2026年5月22日から3日間にかけて京都・みやこめっせで開催された日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit PUNCH」。数多くの出展作品から気になったものをピックアップしてご紹介!
本記事では、人気FPSの世界観をクラシックなスタイルで再構築した『Dungeon of DUSK』の試遊レポをお届け。インタビューではNew Blood InteractiveのCEOであるDave氏に本作の魅力を語っていただきました。

独自のダークファンタジーと戦略性が融合した新たなゲーム体験
カルト的な人気を誇るFPSのエピソード間を描く本作は、68k Studiosが開発、New Blood Interactiveがパブリッシャーを務めるレトロな3DダンジョンRPG(DRPG)です。
『DUSK』の退廃的なグラフィックと雰囲気はそのままに、グリッド移動のDRPGへ見事に変換されています。敵との戦闘は、一歩進むごとに敵も動くターン制が採用されています。カルト教団の拠点を模した不気味なステージを探索していきましょう。

チェーンソー男などのお馴染みの敵だけでなく遠距離攻撃を行う新たな敵も登場し、道中で見つけたハンドガンや散弾銃を駆使して立ち向かっていきます。攻撃力の高い敵にはテクニックポイント(TP)を消費して特殊能力を発動させたり、探索を通じて手に入れたアイテムを駆使したりして対抗します。



戦闘や探索によって経験値を得ることができ、能力を強化できる詳細なスキルツリーシステムが用意されています。自分のプレイスタイルに合わせたキャラクタービルドを楽しむことができます。一定のターン数以内で敵を連続で倒すと「FRENZYモード」が発動し、より多くの経験値を得ることができるためコンボを切らさないような立ち回りも重要です。
原作のハイスピードな戦闘体験を、一手一手にじっくりと知略を巡らせるターン制のコマンドバトルへ凝縮したような絶妙なゲームテンポが本作の大きな特徴となっています。


体験版からアップデートを重ねて視界(FOV)やマップ視認性を改善し、完全日本語化が決定するなど品質向上への熱意も本物です。『DUSK』ファンはもちろん、骨太な迷宮探索を楽しみたい方も腕前を試しに闇へ挑んでみてください。
DRPGに「新しい血」を注ぎ込む。
ここからはDave氏へのインタビューをお届けします。
――本日はよろしくお願いいたします。本作は『DUSK』シリーズ新作ということで、簡単なゲームのご紹介をお願いします。
Dave氏:David Szymanski氏が手がけた『DUSK』は、初代『DOOM』以降、あまり作られていなかったレトロFPS風ジャンルを復活させたような作品で、大きなヒットとなりました。
David氏も私自身もダンジョンクローラーがとても好きで、「もし『DUSK』がダンジョンクローラーだったら面白いのではないか」と考えたんです。ただ、私たち二人ともこのジャンルを作れるわけではありません。そこで、作れる人はいないかと探していたところ、このジャンルを得意とするイタリアの開発者Federico Fanelli氏が所属する68k Studiosを見つけました。
ちょうどNew Bloodのアーティストにイタリア人がいたので、その人を通じてなんとかコンタクトを取り、開発をお願いしたところ快諾していただきました。そこから一緒に仕事をすることになったんです。モバイルゲームの『DOOM RPG』のような雰囲気で作れないか、というところから始まったプロジェクトが、この『Dungeons of DUSK』です。
―― 『Dungeons of DUSK』を実際に制作するにあたって、こだわっている部分について教えてください。
Dave氏: まず、『Dungeons of DUSK』は、FPS版『DUSK』のチャプター1とチャプター2の間を描く物語なんです。そのため、ファンの方にとっては『DUSK』の世界観をより深く知ることができる作品になっています。
ゲームプレイとしてはダンジョンクローラーなので、かなりシンプルな作りです。コアなFPSユーザーからすると少し違った手触りに感じる部分もあるかもしれませんが、そこはストーリー面で補っています。「『DUSK』の世界をもっと知ることができる」という楽しみ方ができるのではないかと思います。
『DUSK』が90年代レトロFPSのカムバックを象徴する作品だったように、『Dungeons of DUSK』では2000年代前半のモバイルRPGのカムバックを狙っています。スマートフォン以前の携帯電話向けゲームは、今ではかなり忘れられているように感じています。だからこそ、そういった時代のゲームをもう一度作れればいいなと思っているんです。実際に『Dungeons of DUSK』は、モバイル向けにも開発しています。
――今まで実際にプレイされた方の反応はいかがでしたか?
Dave氏: 以前Steam Next Festでデモを公開した際、フィードバックはかなりポジティブなものが多かったです。日本は『ウィザードリィ』の大きな市場でもありますし、やはりターン制ベースのダンジョンクローラーは、日本の皆さんとも相性が良いのではないかと感じました。
今回は日本語にローカライズしたものをBitSummitに持ってきたのですが、会場でプレイしてくださった方々からも、かなりポジティブな反応をいただいています。
実際、デモを出した際にも「こういうゲームをもっと遊びたかった」というコメントがすごく多かったんです。それを見て、これは自分だけのノスタルジーではなく、同じ世代の人たちもみんな遊びたかったものなんだな、という気持ちになりました。
――最後に、これからプレイされる方へ向けたメッセージをお願いします。
Dave氏: New Bloodという名前の由来は、新しい血を古いジャンルに組み込むというテーマから来ています。『DUSK』がレトロ風FPSを生き返らせたのと同じように、この『Dungeons of DUSK』がかつてあったモバイルRPGジャンルをまた盛り上げられるようになればいいなと思います。ぜひみなさん楽しんでください!
―― ありがとうございました!
『Dungeons of DUSK』はPC(Steam)向けに2026年発売予定。現在体験版を配信中です。












