5月20日~21日に京都みやこめっせで開催された、「A 5th of BitSummit」。同イベントで、異色アドベンチャーゲーム『VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action』のPS Vita版日本語ローカライズデモが出展されました。デモのインプレッションと共に、日本語版パブリッシャーとなったPLAYISMの担当者に話を聞いてきたのでご紹介します。
『VA-11 HALL-A』は、2070年代、腐敗した政治と犯罪組織がはびこる「グリッチシティ」と呼ばれる都市を舞台にしたアドベンチャーゲーム。その一角にある「ヴァルハラ」と呼ばれるバーの女性バーテンダー"ジル"が主人公で、お店に訪れる客との会話を楽しんでいきます。可愛らしいキャラデザイン、ジョーク交じりの軽快な会話、しかし時には社会問題や人間の暗い部分も描き出し、そのユニークなゲームの"色"を一層際立たせる良質なBGMなどから非常に高い評価を得たタイトルです。
しかし、そのディストピア・サイバーパンクな世界観の独特さが故に、日本語翻訳に多くの時間がかかったと担当者は話します。もちろん、時折飛び出すインターネットスラングや、ジョークとコミカルな言い回しも苦労のタネだったようです。また、それぞれの登場人物との会話を通して見えてくる複雑な社会状況が、現実の世界にも当てはまるように感じられる、そんなオリジナル版が持つ複雑な魅力を、ユーザーにそのまま伝えられるように完成させたと語りました。
そして、SteamからリリースされているPC版への日本語サポートの予定に関して質問したところ、まずはPS Vita版をリリースしてユーザーの反響を見たいとのこと。『VA-11 HALL-A』はPS Vita版とPC版ではパブリッシャーが異なるので、現在の段階ではPC版へのサポートを明言できるには至っていない様子です。ただ、PLAYISMが前向きに動いているのは間違いないようなので、近々公式のアナウンスが期待できそうです。
最後に、同ブース内にいたPS Vita版のパブリッシャーであるWolfgameのWolfgang氏は「本当に長い間お待たせしました!リリースまであと少しなので楽しみに待っていて下さい。」と日本のファンに向けてコメントしていました。
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