2026年9月17日(木)から20日(日)にかけて、今年で30周年となる「東京ゲームショウ2026(以下、TGS2026)」が幕張メッセで開催されました。
そんなTGS2026開催前日の9月16日、『ノロイあやし』という1作のゲームが発表されました。
本作は、かつて日本一ソフトウェアで数々の名作ゲームを手掛けた新川宗平氏と、「ハイスコアガール」「サユリ」などで知られる漫画家・押切蓮介先生が組んだ、タイムループホラーRTAステルスアクションアドベンチャーです。
Game*Sparkは、TGS2026の会場で本作のプロデューサー新川宗平氏にお話を伺うことが出来ました。本記事ではその内容をお届けいたします。
――自己紹介をお願いいたします。折角ですし、最近プレイしているゲームや印象に残っているゲームなどもお聞かせください。
新川氏:合同会社スーパーニッチの代表をしております、新川宗平です。代表と言いましても、一人会社なのですが(笑)。また、喜多山浪漫というペンネームで小説家もやらせていただいております。
最近プレイして印象に残っているのは『Balatro』ですね。短い時間で、携帯などの端末でちょこちょこ遊べるのが、最近のライフスタイルに合っています。前はRPGやアドベンチャーが大好きだったのですが、遊ぶのに時間がかかってしまうこともあり、カジュアルなものが多くなってきました。
――ありがとうございます。本作は、以前のインタビューでジャンル名だけ仰られていた「タイムループホラーRTAステルスアクションアドベンチャー」だと思うのですが、どういう経緯で押切先生とホラーゲームを作ろう、となったのでしょうか?
新川氏:そう、「タイムループホラーRTAステルスアクションアドベンチャー」です!
押切先生と作ることになったのは、まず私自身が押切先生の大ファンなんです。先生といえば「ハイスコアガール」がイメージが強いと思うんですけれど、私の中ではホラー漫画家なんです。「でろでろ」「ミスミソウ」など、先生の代表するホラー作品はとても多く、好きなんです。
前の会社では権利や価格の関係から外の人をあまり使わないようにしていたのですが、今は好きなようにできるので、ホラーゲームのアイデアが浮かんだ時に、「じゃあ自分の大好きを形にしたいな」と、押切先生にお願いしたいと思ったんです。
直接の知り合いではなかったのですが、ゲーセンミカドの池田(稔)店長が押切先生と仲良く、そこで紹介していただきました。ご飯に行って直接連絡するようになり、そこで企画相談をして今回のキャラクターデザインを引き受けていただいた、という次第です。

――最初、押切先生はどういう反応をされていましたか?
新川氏:先生自身が『夕闇通り探検隊』の大ファンでホラーゲームを作ってみたいという想いがあり、断るところなく引き受けていただけました。私も、ゲームも映画もホラー全般大好きなんですが、押切先生も大好きで、おかげでちょこちょこご飯を食べに行かせていただいています。
――なるほど、ありがとうございます。ジャンル名に「RTA」とあるからには、「何時間以内にクリア」みたいなRTAあるあるをイメージするのですが、そういった実績とかはゲームシステムとしてあるのですか?
新川氏:ゲームシステムとしては、そういった実績解除みたいな形というよりも、プレイヤーが謎とか攻略の仕方を理解していけば、どんどんスキップできるようになっているんです。そこを、「あなたは最初、何分で解けましたか」「何分で解けるようになりましたか」という、そういう風なRTA体験にしたいと考えております。

――ふむふむ。因みに、動画を見る限り結構難易度が高いのかな……?と思ったのですが、実際のところはどうでしょうか?
新川氏:比較的高いと思います!ゲームオーバーになってしまったときに「ここはこうした方が良いかな?」「ここはもう面倒くさいから飛ばしちゃおう」など、攻略方法は人によって変わると思います。
――例えば同じところで死にまくってしまった時に、ヒントみたいなのが表示されたりとかは……?
新川氏:あります!ご安心ください!
――ありがとうございます!豊富な死に方がありそうですね。
新川氏:はい。結構リッチなピクセルアートということもあり、死に方も楽しんでプレイしていただけると思います。最近の流行りというか、リッチなピクセルアートが求められてるなっていう感じがしていて、なおかつ私自身がリッチなピクセルアートが好きなんです。
そういう表現が受け入れられる土壌が、日本だけでなく海外も含めて「きてるな!」と感じたのと、押切先生の絵がピクセルアートと非常に相性がいいと思ったので、今回実行に移しました。正解でしたね。
――個人的な感想になりますが、押切先生の眼の表現は、ピクセルアートとすごく合っているなと。
新川氏:眼が泳ぐとかね、そういうのも良い感じに表現できますよね。

――PVといえば、和風な雰囲気の中で銃だけ少し異質に感じました。日本っぽくない雰囲気というか……どうしてそう思ったのか自分でもわからないのですが。
新川氏:日本の警察が所持する拳銃はニューナンブで、本作で登場する銃もそれです。なのですが実は、PVの銃は間違っていまして……後で修正します(笑)!

――そういうことでしたか(笑)、ありがとうございます。本作はクリアできるようになるまでは、どれくらいかかる想定でしょうか?
新川氏:そうですね……ゲームがすごい上手な人で、反応良い人だったら15時間くらい。だいたい20時間以上かかるんじゃないかな、という想定でいます。
もちろんプレイが進むにつれてプレイヤー知識が増えますし、やりようによっては謎解きの過程を全部スキップできちゃったりとかもしますから、そういう進め方をするともっと早くなるかもしれません。
――今の時代でピクセルアートのゲームだからこその表現とか気が付きとかはありましたか?
新川氏:ちょっとレトロな空気感、というのは確実にあると思います。昔のゴシックホラーみたいな、あの画面の粗さ「だからこそ」の怖さというものがあったじゃないですか。そこの雰囲気はうまく表現できていると思います。
――ありがとうございます。最後に、リリースを楽しみにしているプレイヤーに向けて一言お願いいたします!
新川氏:幸い発表直後から注目して貰えて、Xのインプレッション数もバズって、かなり期待していただいているんだなと嬉しくなっています。「押切先生のアートが好きです」というところで興味を示されている方が多い気がしているので、押切先生の名に傷をつけないようにするためにも、しっかりと作っていきます。
先生はお忙しい方なのでゲームの中身までがっつり入れないのですが、それでもしっかり監修はしていただいており、プレイした人から「ああこれは押切作品だね」と言って貰えるような作品にしたいと、押切先生のファンとして思いますね。
――ありがとうございました!

『ノロイあやし』は、PC(Steam)/ニンテンドースイッチ2/スイッチ向けに2027年発売予定。価格は未定です。








