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【追憶ゲーマー】『バーガーバーガー』(1997年)―ナイスバーガー、ベストバーガー

「追憶ゲーマー」では、そんなゲーマーの記憶に秘められた過去の“思い出話”を、Game*Sparkとインサイドのライターが連載形式でお届けしていきます。今回は、1997年11月27日に発売された『バーガーバーガー』です。

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【追憶ゲーマー】『バーガーバーガー』(1997年)―ナイスバーガー、ベストバーガー
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本当に夢中になったゲームの体験は、若かりし頃でも、たとえ幼少時代のことであっても、記憶に深く刻まれています。祖母とゲーム屋に並んだ発売日、一緒にプレイしたクラスメートの笑顔、家族に隠れてこっそり遊び続けた日々……。そうした当時の出来事も、まるで昨日のことのように鮮明に思い出せるものです。

本企画「追憶ゲーマー」では、そんなゲーマーの記憶に秘められた過去の“思い出話”を、Game*Sparkとインサイドのライターが連載形式でお届けしていきます。

今回は、1997年11月27日に発売された『バーガーバーガー』です。

タイトル: 『バーガーバーガー(BURGER BURGER)』
機種: PlayStation
発売日: 1997年11月27日
販売元/開発元: ギャップス
ジャンル: 経営シミュレーション
公式サイト: http://www.jp.playstation.com/software/title/slps00888.html


―変わったゲームがたくさん発売された第5世代
1997年。プレイステーションが発売されて3年弱が経過し、いわゆる「第5世代」のゲーム機では、それまでにはなかったような先鋭的なゲームがたくさん発売されてゆきました。その中でもこの『バーガーバーガー』は「多種多様な食材たちを組み合わせて自由なハンバーガーを作れるゲーム」という、なかなか他では聞いたことがないスタイルのゲームで、当時まだ小学生だった筆者は発売前にそのコンセプトをどこかで耳にして衝撃を覚えました。

今となっては信じられないでしょうが、当時の感覚としては「自由にバーガーが作れる」、そして「その味をゲームが評価して売上などが決まる」というのは、そんなことって本当に可能なの?という、まさに驚きだったのを覚えています。筆者は自由帳に絵を描いて架空のキャラクターを想像しては一人悶々と楽しむようなタイプの少年でしたし、(ほぼ)すべての小学生男子がそうであるように、たまに出かけたとき時なんかに食べられるハンバーガーが大好きでしたので、この『バーガーバーガー』には強い興味をそそられました。そしてお小遣いを貯めて、発売日からしばらくたって値段も落ち着いたある日、ようやく本作を手にすることができたのです。

―最高のハンバーガーを求めて
この『バーガーバーガー』、前述したようにその食材は多岐にわたります。パティ、たらのフライ、レタスやキャベツなどよく街のハンバーガーショップでも見かける典型的なものはもちろんのこと、すぶた、豆腐、ひじきなど、どうやってハンバーガーに使うのか全く想像もできないものまで揃っています。挙句の果てに、食材によっては、フライにしたり、煮たりなどの調理法も選択できましたし、調味料だって好きなだけかけることができました。そう、食材選択の自由度があまりに高すぎるのです。プレイ序盤し始めは呆気にとられましたが、やっていくうち、高評価を受けやすいハンバーガーとはどういうものかわかってくるようになります。

『バーガーバーガー』オープニング映像(YouTubeユーザー投稿)

このゲームでは、ハンバーガーを売り出した翌週に客の反応などからハンバーガーに星をつけてもらえます。星は8つがマックスですが、最初のうちはバーガーを重ねられる段数や手持ちの食材にも限界があり、星4つが取れればまあまあ嬉しく、星5つが取れれば万々歳といった感じです。評価基準は2017年今現在になってもよくわかっていらないのですが、彩りやカロリー、それとどうやら食材そのものが持つパワーみたいなものが関係してるようでした。そして、筆者が自力でたどり着いた攻略法は、「典型的なハンバーガーを、手を変え品を変え作る」というものでした。

基本的なハンバーガーというものは、ケチャップ、パティにレタス、チーズ、といった感じなのですが、ここから少しずつバリエーションを変化させていきます。例えばレタスをキャベツに変えてみたり、チーズをトマトに変えてもいいでしょう。ケチャップをマスタードにしてみるっていうのもいいかもしれないですし、パティを何かのフライに変化させてみるのもアリです。でも、基本形からは大幅には逸脱させないということが攻略のキモでした。『バーガーバーガー』をプレイしていくと、気付くことがあります。「すぶたやひじき、豆腐なんかは、あんまり使わないほうがいい」ということです。

『バーガーバーガー』というゲームは料理研究家が関わって作られたゲームということもあり、時に評価がえらくシビアなのです。ちょっと和風バーガーに手を出したら星3つ止まりはあたりまえ、調子に乗って豆腐バーガーでも作ろうもんなら星2を食らうことも少なくありません。無限に感じられたハンバーガーの組み合わせの可能性が評価によってバッサバッサと切り捨てられていくさまは絶望的で、前述のように割合クリエイター気質の少年だったはずの筆者は、どんどん現実主義者のように「よくある」ハンバーガーを量産する人間になっていきました。使用できる段数が増えることがあっても、ピクルスやオニオンなど無難な食品を基本的なバーガーにプラスしていくという戦法を選択せざるを得ませんでした。高評価を得るためなので、仕方がないことだったのです……。

しかしそんな方法でも、なかなか最高評価の星8つにはたどり着けず、普通にバーガーを作っても星6つがせいぜいというところ。そうして悩んでいたころ、筆者の“ベストバーガー”への道は唐突に終わりを告げることになります。長く険しく続くバーガー道、そして飽くなき探究心にピリオドを打ってしまったのは、ゲーム内でチート級の人気度を持つ食材「キャビア」。もしもこれから『バーガーバーガー』を初めて遊んでみようという読者の方がいらっしゃいましたら、この悪魔的食材が持つ魅力には注意したほうが良いかもしれません……。
《文章書く彦》

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