“EpicとPeople Can FlyのBulletstormが今週リリースされます。そこでも恒例のように複数バージョンが用意されていますが、Epic Editionの主要な違いは、(今年のいつかに予定されている)Gears of War 3のマルチプレイベータテストへのアクセスを完備しているというだけのわずかなもの。
これはいくつかの問題を抱えているようです。まず、我々が疑問に思ったのが、(Gears of War 3という)異なるシリーズのプロモーションにEpicがBulletstormを使うことについて、EAがどう感じているのかということ。しかしより気になるのは、そのベータがどれだけ重要なのか、ということです。ベータが、単にそのゲームを遊ぶ興奮を手に入れるために使われるなら、数ヶ月待って気を落ち着けた方がいいでしょう。
良く知られるところの、CrackdownについてきたHalo 3のベータ。Bungieはそのベータの重要性について声高でした。統計、バランス調整、サーバーの負荷テストなど、全てがゲームのローンチに備えていると。それは、ゲーム開発にコミュニティを巻き込む素晴らしい方法のように見えます。しかし、そこにはわずかになにか不吉なものがあります。
これは本当に開発ツールとしてのベータなのか? ゲーム発売までの数ヶ月間、熱狂をキープするためではないのか? 難しい問題ではあります。確かなのは、より多くのゲームがベータを使ってきているという事実。善かれ悪しかれ、開発を助けるとともに、ささやかなボーナスとして追加の露出も手に入ります。むしろそれは新世代の“デモ”に相当するといえるのではないでしょうか。実際、どれだけゲームの改善に貢献し、いつまでその改善を続けているのでしょうか。
ベータはますます一般的になっていますが、いずれにせよ、Gears of War 3のベータはBulletstormの価値を損ねるものであってはならず、今のところ、少なくともこちらに注目が置かれるべきです。”
「ベータはデベロッパのためのツール? それともアドバタイザのための?」の副題のついた当該記事。ベータを「開発のためのツール」として見たとき、“特典としてマルチプレイベータが付属”という言葉は少し奇妙に思えてきます。ただ、実際のところベータを(プロモーショナルな)デモ/体験版と同様に捉えているユーザーは少なくないはず。そこでベータを「広告のためのツール」として見たとき、特にEA側から見てEpic Editionは少し奇妙な存在(どちらがどちらのアドバタイザ?)に思えてきます。
ちなみに「ベータ参加時もゲームディスクが必要」ということで、中古対策にもなるというおまけつき(Epic Editionがベータのヘッドスタートには最善の方法、とのこと)。(ソース: 360magazine.UK)
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