セキュリティー研究者のMichael Jordan氏が、2014年にCanon製PIXMAプリンターにてネットワークに繋がったプリンタのセキュリティ問題デモンストレーションとして移植させられた『DOOM』。プリンターの液晶画面上に『DOOM』を動作させるため、4ヶ月ほど時間を要したようです。プリンタ上で『DOOM』が動作することも驚くべきことですが、セキュリティ問題のデモとして選ばれる本作の知名度も海外ではかなり大きな事であるのがわかりますね。なおこのPIXMAブランドは海外向けの名前で、国内では「PIXUS」として展開されています。
■最新デバイスApple Watchなどのスマートウォッチも『DOOM』!!
2015年4月に発売されたウェアラブルデバイス初代Apple Watchですが、2015年10月にFacebookの開発者Lior Tubi氏とMehdi Mulani氏によって移植されています。この『DOOM』はwatchOS2.0にて動作させており、リモートプレイではなく実際に端末上で動作しているようです。なお2014年には一足早くAndroid Wearにて『DOOM』が移植され、プレイに適したUIが配置されていることが確認出来ます。これらの移植によって日常のあらゆるところに潜むことが出来るようになった『DOOM』ですが、革新的と呼ばれるようなデバイスにも『DOOM』が移植されることによって親近感が湧いてきますね。
Android Wear版『DOOM』
■Apple TVを使って大画面テレビで『DOOM』?!
先ほどのApple Watchの移植にて名が挙がっていたMehdi Mulani氏ですが、同氏によってApple TVへの移植が成功しています。こちらは映像でもかなりスムーズに動作していることや、リモコンのスライドパッドによってスムーズな操作性を実現していることがわかります。iPodやApple Watch、そしてApple TVと挙げてみるとアップル製品への移植が多いことがわかるため、今後同社から登場する新デバイスにも移植されるのかもしれませんね。
■オシロスコープなどの計測機械には『DOOM』が付き物?
電子機器の波形を観測するオシロスコープへと移植された『DOOM』。動画投稿者であるZekinn氏によると、このオシロスコープにはWindows 95がインストールされており、通常はスコープソフトウェアが起動するように設定されていますが、それを制御し『DOOM』や『Daggerfall』などをインストール出来るようにしたものであるとのことです。ちなみにオシロスコープへの移植は『DOOM』だけでなく3Dゲーム黎明期の作品である『Quake』も行われています。
■入れ子構造な初代『DOOM』上で動作する初代『DOOM』
『DOOM』上で『DOOM』が動作するというなんとも奇妙な光景ですが、これはTheZombieKillerさんが制作したもので、改良エンジン「GZDoom」向けに作られています。なぜ動作するのか一目見てもわかりませんが、マトリョーシカ的な入れ子構造でさらに『DOOM』を追加出来るのかと思えますね。ちなみに過去には『DOOM』だけでなく、『Mortal Konbat II』や『Wolfenstain 3D』なども移植されています。
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いかがでしたでしょうか?今回は「DOOMが動く可能性のある機械にはDOOMが移植される」の法則のもと、実際に移植された端末を10ほどピックアップしてみました。読者の皆さんも、ここに挙げたデバイス以外で動作する無茶移植の『DOOM』を知っていましたら是非コメント欄で教えてください!