大手スキン賭博サイトの1つ「CS:GO Lounge」は声明で、『CS:GO』や『DOTA2』の仮想アイテムは、金銭的価値を持っていないとし、それらを利用して同サイトで提供していたサービスがあくまで娯楽のためであったと主張しました。一方でサービスを継続していくにあたり、合法的に殆どの国でe-Sports賭博を提供できるよう賭博ライセンスを取得する旨を伝えており、真逆の主張をしているようにも見えます。
正式にライセンスを取得することで幾つか問題となっていた点も解決することになります。合法的な国以外からのアクセスは制限される他、サービスを利用するためには登録と認証プロセスを経ることとなり、18歳未満の利用が制限されるようになります。米国で主に問題となっていたのは、未成年者が利用することへの倫理的問題と、そもそも違法性を持っていたのではないかという懸念、そして経営者による結果の操作疑惑でした。裏を返せば、正式にライセンスを取得して、認められる範囲で公平にサービスを提供するのであれば問題にならないという考え方も出来ます。
新しいサービス運用は8月1日から開始されるとのこと。賭博機能の利用不可能地域は、ベルギー/フランス/フランス領ギアナ/ガーンジー島/ジブラルタル/アイルランド/マン島/ジャージー島/マルティニーク島/フランス領ポリネシア/レユニオン島/マヨット島/トルコ/スペイン/スコットランド/イスラエル/イギリス/アメリカとなっており、以前の掛け金や賞金は引き出すことが可能。なお、日本から利用においては国内法が整備されておらず、場合によっては違法行為となる可能性があります。
「CS:GO Lounge」ではライセンスを取得することで、幾つかの国で合法的にサービスを提供する方針を示したことになります。一方でe-Sportsと賭博の関係性は整備されている状況とは言えず、今までにも何度かプロチームによる八百長が問題となったことがあります。e-Sportsが発展する上でこうした問題をどのように解決していくか、業界全体で考えていく必要があるのではないでしょうか。
UPDATE(2016/8/4 0:10) : 記事初出時、賭博機能が利用できない地域を、利用可能な地域だと記載していました。記事を修正すると共に、誤った情報をお伝えしたこと深くお詫びいたします。コメント/Twitterでのご指摘ありがとうございました。
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