【特集】『バトルフィールド 1』の前に観ておきたいWW1映画/ゲーム11選 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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【特集】『バトルフィールド 1』の前に観ておきたいWW1映画/ゲーム11選

2016年10月21日に発売を控えるEA DICEのシリーズ最新作『バトルフィールド 1(Battlefield 1)』。これまで第一次世界大戦で活躍した兵器などを解説してきましたが、今回は戦場のイメージをより掴み易くすることが出来る映画やゲームなどをご紹介したいと思います。

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2016年10月21日に発売を控えるEA DICEのシリーズ最新作『バトルフィールド 1(Battlefield 1)』。これまでの特集では、第一次世界大戦で活躍した陸/海/空の兵器などを解説してきましたが、今回は戦場のイメージをより掴み易くすることが出来る映画やゲームなどをご紹介したいと思います。

第一次世界大戦をテーマにしたゲーム/映画は、第二次世界大戦が大きく注目されたことから相対的に多く制作されていません。そのため、戦いの魅力を伝えやすい戦闘部分の描写が多い作品に絞り、現在でもオンデマンド配信や通販で容易に入手/視聴/プレイ出来るものをピックアップしました。

■映画編

●『アラビアのロレンス』


本作は、アラビア半島に駐在したイギリス軍のT・E・ロレンスを題材とする、『戦場にかける橋』で知られるデヴィッド・リーン監督の映画『アラビアのロレンス』。あらすじは、バイクの交通事故によって死んでしまったT・E・ロレンス(ピーター・オトゥール)の半生を振り返り、彼がアラビア半島で各部族を率いて中央同盟軍のオスマン帝国と戦った様子を描くというもの。全体で3時間以上もある長編の映画ですが、騎兵を率いた砂漠での戦闘という西部戦線とは一味違う戦いを描写。『Battlefield 1』においても砂漠が登場することもあり、ロレンス中尉らが後世に与えた影響を含めてチェックしておきたい作品ではないでしょうか。

●『ブルーマックス』


1976年版『キングコング』で知られるジョン・ギラーミン氏が監督した、1966年公開の戦闘機映画『ブルーマックス』。本作は、塹壕戦の終焉が訪れ始めた1918年の西部戦線を舞台にした作品で、歩兵から航空隊へと転属した主人公のブルーノ・スタッヘル少尉がブルーマックスことプール・ル・メリット勲章を手に入れるため、敵機撃墜と戦果をあげることに執念を燃やすというもの。

歩兵と航空機の協調による塹壕突破戦や観測気球の撃墜の他にも、復元されたドイツの複葉機アルバトロスD.IIIや三葉機のフォッカーDr.I、イギリスのRAF SE5aなどが画面一杯に空戦を繰り広げます。現代の視点から見れば地味ながらも実機を使った空戦描写は、平野が広がる背景や飛行機の美しさもさることながらWW1時代の魅力を感じ取れるでしょう。

●『フライボーイズ』


第一次世界大戦時においてフランス軍に従軍したアメリカ人義勇兵の実話をベースに描く、トニー・ビル監督の空戦アクション映画『フライボーイズ』。本作のあらすじは、フランス軍へ義勇兵として参加した6人のアメリカ人青年が、1916年から1918年の西部戦線を舞台にドイツ軍との死闘やフランス軍での地位を確立していくというものです。登場する航空機の考証の甘さが目立つものの、近年のWW1映画の中ではドイツの飛行船への攻撃を含め、派手で明るい空戦シーンが多く描かれていることが魅力の一つである作品と言えます。戦争映画ではありますが終始の悲壮感の少ない作品であるため、WW1映画を鑑賞するにあたって初めの1本にするのもありでしょう。

●『レッド・バロン』


WW1においてドイツ軍のエースパイロットだった“赤い男爵”ことマンフレート・フォン・リヒトホーフェンを題材にしたニコライ・ミュラーション監督の映画『レッド・バロン』。リヒトホーフェン個人に焦点を当てているため戦闘描写は多くありませんが、迫力ある空戦や地上と遥か上空から見える塹壕の様子が描写されていることが特徴的です。なお、リヒトホーフェンは爆撃機や戦闘機を含む80機もの航空機を撃墜したことで知られているWW1のエースパイロット。全体を赤く塗った三葉翼のフォッカーDr.Iを操ったことで知られており、この塗装は監視哨から機体を確認するために使われていました。

