ここ数年で一気に増えたゲームジャンルというとやはりローグライトです。ただ、「ローグライトというは言葉よく聞くし、少し興味あるけどなんだか難しそう」というライトゲーマーも少なからずいるのではないでしょうか?
今回紹介する『マスター・オブ・ピース』は、そんなローグライトに少しでも興味がある初心者が最初に遊ぶ作品として非常にオススメ。初心者向けと言ったが、育成など奥が深く戦略性も高い歴戦のゲーマーも楽しめる作品になっています。
※パブリッシャーよりSteamキーの提供を受けています。
シンプルだが奥深いボードゲーム風デッキ構築型ローグライト

本作は、チェスの駒のような傭兵たちが戦うターン制ボードゲーム風ローグライクストラテジーで、とにかく分かりやすく作られているのが特徴的な作品です。
プレイヤーが、戦闘において行うことは非常にシンプル。ボードゲームの盤のような4×4のフィールドに、手札のように配られるそれぞれ攻撃力、体力、速度、後述する固有能力の特性や噂が異なる駒を配置していくだけです。
配置の際には、アクションポイントというものを消費しますが、簡単なコストのようなもので、そこまで意識しなくても問題ありません。配置したらあとは駒たちが1ターンに一度、真っ直ぐ1マス進み、正面に敵がいる場合はその敵に攻撃、敵がいなかったら相手のライフとなる旗やボスを自動で攻撃してくれます。
他にも駒を左右どちらかに動かしたり、戦闘で数回のみ使用できる能力を使ったりとアクションはいくつかあるのですが、複雑なことは全くなく、とにかく直感的にプレイできます。


奥が深い傭兵の育成
「ローグライトはなんか説明多くて難しくね?」というローグライト未経験ゲーマーも「ビルド構築とかローグライトらしい面白さはあるの?」という熟練のゲーマーたちもしっかりと楽しめるのが本作のすごいところです。
本作は『Slay the Spire』などの定番ローグライト作品と同じく、さまざまな能力強化イベントや敵が配置されたすごろくのようなマップを見て、分岐するルートからひとつを選び、イベントに進んで傭兵のステータス、特性、噂というものを付与して強化していきます。
強化の軸となるのは大きく分けて3つです。

まずは、ステータス強化。ステータスは、体力と攻撃力と速度の3種類で、速度の数値が多い順に攻撃し、攻撃力の数値分、体力が減るというすごく分かりやすいものになっています。強化では手持ちの傭兵ひとりを選択してどれかを強化していけます。

次は、特性についてですが、傭兵はそれぞれに特殊な能力が与えられています。例えば、敵を攻撃する度に攻撃力が1増えるやターンの終わりに目の前の傭兵の攻撃力と速度を上げるといった感じでシンプル。

最後は噂です。噂は、付くことで傭兵が強化される二つ名のようなもので、ステータスを強化しつつ、フィールドに出すときなどに使うアクションポイントの消費量を減らすなどの特殊な効果が付与されます。

これらを組み合わせることで、ローグライトらしい悪さをすることもできます。
速度をすべて消費して、消費した分、体力と攻撃力が増える特性を持つ傭兵がいるのですが、ほかの傭兵の育成を放棄して、この傭兵の速度をひたすら上げ、体力と攻撃力が凄まじい数値のムキムキの傭兵を作り出せたりと、ミニマムでシンプルなゲーム性とは裏腹に自由度が高く、奥深く楽しい傭兵の育成ができます。
しかも、ほかのローグライトだと誰がどの能力を持っていたかなど説明文が長くて、よく分からないということが割とありますが、本作では戦闘中に特性の説明を読むぐらいの感覚でも問題なくプレイできるほどに説明が簡素。能力の説明が少なく分かりやすさを追求した作りになっているので、そういった能力と能力のシナジーを見つけやすいのも魅力です。
本作は、とにかくシンプルで遊びやすく分かりやすいことが一番の魅力。
また、サクッと息抜き程度に遊べるのも本作の良い点。筆者が、SteamDeckでプレイしたところ特に大きな問題もなく楽しくプレイできたので、SteamDeckを持っている方が寝転がりながら軽く遊ぶのにも適しています。
ここ数年で、『Slay the Spire』『Wildfrost』『Inscryption』などの名作ローグライトが続々と出現し、いまなお優れた作品がどんどんとリリースされています。このビッグウェーブに乗り遅れないようにローグライトをまだあまりプレイしたことがないという方は、この『マスター・オブ・ピース』で波に乗ってみるのはいかがでしょうか?










