Steamで『ディノクライシス』を再プレイして気づいた、『バイオ』にはない魅力【特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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Steamで『ディノクライシス』を再プレイして気づいた、『バイオ』にはない魅力【特集】

恐竜パニックホラーの金字塔の魅力を再発見。

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Steamで『ディノクライシス』を再プレイして気づいた、『バイオ』にはない魅力【特集】
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カプコンが手掛ける恐竜パニックホラーの金字塔『ディノクライシス』および『ディノクライシス2』が、2026年2月13日にSteamにて配信を開始しました。

本作のPC向け移植は、PCゲームプラットフォーム「GOG.com」が先行して進めていたプロジェクトで、GOG版が2025年1月29日にリリース。長らくPCでのプレイが困難だったタイトルですが、GOGの「保存プログラム(Preservation Program)」の一環として、現代のPC環境(Windows 10/11)で快適に動作するよう最適化された状態で復活しました。

というわけで今回は、1999年の発売から25年以上の時を経て、再び注目を集める名作サバイバルホラー『ディノクライシス』Steam版をプレイして感じた魅力、そして『バイオハザード』にはない独特の面白さについて改めて振り返ってみようと思います。


◆『ディノクライシス』シリーズの魅力とは

まず、シリーズ自体を知らない人のためにざっくりと『ディノクライシス』について紹介します。

『ディノクライシス』(DINO CRISIS)は、カプコンが1999年に発売したPlayStation用ホラーゲームです。プレイヤーは、恐竜が徘徊する絶海の孤島を舞台に、政府直属のスパイ「S.O.R.T」の一員である主人公レジーナを操作し、研究施設の謎を解きながら脱出を目指していきます。

では『ディノクライシス』の魅力をそれぞれ見ていきましょう。まず、やはり「恐竜」と対峙する圧倒的な恐怖を描いている点はシリーズの大きな魅力です

知能が高く、俊敏に襲い掛かってくる「ヴェロキラプトル」、屋外エリアで上空から急降下攻撃を仕掛けてくる翼竜「プテラノドン」に加え、倒すことのできない“絶対的な脅威”として立ちふさがる白亜紀の王者「ティラノサウルス(T-REX)」など、スピード感のある「追われる恐怖」が思う存分味わえます。まるで映画「ジュラシック・パーク」世界でサバイバル体験をしているような感覚ともいえるでしょうか。

また、『バイオハザード』譲りの謎解き要素も魅力のひとつで、単なる「鍵探し」に留まらない「論理的思考を試される高難度パズル」が特徴的です。

たとえば、象徴的な謎解きが扉のロックを解除する「DDK(Digital Disk Key)」という仕掛け。「暗号となる文字列」(Code)から「キーとなる文字列」(Key)を取り除くことで正解の単語を導き出せるパズルです。
上記の画像の場合、コードが「HBCFFAGDI」という意味不明な文字列ですが、ここからキーの「BCFGI」を引いてみると…“HEAD”という意味の通る文字列になります。

このように、プレイヤーの頭脳と思考を試すような謎解きが散りばめられており、解けた瞬間の脳汁ジュワ~な気持ち良さがあると同時に、やりごたえも感じられます

逃げるのか、それとも戦うのか…

さらに『ディノクライシス」を面白くしている魅力は、一瞬の判断が生死を分ける「緊迫感のある戦闘」と、適切な状況把握が必要になる「シビアなリソース管理」です。どちらも、サバイバルホラーゲームには欠かせない要素ですよね。

本作は御存知の通り「恐竜」を相手に戦って行きますが、ヤツらは素早いうえに攻撃力も体力も高く、まともに向き合えば無傷でいることがそもそも難しい、という環境下にあります。

また、弾薬がかなり限られているため、出現する恐竜すべてと戦うことはできず、“倒すべきか、それとも逃げるべきか”という押し引きの即断が常に求められ、それが絶望的なまでの緊張感と戦闘の面白さに繋がっているのです。

麻酔銃による戦闘の回避

そして、限られたアイテム資源を適切に管理しコントロールしなければ、たちまち生存するのが厳しくなります。そこで、ただ単にアイテムを取得して使用するのではなく、「MIX(調合)」システムを活用していきます。

