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祝20周年!恋愛シミュレーション『キミキス』今さら初プレイ―色褪せない名作ビジュアルノベルをご紹介

『アマガミ』にハマって購入したものの今日まで積んでいた筆者、ゲーム20年の節目に初プレイに挑みます

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祝20周年!恋愛シミュレーション『キミキス』今さら初プレイ―色褪せない名作ビジュアルノベルをご紹介
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読者のみなさん、恋愛シミュレーション『キミキス』はご存じでしょうか?筆者が本作と出会ったのは10年以上前、同ジャンルの金字塔『アマガミ』を遊んだことがきっかけでした。

『アマガミ』は2009年リリースにもかかわらず、令和でも商品が展開されるほどの根強い人気を誇っており、ヒロインたちはクセの強くない、現実的で受け入れやすいデザインに対し、内面は個性豊かで各ルートもある種の強毒とも言えそうな濃さ。当時の筆者は徹夜で一気に特定END以外をコンプリートするほどに熱中しました。

そして、同作と世界設定を共有していると知って即座に購入したのが前作『キミキス』です。…が筆者は今日の今日まで様々なイベントが重なり放置していました。

しかし今回、同作が2026年5月に20周年を迎えるということで一念発起して初プレイ。本特集ではそんな『キミキス』について、その概要や筆者の初プレイの様子をご紹介します。

ストレートで甘酸っぱい、続編に負けず劣らずの名作『キミキス』

『キミキス』とは2006年5月25日、エンターブレインよりリリースされた恋愛シミュレーションです。

『Fate/Grand Order』より、「メイヴ」。

当初アスキーが発売を担当していた『トゥルーラブストーリー』シリーズに連なる作品であり、イラストレーターには後に『Fate/Grand Order』の「メイヴ」をデザインした高山箕犀氏が起用されています(※高山氏は過去に『トゥルーラブストーリー Summer Days, and Yet...』も担当)。

漫画や小説、アニメにドラマCDといったメディアミックス展開もされており、ゲームとしては通常版に加え、2008年にシステム面を改修した『エビコレ+』版も発売。本特集では、この『エビコレ+』版を遊んだ様子を紹介していきます。

無計画ではデートも出来ない…手札と運が左右する約1カ月の青春ストーリー

本作の舞台は輝日南(きびな)高校、女の子とのキスはもちろん、何もなく2年生の夏休みを終えた主人公は、約1カ月後の学園祭に向け、出会いを求めて一念発起することになります。

主人公のデフォルト名は「相原 光一」ですが、今回はGame*Sparkのマスコットキャラ「スパくん」改め“ゲーム スパ”として青春を謳歌していきましょう!

ゲームは校内での行動が主であり、4つの時間帯に移動先を振り分け、タイミングが良ければ女の子とエンカウント。出会った先では女の子とのイベントや会話が展開されます。

開始から数日ほど校内を徘徊していたスパくんですが、まず思ったのが出会うヒロイン皆が皆、“裏表のない”ストレートな子たちばかりです。

内面は第一印象そのままであり、令和にプレイすると“恋愛物ヒロインのアーキタイプ”のように見える一方、軽快なセリフ回しで“テンプレ”とは感じさせない魅力があります。

またヒロインの声優という観点でも、小清水 亜美氏をはじめ、大ベテラン揃いのため、“現代では実現が難しそうなキャスト陣”という意味でも新鮮です。

そうして一通り挨拶を済ませたら会話で好感度を上げ、女の子とのストーリーを進めていくことになりますが、ここで本作ゲームプレイの中心、“マッチング会話”の出番となります。

“マッチング会話”では、女の子の嗜好に合わせて話題を振って好感度やその場のテンションを上げていきます…が、これが中々にクセモノです。例えば会話に使える話題は、事前に“話題袋(デッキ)”という形で16個セットする必要があります。

会話中はセットした順から5つまで手札に補充される一方、女の子側にも“興味のある話題”が手札として5つ保有。プレイヤーが出した話題ジャンルが女の子の手札と合致(ヒット)した場合、リアクションが返ってくるシステムです。

この際、女の子の手札の話題ジャンルは伏せられているため、初見は“とりあえず片っ端から様々な話題を振ってみる”のが基本となります。ヒントとして、過去にヒットした話題ジャンルは、女の子ごとに残存数が表示されるようになるものの、それが山札にあるのか、それとも手札にあるのかは判別できません。

恋愛シミュレーションを遊ぼうと思っていた矢先に始まったギャンブル要素。下手の横好き、弱小ギャンブラーとしての血が騒ぐ筆者ですが、本システムは実力以前に運の要素も強く、デッキを特定のヒロインに合わせて組んでも“終始手札が噛み合わない”ことは珍しくありません。

また、話題ジャンルには“ヒットすると逆に好感度が下がる”ものもあるほか、ヒロインとのストーリーが進むと“話題の好みが変わる”ため、初見で攻略するには中々に骨のある仕様となっています。

ゲーム内ではそのまま日付だけが過ぎ、女の子たちとイマイチ噛み合わない会話を繰り返してきたものの、その中でも関係が進展したのがクール系ヒロイン「二見 瑛理子(CV. 田中 理恵)」です。

