
米国のThe Timothy Planという保守的なキリスト教団体を名乗る組合が、クリスマスは暴力に溢れているという見出しで、ビデオゲームの暴力や性表現を非難し、子供へのプレゼントを選ぶ親に警告を発するプレスリリースを[url=http://www.marketwatch.com/news/story/Violence-All-Rage-This-Christmas/story.aspx?guid={3810EC7F-874D-4C2B-944C-A9526B58B266}]発表[/url]。“年末に子供に遊ばせるべきではない最も害のあるゲーム TOP30”と銘打った資料を公表してキャンペーンを展開していましたが、その資料の内容におかしな部分が発見され、失笑を買ってしまったようです。

[url=http://www.fme.cc/VideoGame-Graphic.pdf]こちら[/url]からダウンロードできるこのPDF資料、おなじみのGTA IVやSaints Row 2を筆頭に、Falluot 3やBioShock、Manhunt 2など、この手の話題で必ず名前が挙がってしまうタイトルがずらり。それぞれの作品には、危険度を表すスコアが付けられ、「暴力」「言語」「ドラッグ」「セックス」「アルコール」など、非道徳的だという描写を項目別に詳しく解説。
ところが、Army of Two(アーミー オブ ツー)の解説部分に、「二人の主人公の間に潜在的な同性愛表現が描かれている」と記載されているのが発見され、いやそれはないだろう!とツッコミが入ってしまいました。確かにArmy of Twoは二人組の傭兵が主人公の作品ですが、彼らは決してそんな関係ではありません(ジョークとしてそう言われることも一部ではあったようですが……)。
また、この他にも資料の中では、Metal Gear Solid 4の「主人公がエロ本を使って敵の目を引く」ことが問題視されていたり、Devil May Cry 4は「悪魔を殺戮するデモニック表現」などと、なんだかかなり誇張した調子でやり玉に上げられています。
こうしたガイドは、ゲームのことをよく知らない一部の親達には、特にこれから加速するショッピングシーズンにはあるいは参考になるかもしれません。しかし、間違った情報を掲載するのはメーカーにとっても困った話ですよね。それにしても、「年末に遊びたいゲーム」のランキングならよく見かけますが、「年末に遊んではいけないゲーム」のランキングというのもなかなか興味深い。え、逆に遊んでみたくなっちゃった!?[size=x-small](ソース: [url=http://www.gamepolitics.com/2008/12/02/quotmorally-responsiblequot-investment-firm-goes-gay-bashing-games]GamePolitics: "Morally Responsible" Investment Firm Goes Gay Bashing in Games[/url])[/size]
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