「調合」は生存への鍵となるシステム

調合(MIX)システムは、入手した素材(薬品)や弾薬を組み合わせて、より強力な回復アイテムや麻酔弾を作成できる重要なシステムです。上記のように恐竜は耐久力が非常に高く、通常の弾薬だけで倒しきるのは困難であるため、材料を調合して作った「麻酔弾」で眠らせて敵を回避するという、独特の戦闘システムを持っています。

また、恐竜の攻撃を受けると「出血」することがあり、放置すると体力が減り続けます。これを治すには「止血剤」が必要で、通常の回復アイテムとは別に在庫を気にする必要があります。この概念が、いっそうリソース管理を厳しくしています。

以上のシステム的な制約が、常に「限られた資源をどう使うか」という選択をプレイヤーに迫っているわけです。個人的には、『バイオ』以上にシビアな戦略性と効率化が求められるため、ヒリついたプレイを楽しめて良かったですね。

コスチュームは全4種類

ちなみに、Steam版では高解像度(4K)出力の対応や、コントローラー操作へのサポート、日本語インターフェースおよび字幕にも対応しています。

また、レジーナのコスチュームが最初から4種類選べるようなっていたり(オリジナル版ではクリア特典)、制限時間内に指定された数の恐竜を撃破するミッション形式のミニゲーム「Wipe Out(ワイプアウト)」が解放されていたりと、オリジナル版を踏襲した特典も充実しています。

◆『バイオ』との相違点から見える『ディノ』独自の面白さ

さて、ここからは『ディノクライシス』はどう『バイオハザード』と差別化を図っているのか?両作の相違点から見える『ディノ』独自の面白さについて見ていきましょう

一つ目は、「ストーリーテーマの違い」による面白さです。

『バイオハザード』は、主にゾンビや生物兵器(BOW)が徘徊する閉鎖空間(洋館、警察署など)からの脱出を描いています。「ウイルスや企業による陰謀」がテーマの根底にあるため、より現実に即した物語性です。

対して『ディノクライシス』は、天才科学者のカーク博士が密かに進めていたクリーンエネルギー「サードエナジー」の研究が暴走し、研究所が恐竜の溢れる異界と化すという設定が、「閉鎖空間でのパニックホラー」だけではない、「時空の歪み」というSF要素が加味されており、『バイオ』にはない独自のストーリーを展開しています。

バイオハザード

次は、「意図するホラー表現の違い」による面白さです。

『バイオハザード』がじわじわと迫る「静の恐怖」をテーマにしたサバイバルホラーであるのに対し、『ディノクライシス』は俊敏な恐竜と対峙する「動の恐怖」をコンセプトに開発されており、『バイオ』をベースにしつつも明らかな差別化を図っていることがとても興味深い点です。

『ディノクライシス』はサバイバルホラーではなく、「パニックホラー」としての側面が強く、恐竜が部屋をまたいで追いかけてくる緊張感や、血の匂いで恐竜を引き寄せてしまう独自の出血システムなど、『バイオ』よりも「生物としての強さへの恐怖」が強調されており、こうした点も本作独自の面白さにつながっていると思います。

さて、PC版が気軽に遊べるようになったこの機会に、再び『ディノクライシス』ワールドを堪能してみては如何でしょうか。個人的には、リメイクや続編の情報も長年待ちわびております……。


『ディノクライシス』および『ディノクライシス2』は、現在Steam版GOG.com版それぞれのプラットフォームにて配信中です。

ライター:DOOMKID,編集:みお

ライター/心霊系雑食ゲーマー DOOMKID

1986年1月、広島県生まれ。「怖いもの」の原体験は小学生の時に見ていた「あなたの知らない世界」や当時盛んに放映されていた心霊系番組。小学生時に「バイオハザード」「Dの食卓」、中学生時に「サイレントヒル」でホラーゲームの洗礼を受け、以後このジャンルの虜となる。京都の某大学に入学後、坂口安吾や中島らもにどっぷり影響を受け、無頼派作家を志し退廃的生活(ゲーム三昧)を送る。その後紆余曲折を経て地元にて就職し、積みゲーを崩したり映像制作、ビートメイクなど様々な活動を展開中。HIPHOPとローポリをこよなく愛する。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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