彼女はIQ190以上という天才であり、その聡明さは自身でも認めているものの、歯に衣着せぬ言い方で周囲から避けられている女の子です。とりあえず理科室に行けば遭遇しやすく、ヒロインたちの中でも尖っている分、“逆に好きな話題を読みやすい”ことから自然と好感度が上がっていきました。

当初、筆者はあまり意識していなかったものの、どこかセカイ系ヒロインを彷彿させるセリフや、気取っているように見えて思いやりがあり、トゲのある部分は周囲の環境が原因と推察できる側面もあって積極的に会話を進めるように。

特に彼女とのストーリーは、“キスの気持ち良さを知るために実験してみる”という衝撃的な入りとなっています。

ゲーム冒頭でキスの感触を知りたがっていた主人公ですが、表面的な部分で満足せず、仲を深めるにつれて彼女の内面や自身との関係性といった、本質的な部分に目を向けるようになっていくのも中々に味わい深いです。

そうして“実験的なキス”を越えて彼女の孤独に寄り添い、ついには二見さんと休日デートの約束を取り付けた…ものの何とここで時間切れ、学園祭の日が来てしまいました。

主人公もといスパくんは「今日こそ思いを伝えるんだ」と言いつつも、「…な~んてね。僕にそんな相手、いたらいいよな…」とすっとぼけたコメント。

特殊な経緯とはいえ、キスをして多くの時間を過ごし、デートの約束までした女の子がいる奴の発言とは思えません。

このまま学園祭とは関係なく、普通にデートすればゴールインできそうな雰囲気だったものの、抗えぬゲームの仕様でBAD ENDになってしまいました。

このままでは終われない、というかろくに縁の無かった筆者の高校生時代より恵まれている分、余計に納得がいきません。

そこで早速2周目に挑んでみたところ、まず1周目との差として“スケジュールの余裕”を実感。本周回では最初から二見 瑛理子ENDを目指し、交流するヒロインを絞ったのもありますが、1周目で解禁した会話ジャンルの残存数のヒントが引き継がれているため、運要素を試行回数でカバーしやすくなっています。

本作は1周目でもプレイ時間は2時間半と短めだったのもあり、周回プレイ特有の作業感を覚える前にサクサクと進み、前周ではたどり着けなかった休日デートにもわずか1時間で迎えることができました。

デートでは二見さんと海を満喫したものの、その帰り際、彼女から海外へ進学する可能性があり、「私は、あなたのそばにはいられないかもしれない…」と告白されます。

そのまま何事も無かったかのように日々を過ごし、学園祭の日を迎えた2人ですが、覚悟を決めた主人公は恋人を飛び越え「結婚しよう」とプロポーズ。

無事にエンディングとなり、エピローグでは高校を卒業して直ぐに結ばれ、共に渡米したことが明かされました。彼女は海外の大学生となった一方、主人公はレストランのウェイターとして地道に英語を勉強しており、理想に対して少し現実味が混じった描写もあってご都合主義すぎない、塩梅の良いクリア後の後味を感じました。

なお、この勢いで周回を進め、他ヒロインのエンディングも見ていきましたが、共通して言えるのは、ヒロインそれぞれに魅力があることです。

タイトル通り“キス”が要所で登場するものの、各々の立場や主人公との関係性によってシチュエーションが異なり、展開される物語も全く異なるため、二見さんと同じく、”最初は意識していなかったのに、いつの間にかシナリオに熱中していた“というパターンを繰り返し。

筆者は自身の年齢、そして想像力の問題で主人公に自己投影こそ出来なかったものの、プレイ中は子供の恋愛を見守る親戚か何かの気持ちとなっており、途中で何度も“もうそこまで行ったなら付き合ってくれ!”、“頼む!そのまま幸せになってくれ!”と感情移入する場面がありました。

おわりに―現行機移植の願いも込めて

これにて本特集は以上となります。『キミキス』は後の展開として、PC向けに『ちょっとおまけ劇場』という外伝ストーリーが雑誌の付録として展開されていたほか、『アマガミ』の『エビコレ+』版収録のミニゲームには本作のシナリオも収録されていました。

『アマガミ ちょっとおまけ劇場』より。

そんな本作を皆さんにも味わって欲しい…のは山々ですが、ゲーム本編は現行ハード向けには移植されていないのが現状です。この問題は『アマガミ』にも言えるものの、同作版の『ちょっとおまけ劇場』はDLsiteにてダウンロード販売されている一方、『キミキス』版の方は中古市場に頼るしかありません(※『アマガミ ちょっとおまけ劇場』はかつて他デジタルストアで販売されていたが大半が販売停止中)。

『アマガミ』の商品展開が続いていくのであれば、同作とその前作である『キミキス』、そして両作品の『ちょっとおまけ劇場』などがまとめて遊べる、現代ゲーマーにも届きやすい環境が整えばな……


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と願います。

ライター:ケシノ,編集:みお

ライター/ゆる~いゲーマーです。 ケシノ

主に午前のニュース記事を担当しているライター。国内外、様々なジャンルのゲームを分け隔てなくカバーしています。アメリカに留学経験があり、2022年1月よりGame*Sparkにてライター業を開始。一番思い出に残っているゲームは『キョロちゃんランド(GB版)』。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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