
経済情勢やゲーミングPC市場が揺れ動く昨今、NVIDIAのクラウドゲーミングプラットフォーム「GeForce NOW」は、我々ゲーマーの強い味方となってくれるサービスです。「GeForce NOW」はハイスペックなゲーミングPCを用意せずとも、最新のPCゲームを実機と遜色ないプレイフィールで遊ばせてくれます。
筆者も個人的に愛用しており、発熱や動作音を気にせず遊べる点に加え、複数の大作タイトルをプレイする際には「ローカルのストレージ容量を圧迫しない」「PCの排熱が気にならない」など数々のメリットが挙げられます。
「GeForce NOW」公式サイト(NVIDIA)
そんな「GeForce NOW」ですが、なんと大手メーカー製のハンドルコントローラーにも対応しており、レースゲームも楽々遊べてしまうとのこと。ということで今回の記事では実際にハンドルコントローラーを利用して「GeForce NOW」上で『Forza Horizon 6』をプレイし、どの程度ちゃんと遊べるのかを検証していきます!

ということで、ハンドルコントローラーを用意していきます。今回使用したのは、ロジクールGの「G923 TRUEFORCEシムレーシングホイール」です。こちらは同ブランドのラインナップの中でもかなり高性能なハンドルコントローラーです。筆者もこれまで触ったことがないものだったので、非常にワクワクします!
なお、「GeForce NOW」はこれ以外にもいくつかのハンドルコントローラーに対応しているとのこと。ただし、ハンドルコントローラーを利用してゲームをプレイする場合は、「GeForce NOW」にネイティブ対応したPC(Windows / Mac)での起動が対象となる点にはご注意ください。ハンドルコントローラーを接続する必要があるので当然っちゃ当然な気もしますが……!
「GeForce NOW」×ハンドルコントローラーでプレイ。大迫力のフォースフィードバックもラグを感じない

ということで、実際に遊んでいきます。今回利用したのは「GeForce NOW」の最上位であるUltimateプランなので、画質の美しさやフレームレートの安定性は折り紙付きです。
今回はそれに加えてハンドルコントローラーでのプレイとなりますが、基本的にPCへ専用のクライアントソフト(今回はロジクールの「G HUB」)をインストールしておくだけで、特別な設定などは必要なく、すぐに遊び始められました。

いざ走り出してまず驚かされるのが、フォースフィードバックの強烈さです。まるで実車のハンドルのような重みがあり、路面にタイヤを「持っていかれる感覚」がダイレクトに伝わってきます。
筆者は過去にレビューを執筆するなど『Forza Horizon 6』をかなりやり込んできましたが、はっきり言って今までとは完全に別ゲー。なんの変哲もないカーブでもハンドルが暴れまわり、ゲーム体験に「触感」という新しい情報がひとつ加わったことで、まるで初めて遊んでいるかのように感じました。

しばらくプレイしていくことで徐々に操作にも慣れていき、ガイドに沿ったライン取りやコーナリングなども出来るように。フォースフィードバックの手応えもあいまって、パッドよりも落ち着いたドライビングになりがちでしたが、そのお陰で『Forza Horizon 6』で再現された日本の街並みをよりリアルに感じることが出来ているような気もします。
また、実際にプレイしてみて「クラウドである」ことが気になるような場面はありませんでした。今回は有線ネットワーク接続でのプレイで、入力遅延はまったく感じず、グラフィックの乱れもほとんど生じていません。朝から夜にかけての照明・陰影表現や天候の変化といったビジュアル面での魅力も、たっぷりと味わえました。事前に「クラウドストリーミングで動かしている」と言われなければ、何の疑いもなくローカル環境でゲームを起動した実機でプレイしていると思ってしまいそうです。

筆者自身、普段から自宅で「GeForce NOW」のUltimateプランを愛用していますが、一般的なゲーミングモニターでプレイする分には、本当にローカルの実機と遜色ない感覚で遊べています。

シビアな入力タイミングが要求される格闘ゲームなどでは遅延が気になる場面も正直ありますが、ソロプレイ中心のタイトルであれば、ラグが気になることはありません。今回はハンドルコントローラーでのプレイということもあり、数フレーム単位の細かな入力遅延はまったく気にならず、むしろ「無いも同然」と言えるほどの快適さでした。

筆者は運転免許を持っていないため、実車の運転経験はありません。しかし、このハンドルコントローラーを使って『Forza Horizon 6』を遊んでいると、「実際に公道を走るのってこんな感覚なのかな」とリアルに想像でき、臨場感が倍増しました。本作のラジオ局からは日本語の楽曲も多く流れてくるため、「自分がもし免許をとってドライブに出かけていたら……」という“IFの日常”に思いを馳せるきっかけにもなり、なんだか無駄にエモい気持ちになったりもしました。

クラウド経由でありながらコントローラーの入力は非常に高精度で反映されており、この環境のままゲーム全編を遊び尽くすこともおそらく問題なく可能でしょう。「さすがGeForce NOW」と、自信を持っておすすめできる素晴らしいドライビング体験となりました。
「GeForce NOW」公式サイト(NVIDIA)「GeForce NOW」でのベンチマークスコアもチェック。結果はさすがの一言


