『CLONY』や2026年リリース予定の『人のいない世界に』などでも知られるインディーゲームデベロッパーの夜路地(YORUROJI)は、ボタンに1文字を加えて物語を変えるテキストアドベンチャー『MARY - メアリ姫の奪還』のSteam向け完全版を発表しました。完全版は2027年リリース予定で、ストアページがすでに公開されています。
unityroom版は50万PV。たった1文字で、物語を変える
本作は、ゲーム投稿サイトunityroomで公開中の同名の短編テキストアドベンチャーを大幅に拡張した完全版です。unityroom版は記事執筆時点で53万回以上の閲覧を突破しています。
オリジナル版でも完全版でも、プレイヤーができるのは主人公の行動を決めるボタンに「好きな1文字」を加えること。たとえばゲームのスタート画面は「はじる(恥じる)」ですが、そこに1文字「め」を加えて「はじめる(始める)」にすることで、ゲームを開始できます。


また、PVにあるように「やめておく」に「あ」を加えて「あやめておく(殺めておく)」にするといった不穏な選択肢も……。
ストーリーとしては、魔王にさらわれたメアリ姫を救うため、勇者が旅に出るものです。王道の物語を進めるか、あえておかしな言葉で予想外の展開になるかはプレイヤー次第。メニュー画面の「ログ」を「ローグ」にして、ローグライクの語源になった『Rogue』のようにすることだってできます。


unityroom版は、1週間でゲームを制作する「Unity1週間ゲームジャム」にて制作されたものです。Steam完全版では、unityroom版の5倍以上となるギミックやストーリーを収録予定となっています。
物語中の選択肢だけでなく、ゲームのメカニクスそのものにまで「1文字を加える」遊びを拡張。PVでは、選択肢が複数同時に登場するようになった場面も確認できます。完全版はunityroom版の経験者も初めてプレイする人も新鮮な体験ができるように作っているそうです。

Steam版の制作を決めた背景として、制作者は以下のように語っています。
本作は、日本語そのものを使った言葉遊びをゲームの核としているため、ローカライズができない作品です。
それでもSteam向けの完全版を制作することを決めた背景には、unityroom版を多くの方に遊んでいただけたことがあります。
プレイヤーや実況配信を視聴した方からは、「自由に物語へ介入できるのが楽しい」「日本語の面白さに気づいた」といった反響も多く寄せられました。
1文字を加えるだけだからこそ生まれる、予想外の言葉と物語。
完全版ではその可能性をさらに広げ、より多くの方に自由な物語の変化と、日本語ならではの面白さを楽しんでいただける作品を目指して制作を進めています。
『MARY - メアリ姫の奪還』は、PC(Steam)向けに2027年リリース予定。unityroom版は公開中です。