●『青島要塞爆撃命令』


第一次世界大戦における要塞への航空攻撃をテーマした、『若大将』シリーズで知られる古澤憲吾監督の映画『青島要塞爆撃命令』。あらすじは、第一次世界大戦において日本が連合軍側から参戦を表明し、中国の青島にあるドイツのビスマルク要塞へ、新兵器である飛行機を使い国井中尉(加山雄三)や真木中尉(佐藤允)、二宮中尉(夏木陽介)らが航空攻撃を仕掛けるというもの。

本作は1963年に公開された邦画で、特撮には『ゴジラ』や『ハワイ・マレー沖海戦』などで知られる円谷英二が関わっている他にも、戦争映画として悲壮感の少ないポジティブさに溢れた作品です。1時間39分と平均的な上映時間に加えて、テンポ良い場面展開や徐々に攻撃方法が改良される飛行機、ミニチュアを使った艦艇や要塞の特撮などが楽しめます。WW1の日本軍という題材の珍しさや初期の航空戦を垣間見ることができるため、上記の『フライボーイズ』と並びWW1戦争映画の初めの一本にしてみるのも良いかもしれません。

●『誓い』


第一次世界大戦で停滞した西部戦線を迂回し、中央同盟軍のオスマン帝国へ攻撃を成功させるために実施されたガリポリ上陸作戦がテーマの、ピーター・ウェアー監督作品の映画『誓い(Gallipoli)』。オーストラリア軍とニュージーランド軍の合同組織、通称ANZACをメインに据えた作品で、主演に『マッドマックス』の主役を演じたことで知られるメル・ギブソンが抜擢されている映画です。なおガリポリ上陸作戦の戦地となったアンザック入江については、『BF1』で公開されたスクリーンショットの考察から実装されるのではないかという噂があるため、どのような戦闘があったのかを知るためにチェックしてみても良いかもしれません。

●『戦火の馬』


同名原作児童小説をベースにスティーブン・スピルバーグ監督が制作したWW1戦争映画『戦火の馬』。本作のあらすじは、アルバートが小さい頃から育てたサラブレッドのジョーイが、イギリス軍やドイツ軍、そしてフランス人家族を通じて第一次世界大戦を生き延びるというもの。上映時間が約2時間26分と長大ですが、騎兵隊による突撃シーンや馬による物資の搬送、戦車の登場、塹壕に迷い込み鉄条網に絡まってしまった馬を救出するドイツ兵とイギリス兵の一時の交流など、見どころが多い作品です。『BF1』においても馬が登場することから、馬たちがWW1においてどのような活躍をしたのか知っておきたい作品でもあります。

●『西部戦線異状なし』


『オーシャンと十一人の仲間』で知られるルイス・マイルストン監督が、第一次世界大戦のドイツ兵を題材に西部戦線での生活と戦闘を描いた1930年公開の映画『西部戦線異状なし』。本作のあらすじは、第一次世界大戦において生徒だったドイツ人のボイメル・パウルが、教師の発言に影響されたことから友人らと一緒に軍へ入隊し、理不尽な訓練や無慈悲な戦場を通し1918年前後の西部戦線を戦います。

レマルクの原作小説と展開が多少異なっていますが(前述の教師が徴兵されないなど)、敵の塹壕へと突撃する際の着弾演出など現代の視点からでも迫力ある映像が魅力的です。本作のブルーレイやオンデマンド版は、フィルムの傷やコントラストが修復/調整され画質が向上したリマスター版のため、モノクロであるものの美麗な映像で鑑賞できます。前述の通り登場人物の辛辣なセリフや悲壮感のある展開から反戦映画として分類されることが多い本映画と原作小説ですが、「第一次世界大戦と言えばこの作品」と挙げられることも多いため、機会があるのなら一見しても良いかもしれません。

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《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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