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「COMPUTEX TAIPEI 2016」国内記者会見―PCゲーミング分野も注力

台湾貿易センターと台北市コンピューター協会は、台湾の台北市にて開催される世界最大級のITトレードショー「COMPUTEX TAIPEI 2016」に先駆けて都内のホテルオークラにて日本向けに開催内容を解説する記者発表会を実施しました。

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台湾貿易センターと台北市コンピューター協会は、台湾の台北市にて2016年5月31日より開催される世界最大級のIT見本市「COMPUTEX TAIPEI 2016」に先駆けて、都内のホテルオークラにて日本向けにイベント概要や趣旨を解説する記者発表会を開催しました。

この発表では、初めに台湾貿易センター(TAITRA)副秘書長の葉明水氏と台湾貿易センター東京事務所所長の呉俊澤(ゴ シュンタク)氏、台北駐日経済文化代表処経済部部長の張厚純(チョウ コウ ジュン)氏が登壇。続いてデルタ電子株式会社のマーケティングマネージャー坂口友英氏と、アドバンテックの日本支部最高責任者のマイク小池氏、NTT Taiwan総経理の惠木教文氏、Socionext Taiwan総経理の姉歯伸彦氏が壇上に上がり、フォトセッションの後にプレゼンテーションへ移行しました。


■葉明水氏が語る「COMPUTEX 2016」概要

台湾貿易センター葉明水氏いわく、日本で「COMPUTEX」の記者会見を実施するのは初めての試みであるとのこと。日本は世界で3番目の経済大国であるため台湾にとって重要な貿易パートナーであり、両国間のICT産業において非常に密接なサプライチェーンが出来上がっているといいます。


毎年開催されている「COMPUTEX」には、NTTなど日本企業も多数出展しており、日本は世界の中でも三大買い付け国としてカウントされ、毎年約3,000人のバイヤーが訪れているようです。

今年は、「IoT(6つのアプリケーション分野)」と「スタートアップ(国内外のベンチャー企業)」、「スマートビジネスソリューション」、そして新たに設置された「ゲーミング(展示とオーバークロック大会の中継)」の4つのテーマから構成。出展企業数は1600社以上に及びます。さらに新たな展示エリアとして、IoTのアプリケーション展示「SmarTEX」とアップル公認アクセサリー展示「iStyle」、そしてベンチャー企業展示の「InnoVEX」、3つが追加されました。



今回の見本市としての目標は、グローバル・テクノロジー・エコシステムを構築と位置づけており、「IoTエコシステムのパートナーシップ・プラットフォームを構築」と「ICT産業におけるサプライチェーンを完全に網羅」の2つを挙げました。

■2016年の「COMPUTEX」見どころとは?


ここで再び4大テーマに戻ります。IoTには700社が、スタートアップには台湾から120社から海外から50社が出展。IoT関連の注目企業には、第4次産業革命ことインダストリー4.0を掲げるドイツのSiemens、自動車とインターネットアプリケーションを展示するMercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)の自動車産業。そしてスイスのABBによる工業ロボット、半導体サプライヤのNXPによるスマートライフ・セキュリティリンク、車載情報通信システムのe-lead電子の合わせて5企業をピックアップしました。

またInnoVEXブースは、6大イベントとしてフォーラムと発表、マッチング、展示、交流、そして3万ドルの賞金が掛けられたベンチャーコンテストが開催されます。このエリアにはイスラエルや英国、オーストラリア、台湾、韓国の世界17カ国から170社以上が集結します。


新たにゲーミング関連として位置づけられた企業は、ASUSやGIGABYTE、ASRock、MSIなどのNVIDIAなどのハードウェア/パーツメーカーです。また「Vive」のHTC、「Gear VR」のSAMSUNG、そしてVR開発のAMDがInnoVEXにてVR体験エリアを設けます。


他にもPCゲーミングのワールドカップとして、オーバークロッキングのワールドツアー大会「OCワールドツアー@COMPUTEX」が開催。これはCPUの周波数を液体窒素などを用いて極限まで高める大会です。世界6地域の北米と欧州、アフリカ、中南米、東南アジア、そしてアジアの台湾で開催されています。またこの大会によって、ドイツや南アフリカ、ブラジル、インドネシア、ベルギー、ポーランド、オーストラリア、イタリア、デンマークなどの10カ国以上の選手達が台湾に集うことになります。



本イベントが多く選ばれる理由として、「アジア太平洋市場に進出するために不可欠なBusiness to Business向けICT関連見本市」であること、「新製品や新技術を発表するのに最適なプラットフォーム」、そして「主要なICT調達プラットフォーム」の3点が強調。WEFによる世界競争力ランキングで世界15位、アジアで4位にランクインしている台湾のイノベーション力、8千万ドルを投じた台湾国内外のベンチャー企業サポート、投資型クラウドファンディングに関連する法律が2015年5月に可決されている点も見逃せません。


総括として、「COMPUTEX 2016」の出展企業は日本やオーストラリア、韓国、カナダ、ドイツ、イタリア、ニュージーランド、イスラエルなどを含む28の国と地域から集まり、代表的な企業としてINTELやNVIDIA、AMD、NTTコミュニケーションズが挙げられました。同時開催イベントとしては、5月30日に国際プレスカンファレンスと新製品発表会、5月31日から6月1日までのCPXフォーラム、5月31日の開幕式、1対1調達商談会、COMPUTEX d&i Awardsの6つが実施されます。


前述したCPXフォーラムの基調講演会には、ARMのCEOであるSimon Segars氏やAGG RoboticsのグループバイスプレジデントのSteve Wyatt氏が、イノベーションデザイナー&フューチャリストのVito Di Bari氏が壇上に上がります。さらにクアルコムの上席副社長のRahul Patel氏とSlements台湾のCEOのErdal Elver氏らも登壇。

記者発表会も終盤、葉明水氏は、日本の企業と台湾の間で強いエコシステム的協力関係が築き、互いの協力と発展を期待していると述べていました。


この発表の後には、台湾で展開する日本企業の事業紹介として、アドバンテックやデルタ電子、NTT Taiwan、Socionext Taiwanが壇上に上がり、組織紹介や自社の魅力などを語っていました。

NVIDIAのPascal世代グラフィックカード発表を筆頭に、様々な新製品披露が期待される「COMPUTEX TAIPEI 2016」は、台湾の台北にて2016年5月31日から6月4日の5日間に開催予定です。

UPDATE: 文中の誤字を修正しました。
《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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