同じくHD振動の良さを理解できるのが「ミルク」。Joy-Conを牛の乳首に見立て、上から下へとミルクを絞るようにボタンを押していきます。絞るタイミングが適切だとたくさん出ますが、焦ったりすると出ないのでコツが必要になります。このゲームも同じくふたりで同時にプレイし、より多くのミルクを出したほうが勝ちです。
とはいえ、そもそも乳しぼりはふたりでやるものでしょうか? むしろ、ひとりと一匹の共同作業といえます。両手にJoy-Conを持ってひとりでミルクをしぼっていると、そこにまるで牛がいるかのような臨場感に溢れた体験が手に入るのです。……もちろん、片方の乳首を誰かに渡しても楽しいでしょうが。
最後に紹介するのは「赤ちゃん」というゲームです。これはNintendo Switchを携帯モードにして遊ぶことが推奨されているひとり用ゲームで、本作の中でもかなり異質な雰囲気を放っています。
何が異質かといえば、その見た目。Nintendo Switchを赤ちゃんのように大事に抱えて揺らし寝付かせるというのだから、どこかで道を誤った人のように見えてしまうかもしれません。周囲に仲間たちがいればこれも笑える景色になるのかもしれませんが、ひとりでやっているのだから笑えます(もしくは笑えないかもしれません)。
しかしこのゲームの赤ちゃん、適切に揺らしてあげればあっさりと泣き止んで寝てしまうのでとてもかわいいです。「赤ちゃん寝かしつけタイムアタック」など遊びの幅もありますので、ひとりぼっちでもかわいい我が子をあやしてあげてください。
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さて、「目と目を合わせて遊ぶゲーム」の意外な一面をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。みんなで騒ぎながら遊ぶのは最高に楽しいでしょうが、ひとりでしんみりと遊ぶのもゲームの魅力のひとつです。黙々と乳をしぼったり、無の境地に至ったり、赤ちゃんを高速で寝かしつけたりできるのも『1-2-Switch』の楽しみと言えるかもしれません。
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