『lain : Protocol 7』制作チームは8月17日、「serial experiments lain」の世界観をベースとしたファンメイドのノベルゲーム『lain : Protocol 7』の体験版を公開したことを発表しました。
2026年を舞台に
『serial experiments lain』は、1998年にTVアニメと初代PS向けのゲームが展開されたメディアミックス作品。アニメ版では、主人公の少女「岩倉玲音」のもとに、自ら命を絶った同級生「四方田千砂」からメールが届いたことをきっかけに、現実世界とネットワーク空間「Wired」の境界が揺らいでいく物語が描かれました。
今回体験版が公開された『lain : Protocol 7』は、生成AIや生活ログ、デジタルクローンが身近になった2026年を舞台とするノベルゲームです。後述の長編OVA版と同じ世界を異なる形で体験できる作品で、かつて『lain』が投げかけた問いを2020年代へ接続するとしています。

なお、本作は公式の二次創作ガイドライン「serial experiments lain TTL 2019-2028」にもとづくファン作品であり、同ガイドラインのもとでは、本作以外にもゲームやイラストなど、さまざまな二次創作作品が制作されています。
約60分の“OVA”も制作中
『lain : Protocol 7』では、同名の約60分におよぶ自主制作OVAも制作中。記録や自己、身体、Wired、“本人らしさ”をテーマに、2020年代の現実から「serial experiments lain」を見つめ直す作品になるとしています。
物語は、四方田千砂が自ら命を絶った後、学校で「死んだ千砂からメールが届いた」という噂が広がるところから始まります。同じ頃、臨時のスクールカウンセラーとして「米良柊子」が学校へ派遣されますが、彼女は玲音との対話を通して、通常の心理的反応では説明できない現象に接近。やがて、音声や検索履歴、未送信の文章、心拍、睡眠などの生活記録から“本人らしい応答体”を作り出す、橘総合研究所の実験「Protocol 7」が浮かび上がります。


現在はOVAとノベルゲーム製品版の完成に向け、CAMPFIREでクラウドファンディングを実施中です。初期目標の200万円を大きく上回り、記事執筆時点で支援総額は1,100万円を突破しています。
なお、ノベルゲーム版については、クラウドファンディングで500万円のストレッチゴールを達成したことにより制作が決定。さらに同作のフルボイス化も決まり、映像版でカットされた場面や、制作過程で不採用となったエンディング案なども収録予定とのことです。
ノベルゲーム版『lain : Protocol 7』の体験版は、PC(itch.io)向けに無料配信中。想定プレイ時間は約20~40分です。なお、製品版の一般販売時期は、記事執筆時点で明らかになっていません。






