始める前に、まずは依頼者から詳しく聞き取りを行う。最初の依頼者は、都内で自営業をしているジニーちゃん。代筆の内容はラブレターだ。

ジニーちゃんの恋のお相手は、なんと実のお兄さん!最近お兄さんに恋人が出来たらしく、牽制のために思いを伝えることにしたそうだ。

聞き取りが終われば代筆のスタートだ。基本となる文章はオートで作成されるので、プレイヤーは手紙の肝心な部分のみ干渉が可能だ。「お兄さま、あなたはジニーにとって……」に続く文章を決める。そう、ルーレット方式で!

「えーと」や「ぶっちゃけ」といった単語が切り替わっていくので、タイミング良くボタンを押して止めていく。

「お兄さま、あなたはジニーにとって たまに ヤバい 何だっけ」と頓珍漢な文章になってしまった。

後半にもう一度ルーレットを止めて代筆の完了だ。ウーンウーンじゃねえ……!

代筆完了後は、依頼主からすぐさま結果報告のメールが送られてくる。そりゃまあ失敗だよね。失敗にくよくよしていられない。本日のノルマはあと3件あるからだ。

続いての依頼は、王子系動画配信者のスノーホワイトさんだ。絶大な人気を誇る彼は、週刊誌に7股をすっぱ抜かれたので、そのための謝罪文の代筆を依頼してきたのだ。

そんな7股クズ野郎の代筆でも受け付けるのがプロってもんだ。ただ、その内容については保証できない。なんたって新入りバイトだから。

こちらの思いに反してルーレットが上手くいってしまった。「心から」「反省」、次に「します」で止めてしまえば立派な謝罪文が出来上がってしまうじゃないか。

「してほしい?」で止めたことにより、立派な謝罪文は絶妙な煽り文へと変化した。良し。後半の文章も「ヘイ! チャンネル登録 寄越せェ!」という煽り文が完成し、スノーホワイトのチャンネルは削除となった。

その後、ヤベェ博士や巨人族のお姉さんの代筆も順調に失敗したけど、初日の業務は無事終わりを告げたのだった。
◆仕事中の飲み食いも可。便箋が汚れちゃってもヨシ!

次は少々時間が経過し、一週間後からスタートする。こちらは不在だった店長さんだ。

この一週間で、新入りだった主人公も代筆屋として慣れてきたかと思いきや、お客からの評判は散々だ。でもまあ店長さんも怒っている様子もないのでOKだね。

それどころか、なんと主人公を指名する依頼者まで現れた。彼の名はレッドキャップ。7股動画配信者・スノードロップの知り合い、というか7股スキャンダルを暴露した張本人らしい。彼の依頼は、一周年ライブで披露する新曲の歌詞の代筆だ。

今回の依頼から、町に出て代筆に使用するワードを集められるぞ。

本当に片っ端からワードを収集していくので、明らかに代筆にそぐわないワードも数多く存在する。

町のショップでは、代筆に使う便箋や、執筆中に飲むコーヒー、生ハム原木などが購入できる。便箋やコーヒーはわかるけど、生ハム原木って何に使うの?

と思っていたら、代筆中に便箋の上に生ハムが落ちちゃった!生ハム食いながら書いているのかよ。

その他にも、購入したアイテムに応じて便箋がデコレーションされていく。コーヒーをこぼしたシミや、猫に乗っかられて肉球スタンプが便箋を彩っていく。

仕事の執筆中にそんなに飲み食いするなよと突っ込みたくなったけど、僕もこの記事を書いている今、めっちゃ飲み食いしているので何も言えない。しかも、食べカスをポロポロこぼしながら……!
2時間ほどでサクッとクリア出来ました。
代筆の肝心な部分がルーレットで決まるので、予期せぬ内容になってしまって大笑いしながらプレイしていました。僕が手掛けた代筆は、ラブレターや謝罪文のはずがすべて煽り文……!
依頼者は、クセの強い人や7股のように同情の余地がない人が揃っているので、代筆に失敗してもあまり罪悪感を抱かなくてすみました。やりたい放題だ!
といっても、7股配信者すらもイヤな類のキャラクターではありません。依頼者は町の住人として再登場し、代筆時には見えなかった性格や行動、キャラクター同士の関わりが見えてくるのが良かったですね。
グラフィックは、キャラクターからメニューにいたるまでハチャメチャに可愛らしく、ストーリーもバカバカしくもスカッとしているので、ホンワカした気持ちで最後までプレイ出来ました。
『代筆屋ワールドワード』はPC(Steam)/ニンテンドースイッチ向けに発売中です。
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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