Serenity Forgeは8月15日、にゃるら氏とHAYAO氏の2人が設立したHazeDenkiが開発するビジュアルノベル『妹、他者、パラノイア』をPC(Steam)にて配信しました。
読めてしまう思考、壊れていく日常
本作は、レトロホラーと"電波"の空気感に満ちた、歪で幻想的なビジュアルノベルです。シナリオおよびディレクターは『NEEDY GIRL OVERDOSE』を手がけたにゃるら氏、アートワークはお久しぶり氏、音楽はAiobahn +81氏が担当しています。


主人公は、世界の醜さに嘆き、他者を恐れるあまり人の思考が読めるようになった引きこもりのライトノベル作家。投稿したライトノベルが新人賞を獲ったことで嫉妬と羨望に晒され、数少ない人間関係が崩れていきます。社会から距離を置き、ただ一人、自分に安らぎを与えてくれる存在「妹」だけに執着していく主人公。ギフテッドゆえに孤独な妹との歪な共依存が、物語の核となります。
あらすじ
「お兄ちゃんは、本当に寂しい人だね」
「見損なったか?」
「ううん、お兄ちゃん大好き」
世界の醜さに嘆き、他者を恐れるがあまり、人の思考が読めるようになった主人公。
引きこもって投稿したライトノベルが新人賞を通り、嫉妬と羨望で数少ない人間関係すら輪をかけてイヤになってしまう。周囲は、無自覚に多感な彼を傷つける。
彼の唯一の癒しは、ともに暮らす妹の存在のみ。
自殺していないだけの二人は、今夜も歪な共依存に溺れていく。
──このまま独りでこうした偏見をくっちゃべって、世界を呪って生きている。日々。
ドストエフスキーをパクって、バカなりに現代ナイズしてライトノベルってのを書いたんだよ。まあオレなりに頑張ったんだぜ。ヒロインたちに意味ありげな「実存主義」を語らせて。


ゲームシステムは古風な王道ビジュアルノベル。画面を覆い尽くすテキストを読み進め、右クリックで文字を消してアートを堪能するというシンプルな構成です。
しかし、物語の分岐には強烈な仕掛けが。周囲との軋轢が限界に達し、相手の思考に殺意すら湧いたとき、プレイヤー(主人公)は心理を読み取る能力を駆使して相手を自殺に追い込むことができます。ストアページでは、「嫌味やアイツも、傲慢なコイツも、表にしたくない強烈なコンプレックスを突いて殺してやろう!」などの強烈な文言が並んでいます。

プレイヤーの選択によって主人公の人間関係は少しずつ崩れ、やがて思考と行動の境界は曖昧に。主人公と妹がどんな未来を歩むのか、その結末はプレイヤーの手に委ねられています。
また、Game*Sparkでは本作の先行プレイレポート記事と、にゃるら氏、お久しぶり氏へのインタビュー記事を掲載中です。
プレイレポート記事では「動的な画面演出を取り入れた見せ方」に加えて、「人間の嫉妬や劣等感、被害意識といった暗い感情を容赦なく描く文章」が印象的だと評されています。にゃるら氏による、いい意味でとにかく気持ち悪いという文章を読み進めていく感覚について言及され、「心地の良い不快感」がたまらないとのことです。
インタビューにおいては、にゃるら氏が「絶対に趣味100%で作ろうと決めていたゲームです」などと語っています。
『妹、他者、パラノイア』は、PC(Steam)向けに配信中。価格は1,200円で、8月29日までは20%オフの960円で購入できます。
¥6,485
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)












