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ゾンビMMO『DayZ』は年内から来年初頭にβ版へ移行―PAX AUS 2015セッションレポート

ゾンビが徘徊する荒廃した世界で「生き抜く」ことを目的としたMMO『DayZ』。PAXオーストラリア2015ではリードプロデューサーBrian Hicks氏が登場し、早ければ年内、遅くとも来年の第1四半期までにはβバージョンに移行することを明言しました。

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ゾンビが徘徊する荒廃した世界で「生き抜く」ことを目的としたMMO『DayZ』。PAXオーストラリア2015ではリードプロデューサーBrian Hicks氏が登場し、早ければ年内、遅くとも来年の第1四半期までにはβバージョンに移行することを明言しました。

『DayZ』の現在の安定バージョンは0.58で、確認されているバグ(プレイヤーの位置・同期・アニメーションに起因するもの)などを全力で修正しつつ、0.59に向けて開発が進んでいるとのこと。0.59では大きくキャラクターの立ち振る舞いの変化や、車両のメカニクス、パーツ交換などを楽しめるようにしたいと語っていました。


またウイルスの感染要素についても、0.59で盛り込まれる予定と明かしました。もっとも、0.59では実験的なものにとどまり、0.60でより大きな変更が行われるとのことです。

その後、2015年の第1四半期から第3四半期まで、どのような開発が行われてきたか、Hicks氏の口から説明されました。ここでは、その主なものを紹介します。

■第1四半期設定ゴール


基本車両(トラック)、略奪品の流通システムの改善、新しいレンダラー、新しいウイルス感染AI、基本的なステルスシステム、病気、チート対策などが目標とされました。これらの多くは内部のビルド上で実装とテストが繰り返されています。

中でも略奪品の流通システムについては、世界規模でアイテム数を管理し、イベント管理とも連動させたいとのこと。ステルスシステムについても、ゾンビのまわりで目立たない行動がとれるようになるなど、より強化される見込みです。

またウイルスによる脳の汚染や、不衛生な水によるコレラの発生、拡大といった病原菌の感染についても、新しいシステムが組まれました。もっともサーバリソースやコストの最適化などについて、引き続き検証が進められているとのことです。

一方でビジュアル面では水面や海面の表現や、ポストプロセス処理、画面処理の最適化やパラレル処理については、現在もまだ開発が進行中とされました。

■第2四半期設定ゴール


車両の修理と改造、動物の行動アルゴリズムの改良、新しいUIシステム、プレイヤーのスタミナ表現(体力が減少するとモーションが変化する)、ダイナミックなイベント処理、アイテムボックス、物理エンジンの改良などが目標とされました。

このうち車両関連については0.59で実装が決定しています。また航空機に加えてオートバイも登場予定とのことで、これにあわせて複数の燃料(軽油、ガソリン、モーターオイル、航空燃料など)も登場させたいとのことです。

またアイテムボックスについて、プロトタイプ版が0.58で実装されましたが、今後はさらに拡張していきたいとのこと。第4四半期に作成されるロードマップで、改めて改良スケジュールが設定される見込みだとされました。

■第3四半期設定ゴール


罠、バリケード、スキル追加、航空機の実装などです。罠についてはトラバサミ、トラップワイヤー、地雷などで、複数の要素を組み合わせて罠を作り上げるなどの機能も検討したいとのこと。バリケードでは扉の後ろにモノを積み上げてゾンビの侵入を防ぐといったアイデアが検討されており、第4四半期に持ち越されています。

スキルでは狩猟、医療、修繕スキルなどが予定されており、新しいUIと共に0.60で導入予定とのこと。このほか第2四半期から引き続いて動物のアルゴリズム改良が行われています。ビジュアル素材は完成したものの、プログラムとAIの実装が追いついていないとのことで、来年の第1四半期まで持ち越されるかもしれないとされました。

航空機についてはヘリコプターに加えて、プロペラ機も登場する予定です。このほか家庭用ゲーム版のプロトタイプ開発についても言及がありました。PC版の開発が最重要としながらも、来年の第1四半期から家庭用のプロトタイプ開発を始めるのことです。

■いつからβははじまるのか


このように今年1年、さまざまな機能追加やテストを行ってきており、やっとβテストの見通しがついてきた『DayZ』。Hicks氏は「目標は年内スタート。でも、どんなに遅くとも来年の第1四半期にはβに移行するので、待っていて欲しい」と言います。

またバージョン1.0の到達後も、少なくとも5年間は開発を継続してアップデートを続けるとのこと。「弊社はテクノロジーファーストの会社であり、インハウスエンジンの改良を通して、さらにすばらしいゲーム体験を提供していきたい」と抱負を語りました。

《小野憲史》
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