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悪夢的体験!ゲーマーこそ「プラド美術館VR展」に行くべし。ちょっと想像を超えてます。

東京タワーにて開催中の『Art Masters:プラド美術館所蔵品VR展』に行ってきたら、予想以上のインタラクティブなVR体験でびっくりしました。VR系のゲーム経験者ならビックリすると思うし、きっと楽しめます。

ゲーム文化 イベント
「ART MSTERS プラド美術館所蔵品 VR展」体験イメージ
  • 「ART MSTERS プラド美術館所蔵品 VR展」体験イメージ
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  • 『魔女の安息日』
  • 「ART MSTERS プラド美術館所蔵品 VR展」体験イメージ
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  • ラス・メニーナス(女官たち)

東京タワーにて、「Art Masters:プラド美術館所蔵品VR展」が開催されます。筆者も早速行ってきたのですが、予想以上のインタラクティブなVR体験でびっくりしました。VR系のゲーム経験者ならビックリすると思うし、きっと楽しめます。

本展は、スペイン国立プラド美術館の正式許諾のもと、門外不出の王室コレクション五大名画を知り、体験する没入型VRアートです。

え!? 美術展VRって聞いたんですけど?

老警備員に導かれ、夜の美術館へ

内容は、プラド美術館の夜の老警備員テオに導かれて、裏口から侵入し、美術品を貯蔵したバックヤードを経て、様々な絵を見て回る。いわばプライベートなナイトミュージアム体験……かと思ったら全然違いました。

最初の貯蔵庫で見られる古代エジプトや古代ギリシャの石像や石柱などもすごい迫力だし、美術館内の情景も非常にリアルです。本物のプラド美術館に行ったことはありませんが、このVR空間の中の美術館は非常に天井が高く、吹き抜けがたくさんあって、立体感がある構造で、それがVR体験をとてもリッチにしています。

しかしそれは序章でしかないのです。

プラド美術館の夜の老警備員テオの最後の晩。何かが起きる。

「名画の中に入る」=物語化されたVR

このVR体験の本質は、美術館の中に入ることではなく、美術館に展示されている「名画の中に入る」ことなのです。

歴史的な名画には、様々なバックグラウンドストーリーがあります。美術展に行くと、絵の横にその絵に関する様々なエピソードや由来が文章で書かれています。これをふんふんと読んで、絵をよく見て、なるほどねと思うのが僕らのありがちな美術体験です。

一方、このプラド美術館VRでは、様々な幻想的なVRムービーの中に入って、作品世界を実際に体験して、最後にその絵を鑑賞するというストーリーになっています。

王室の家族の風景に秘められた秘密。ギリシャ神話の美の女神ヴィーナスと美しき若者アドニスの物語。視力と聴力を失いかけた画家ゴヤの狂気と悪夢。それらを文章ではなく、VRの中で我がことのように体験する。

これによって歴史的な名画が圧倒的なアート体験に変わりました。

フランイスコ・デ・ゴヤ『魔女の安息日』この絵に秘められた謎とは?

後半は"悪夢のディズニーランド"!?

アトラクション(そう、これはもう、VRによる完全なアトラクションなのです)の後半は、もうほとんど"悪夢のディズニーランド"みたい。ホーンテッドマンションやカリブの海賊やピノキオの冒険旅行のような、しかしより壮大で不気味な体験。しかも、座ったままでは無く、自分の足で歩き、細部を目で確かめながら体感できる。この凄さはやってみないとわからないでしょう!

画家の妄想の悪夢があなたを襲う
こっちは明るい妄想ではあるけど、やっぱり悪夢的。

もし、あなたがホームVRやアトラクション型VRの経験があって、「そうやって大袈裟に言うけど、VR体験型ムービーって細部がちゃちだし、途中で飽きるんだよね」と思っているなら、むしろ是非オススメしたい。従来の類似の展示の中でもダントツにリッチで感動のあるVR体験でしたし、同行したVR関係に詳しい知人も「VRに詳しい人ほど驚くよね」と同意してくれました。

惜しむらくは体験できる時間に限界があること。素晴らしい光景に見とれてずっと見ていると画面がブラックアウトして、次へ進めと矢印で導かれます。本物の美術館ならずっと同じ場所にいられますが、これはアトラクションなので体感時間に制限があるのは当たり前ではあります。

実際にはそんなに急かされるようなことはなく、そこそこじっくり楽しめるのでご安心ください。

PICO 4 Ultraのパワーと広い会場も魅力

使用されているVRヘッドセットは「PICO 4 Ultra Enterprise」のようです。よく知られているMeta Quest 3に比べると映像の解像度がやや高く、沢山メモリを積んでいることも、このVRアトラクションの品質の高さに貢献しているのかなと思いました。

このプラド美術館のVRのもう1つ良い点は、とても広いことです。会場となった東京タワー1階の「タワーホールA」は約660平方メートルの広さがあり、この手のVR体験の会場としてはかなり大きい方です。そのため、多くの人が同時に体験できるし、自分の足で歩く距離が長いことも体験のリアルさに拍車をかけていると思います。

プラドVR展の会場はかなり広く、複数人数が同時に楽しめる。

ちなみに、自分以外の観客はすべてギリシャの石像風に見えるので、他の観客がいても幻想的な世界観の没入感が損なわれることはありません。

チケットのお値段は、平日4000円、休日4500円とそこそこします。まあ、大人なら映画2回ぶんの価値はあると思うし、U35割で2800円、U18割(ただし大人同伴必須)が1200円なので、35歳以下の人や家族連れにとってはかなりリーズナブルだと思います。

東京タワーには他にも、VRアトラクションが沢山あるので、そちらも含めてVR三昧するのも良いかもしれません。


開催概要

  • 会期:2025年12月23日~2026年4月12日(予定)

  • 営業時間:10:00~22:00(最終入場時間 21:15)

  • 開催場所:東京タワー 1階 タワーホールA

  • 体験時間:約45分(30分のVR体験を含む)

チケット料金

特典付き体験チケット(イマーシブデジタル記念写真付き)

平日:5,000円

休日:5,500円

体験チケット

平日:4,000

休日:4,500

U35割(次世代アート文化体験支援)

2,800円(平日/休日共通)

U18割(若者アート文化体験支援)※大人の同伴必須

1200円(平日/休日共通)

※価格はすべて税込


ライター:根岸智幸,編集:みお

ライター/編集者、ライター、ソフトウェアエンジニア、メディアビジネス企画開発 根岸智幸

ITと出版とオタクの何でも屋。グルメや女性誌や芸能やBLマンガもやりました。キャンギャルやコンパニオンの写真も撮ったりします。
・インターネットアスキー編集長(1997-1999)
・アスキーPC Explorer編集長(2002-2004)
・東京グルメ/ライブドアグルメ企画開発運営(2000-2008)
・本が好き!企画開発運営(2008-2013)
・BWインディーズ企画運営(2015-2017)
・Webメディア運営&グロース(2017-)
著書
・Twitter使いこなし術(2010)
・facebook使いこなし術(2011)
・ほんの1秒もムダなく片づく情報整理術の教科書(2015)
など

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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