2026年3月20日から3月21日にかけて、東京・高円寺にてインディーゲームイベント「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2026」が開催されました。本記事では、aozoriteが手がける『散るプラネット』の試遊レポートと開発者インタビューをお届けします。
ポジティブ女子と巡る「終わる世界」の歩き方
本作の舞台は、隕石の落下によって滅亡が確定してしまった地球。テレビから流れるショッキングなニュースに世界中がパニックに陥るなか、主人公の女子高生・大原陽奈子は「どうせ世界が終わるなら、日本縦断しちゃおー!」と前向きな決断を下します。父親譲りのバイクにまたがり、九州から北海道へとハンドルを切るところから物語の幕が開けます。

試遊では九州地方を巡りました。旅の道中では、同じように最期の時間を自分らしく過ごそうとする仲間たちとの出会いや、実在する観光スポットでのエピソードが現地の写真とともに描かれます。滅亡する地球という重い舞台設定を扱いつつも、実際にプレイするとポジティブでチルい空気感が全体を包み込んでいます。



各地に配置されたマスに移動するまでの間、ローグライト要素のあるカードゲームが始まります。移動中に起こりがちな渋滞やゲリラ豪雨などのトラブルを、音楽を聴いたり心地よい風を浴びたりすることによってHPの消費を最小限に抑えられます。


限られた移動回数で最短ルートを選ぶのも重要ですが、自由気ままな旅をするのも本作の醍醐味。観光スポットへの寄り道によって移動に役立つアイテムやカードが手に入るので、上手くデッキを構築すれば旅をさらに効率よく進められるかもしれません。


デッキを強化することは陽奈子たちの旅の記憶の蓄積、すなわち旅を豊かに充実させていくプロセスそのもの。リソース管理と観光の楽しさが絶妙なバランスで融合しており、各地で出会うエピソードが旅への没入感を高めてくれます。限られた時間の中でどれだけ多くの「思い出」をデッキに詰め込めるか。目的地へ到着するまでの思考を巡らせながらも、時に効率を度外視して景色を楽しむ旅程作りこそが本作の最大の魅力と言えるでしょう。

全国各地をロケハンして制作!?疲れた人に沁みる癒しの旅
ここからは、開発者のasaka氏へのインタビューをお届けします。
――本作の開発に至った経緯を教えてください。
asaka氏:今は会社員をやっているのですが、仕事で忙しくしていると家に帰ってゲームをしたくても疲れて出来なかったりする時があるんです。そんな時にインディーゲームの1時間くらいで終わるようなゲームを遊んで楽しんでいた経験がありまして…。自分も「疲れた人を癒やせるゲーム」を作りたいなと思ったのが始まりです。
「世界がこれから終わる」という設定も、疲れた人にとってはある種の救いになる部分があるのではと思って『チルプラネット』を企画しました。
――制作にあたって、影響を受けた作品はありますか?
asaka氏:カードさばきなどシステムはRenka氏の『白夜夢』を参考にしています。僕自身、疲れている時に無心で遊べてすごく楽しかったので。あとは旅要素のところで言うと、ゲームではないですが「ゆるキャン△」や「mono」といった、旅をするアニメや漫画からもかなり影響を受けています。
――制作期間はどのくらいですか?
asaka氏:1年半くらいですね。
――現在の進捗はいかがでしょうか?
asaka氏:一旦プロトタイプが終わって本開発に入ったところです。今はプロトタイプをブラッシュアップして、より良くするための検証を進めています。今年は全国をロケハンして回りながら、中身を作り上げていきたいと思っています。
――ゲーム内に登場する観光地の写真は、実際に撮られたものなんですか?
asaka氏:そうですね、現地に行って撮影してます。実際に行かないと分からないこともあるので。その土地ならではというところを抑えて、知らない人が見ても楽しめるし地元の人が見た時にも「ここを拾ってくれるんだ」と思ってもらえるようなポイントを作っていきたいです。
――ありがとうございました!
『散るプラネット』はPC(Steam)にて2027年に発売予定。













