2004年にフリーゲームとして登場した『ゆめにっき』。特に目的もなく、少女が夢の中を歩き回るという何とも不思議なゲームで、その特異性から多くのフォロワー作品や二次創作が生まれました。
一方、2019年頃からインターネット上で広く知られるようになったのが、「リミナルスペース」と呼ばれる表現です。学校やホテル、ショッピングモールといった見覚えのある場所から、人の気配だけが消えてしまったような、不気味で空虚な空間。そのイメージからは、「The Backrooms」のような有名作品も生まれています。
これらの要素がミックスした新作インディーゲームが『nophenia』。オオカミの女の子が特に目的もなく誰もいない空間を逍遥するゲームです。どこか懐かしいカラーフィルターと、薄ら寒い雰囲気がたまらず、ずっとここにいたいと思わせる場面が盛り沢山です。
今回はそんな『nophenia』の世界を歩き回ってみました。


最初はbedroomから。ゲーム起動時は必ずここを通ることになります。
レイアウト的にも『ゆめにっき』を意識している感じがしますね。巨大なキーボードやビカビカと画面が光る昔のPCなど、小物がどれも面白いです。
部屋の隅にあるドアにインタラクトすることで次のステージへ(本作にある遊びらしい遊びは、次のステージに行ける出口を見つけることだけです)。

ドアを開けるとすぐtrain_stationへ。赤いフィルターと、止まることなく駆け抜けていく電車……早速不穏な空気を感じます。割れた地面から顔を出す花も意味深ですね。

snowy_residence。今度は銀世界で、団地と雑木林が見えます。
物騒な雰囲気から一転し、物静かで寂しい雰囲気ですね。街頭が優しく光っています。

ちなみにポーズ画面を開くと、二つ折りのガラケーをいじることができます。懐かしいですね。

depths。深海のステージです。辺りには船の残骸らしきものが落ちており、ゆっくりと腐食していった形跡があります。

このステージには海溝があり、落ちるとゲームオーバーになります(ステージの入口に戻されるだけですが)。
残骸の骨を渡り歩くなどのアクション要素もあり、見た目に反してちょっと楽しいところでした。

astral_frequency。昔のWindowsのデスクトップ画面みたいな空間ですね。ちょっとY2K感があって素敵です。

waterparkというまさしくリミナルスペース感のあるステージも用意されていました。
『ゆめにっき』とは異なり、ネットミームのサンプリングも盛り込まれているのが本作の特徴です。

かと思えば、シャワー室から血が流れてくるなど、ちょっとしたホラー要素もあります。ですが、本作にはこれ以上のジャンプスケアはありませんので、ご安心を。

ちなみに主人公はこんな見た目をしています。犬耳がキュートですね。
Hキーで遠吠えもできます。ウォー。

time。大量の時計がある空間です。時計から落ちないように上手いことジャンプしないといけません。空に浮かぶ充血した瞳が恐ろしいですね。

red_moonも良いですね。SF映画に出てくる火星みたいな見た目です。奥に見える巨大な惑星と、滑り台らしき遊具が哀愁を醸しています。

rose_swingというマップには大きなブランコがありました。ところどころに遊具があるのは、これが子どもの見ている夢だからでしょうか?

これまた見たことのある景色の世界に迷い込んでしまいました。ついでにエンダードラゴンを倒しておくか?

gabage_settlementという、東南アジアの港湾地域みたいなステージも良かったですね。
この他にもさまざまな世界があり、どこも一見の価値ありです。
ただの『ゆめにっき』フォロワーで終わらず、不穏な空気の中にパロディを混ぜるなど、オリジナリティを感じる一作でした。
夜寝る前に、一足先に夢を視たいという方は、ぜひともプレイしてみてください。
『nophenia』はPC(Steam)にて配信中です。












