『Slay the Spire 2』にインディーゲーム界隈が湧くなか、粛々とデッキ構築ローグライトの新作は登場し続けています。
『Cubic Cosmos』は、永続バフを積み重ねてデッキをどんどん強くしていくことが売りのゲーム。出すだけで並み居る敵を瞬殺していくコンボが発生する、無双並みの爽快感を覚える一本でした。

色々あって相手は死ぬ……大火力で押し切るデッキ構築
本作は毎ターン配られるカードを使って敵を倒し、カード報酬でもってさらにデッキを強くしていくといういわゆるデッキ構築ローグライト作品。今や世界中のゲームが取り入れているメカニクスですね。

遊び尽くせぬほどのクローン作品が存在するデッキ構築ローグライトにも流派があり、本家である『Slay the Spire』はやれることが限られており、少ないカードで敵を確実に落としていくシブいゲームデザインです。
一方で『クロノアーク』や『StarVaders』のような後発作品は、複数対複数やタワーディフェンスといった要素の掛け合わせにより、デッキ構築以外のメカニクスについて考える必要が出てきて、また違った味わいがありますし、『Balatro』まで行くと、パチンコじみた爆発的なシナジーが気持ち良い作りになっています。
『Cubic Cosmos』はちょうどそんな作品群のあいだに位置するような作品です。

ターン内で配られるエナジーが尽きるまでカードを切れる点は同じで、敵は列になっており、1ターンずつ前進してきます。最前列についた次のターンに攻撃してくるので、手前から順にシバいていきましょう。
カードにはユニット、スペル、レリックがあり、ユニットには攻撃力と体力(と特殊攻撃に使う魔力)が存在します。『ハースストーン』にタワーディフェンスを混ぜたような作りと言えばわかりやすいでしょうか。

もっとも特徴的なのは、本作のバフがほぼすべて「永続」であること。ひとつのランのあいだに得たバフは次の戦闘でも引き継がれるので、とにかくモリモリに火力を盛ることができます。
結果として、中盤からは育ってないカードをショップで買う理由がなくなってきて、主力カードをどうブン回すかというのが大事になってきます。
基本的にはやられる前にやれで、ちょっとだけノリの違うアグロデッキを作るゲームといった感じです。

正直に言って、まともにクリアできるデッキを目指すと、どれもコンセプトが似通っていく感じはあるのですが、バフ全マシのカードが敵の列を薙ぎ倒していく気持ち良さは同ジャンルでもピカイチです。
そうは言うものの、クラスやヒーローごとにそれなりに差別化も感じるので、新しいヒーローを使いたいという欲求も生まれますし、それに答えてくれるように次々にアンロックされていきます。
スペルが次のスペルのトリガーになるコンボや、敵を1体倒すともう1体も倒れるコンボなど、目指すべきデッキがわかりやすいのも良いですね。

あんまり上手くツモれなかった回でもなんとなくクリアできるので、この手のジャンルが苦手な人でもなんとかなることでしょう。
他にも、3つカードが揃ったら1つにまとめて強くする「昇格」や、強くしたカードを次のランや他のプレイヤーに渡せる「ドール」など、細かく目新しい機能はありますが、今のところはそれがクリティカルにゲーム性に関係している感じはしません。

ちまちまとした数字のやりとりや、防御が大事なデッキ構築は飽きた! という人は『Cubic Cosmos』で激強デッキを作ってみてはいかがでしょうか。