上図は、有線環境かつ「GeForce NOW」のUltimateプランで『Forza Horizon 6』ベンチマークを起動した結果です。ゲーム中の最高画質設定である「エクストリーム」では平均115FPS、ひとつ設定を下げた「ウルトラ」では常に120FPSに張り付く結果となりました。

一般的なゲーミング環境としては充分過ぎるベンチマークスコアでしょう。「GeForce NOW」のUltimateプランは最大360FPSのストリーミングにも対応しています。そのため、もしご自宅にハイリフレッシュレートのゲーミングモニターがあれば「画質設定を少し下げてフレームレートを極限まで引き上げる」といったこだわりのプレイスタイルも構築できるでしょう。

「GeForce NOW」のUltimateプランでは、最大でGeForce RTX 5080の環境で対応タイトルをプレイできるため、多くのハードコアゲーマーが所有しているであろうPCのスペックと比べても、かなりリッチな体験になると思われます。「すごい時代になったもんだなー」と、ただただ感心するばかりです。
「GeForce NOW」公式サイト(NVIDIA)まずは「Free」や1ヶ月プランもアリ! メンテナンスフリーなゲーム環境としてもオススメ

「GeForce NOW」には無料プランを含む「Free」「Performance」「Ultimate」の3つのプランがあり、それぞれに1ヶ月のプランと1年間のプランが用意されています。
基本的には中間の「Performance」プランであっても、十分に満足できる体験が得られるでしょう。そこからさらに、高解像度のモニター環境を活かしたい場合や、よりリッチなゲームプレイに魅力を感じる場合は、最上位の「Ultimate」プランを契約するとよいでしょう。

また、年間プランであれば月額プランよりもややお得に利用可能です。「Ultimate」の年間プランは35,990円……とだけ書くと少し高額に感じるかもしれませんが、仮に10年間利用したとしても約36万円です。ハイスペックなゲーミングPCを購入するよりもお得であり、かつ故障時の修理やパーツの買い替え費用が一切かからず、ハードウェアの消耗をほぼ気にする必要がないという点は、大きなメリットと言えます。

また「Ultimate」プランかつ快適なネットワーク環境であれば、CPU/GPU/RAMといったスペックに大きく左右されず、前述した『Forza Horizon 6』ベンチマークと同様の結果でゲームをプレイできるでしょう。「Ultimate」プランおよび「Performance」プランであれば5,000本以上、「Free」プランでも2,000本以上のゲームに対応しています。SteamやEpic Games Storeで購入済みのゲーム、Xbox Game Passの対象ゲームなど、デジタルストアのアカウントを連携することでクラウド経由でプレイできます。対応タイトル本数は本記事執筆時点のもので、NVIDIA公式ブログでは定期的に新作ゲームの「GeForce NOW」サポート情報や対応タイトルの追加情報などが告知されています。

筆者個人としても、メインのゲーミングPCのサブ環境として「GeForce NOW」を愛用しています。大作タイトルを遊ぶ際のストレージ容量の節約になったり、気になった無料ゲームをインストール作業なしでとりあえず試してみたりと、いつでも気楽に利用できる点が非常に気に入っています。 今回プレイした『Forza Horizon 6』についても、ガッツリと遊ぶ時期にはPCのローカル環境にインストールし、少し熱が落ち着いた後は「GeForce NOW」経由で定期的なシーズンイベントだけをこなす、というプレイスタイルをとっています。この遊び方は非常におすすめですよ!
「GeForce NOW」公式サイト(NVIDIA)
ご自身の環境でどれだけ「GeForce NOW」が快適に動くのかを確かめたい方には、1日だけプレミアムプランを試せる「Day Pass」がおすすめです。
1日あたりの価格は月額プランに比べてやや割高にはなりますが、「とりあえず自宅の通信環境でテストしてみたい」という方はもちろん、旅行や出張の期間だけ出先で遊びたい方、あるいは数日間だけメインのPCを修理に出している期間の代替環境として利用したい方などにとって、かゆいところに手が届くプランだと思います。

なお「GeForce NOW」は今回使用したロジクールG製品(G923など)だけでなく、Thrustmasterのハンドルコントローラーやフライトコントローラーなども幅広くサポートしています。今回プレイした『Forza Horizon 6』はもちろん、『Microsoft Flight Simulator 2024』などの専用アクセサリ対応タイトルを、本格的なデバイス環境のままクラウドで楽しめます。

この記事を読んで「GeForce NOW」が気になった方に、筆者がおすすめしたいのは、まずは公式サイトを訪れてみて“無料の「Free」プランで1ヶ月ほど使い心地を試してみる”という使い方です。あるいはミドルクラスである「Performance」プランや、自宅にハイスペックなモニターがあるなら「Ultimate」プランの「Day Pass」を使って、まずは1日だけお試しで動かしてみるのもいいかもしれません。

気に入ったら自分の財布と相談し、自分の環境にあった「Performance」あるいは「Ultimate」プランを1ヶ月、または1年など契約してみるのもいいでしょう。クラウドゲーミングをナメているプレイヤーほど、あまりの便利さに驚くこと請け合いですよ!
「GeForce NOW」公式サイト(NVIDIA)










