「パブリッシャーに言われた「ローグライクモードは必要ない」という意見に感謝」ホラータイピングゲーム『Dyping Escape』【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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「パブリッシャーに言われた「ローグライクモードは必要ない」という意見に感謝」ホラータイピングゲーム『Dyping Escape』【開発者インタビュー】

気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Heaviside Creations開発、PC向けに3月13日にリリースされた日本産ホラータイピングゲーム『Dyping Escape』開発者へのミニインタビューをお届けします。

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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Heaviside Creations開発、PC向けに3月13日にリリースされた日本産ホラータイピングゲーム『Dyping Escape』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、フリーゲーム投稿サイト「unityroom」にて累計50万回以上プレイされたホラータイピングゲーム『Dyping』を基に、恐怖体験をさらに進化させた作品。プレイヤーは本作のゲームマスターである"目玉"の指示する通りに、画面上に表示された文字列のタイピングを行っていきます。

『Dyping Escape』は、1,100円(3月28日までは10%オフの990円)で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

高荒高荒大明です。東京大学・大学院卒業後、ゲーム会社でプランナーをやっていましたが、2年ほど前に退職しました。今は専業でインディーゲームクリエイターをやっています。ゲームデザイン、プログラム、グラフィック、ストーリー等ゲームの大部分は自分の手で作っていますが、妻には音楽を作ってもらっています。

一番好きなゲームは『ドラゴンクエストV 天空の花嫁(PS2版)』です!昔RTAをやっていたので、100回以上はクリアしていると思います。プレイごとに仲間になるモンスターが違ったりするので、何回やっても飽きないです。

ちなみに『ドラクエ5』といえば結婚相手を選べることが有名ですが、RTA的には結婚式が短いビアンカvsお金や装備が潤沢なフローラ(自分はこっち派) という構図になっています。『ドラクエ5』はSFCやDS等でも出ていてそれぞれ良さがありますが、PS2版が一番テンポ良くて気持ちいいですね!

――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?

高荒タイピングした「CPUを壊してください」「パスワードを公開してください」等の文章がプレイヤーの意思表示と捉えられて、お手持ちのPCが本当に壊される!……かもしれないドキドキを味わえるところです。

PCの破壊を防ぐため、設定画面をいじったり、PC内のファイルを操作する必要があったりと、メタ要素も強いゲームです。『OneShot』をはじめとしたメタ系ゲームは多いですが、『Dyping Escape』の最後には既存のゲームにはない全く新しい仕掛けが仕込まれています。

ネットミームにもなっている危険なコマンド「rm -rf /」をタイピングで打たせたら面白そう!というところがPCを壊しに行くというアイデアの出発点だったと思います。

――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?

高荒遺書.txt』というゲームです。タイピングで遺書を書いていくというだけのゲームなのですが、それだけでも怖く、タイピングとストーリーの組み合わせに色んな可能性があるなと気づかされたゲームでした。

ちなみに一週間で1本ゲームを作るgaw(game a week)部というのが昔ありまして、『この遺書.txt』も、プロトタイプ版の『Dyping』も、gaw部でできた作品になります。

また様々な面で『Inscryption』を参考にしています。アートのスタイルもそうですし、ストーリーの構成にも多大な影響を受けています。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。

高荒契約が決まる前ですが、パブリッシャーのPLAYISMさんに「ローグライクモードは必要ない」と言われたことですね。

当時は満足なボリュームを出すためにローグライク要素が必要だと思っていたのですが、このフィードバックを踏まえて企画を練り直し「本当にPCが壊されるかもしれない恐怖」というコンセプトを出せたので、この意見にはとても感謝しています。

――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。

高荒ラストの仕掛けは難易度の高いものにしていたのですが、たくさんのユーザーがそれを解いてくれて、これはすごい!新しい!!と言ってくれたことです。ホラーという切り口だと、満足感のある”エモい”エンドに持っていくのが難しいと思うのですが、ストーリーに感動した!という意見も嬉しかったですね。

ちゃんとゲームを最後まで遊んでもらえて、終盤の展開も狙い通りに受け取ってもらえたことに、達成感を覚えました。

――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。

高荒現状のストーリーやギミックに対して多くの好評のお声をいただいていますので、Steamでのアップデートは一段落ついたかなとは思っています。ただ、オフラインイベント限定で先述の「ローグライクモード」の原形を展示できればと思っています!今年は関東圏以外のインディーオフラインイベントにも参加予定ですので、近くで開催された際にはぜひお越しください!

また、Steamコミュニティの意見やウィッシュリストの数が多くなってきたら、他の言語対応もしていきたいです。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

高荒もちろん大丈夫です!その際には個人情報の表示を防止する「配信者モード」設定をお忘れなく!

――最後に読者にメッセージをお願いします。

高荒『Dyping Escape』や、無料ブラウザ版の『Dyping』を楽しんでいただき、ありがとうございます!これからの人生の中で、『Dyping』っていう面白いゲームがあったな、と一度でも思い出していただけたらこれ以上の幸せはありません。

私は引き続き(資金がつづくかぎり)大小たくさんのゲームを作っていきます。次回作も手に取っていただけたら嬉しいです!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について

本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に900を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

ライター:Chandler,編集:Akira Horie》

ライター/バイク乗り Chandler

ゲームと風をこよなく愛する暇人。趣味は多い方だったはずが、最近は家でぼーっとしている時間が増えてきた気がしている

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Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

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