ドイツ・ケルンで開催されたgamescom 2017において、Ice Flamesが開発しTechland Publishingから発売される『Pure Farming 2018』を試遊することができたので、ご紹介します。試遊ブースには本物の農業機械が置かれ、ブースの装飾にも力が入っていました。
本作は元々2016年に『Pure Farming 17: The Simulator』として発表されたもので、その後発売が延期されたことから『Pure Farming 2018』として、2018年3月13日にPS4/Xbox One/PCで海外発売予定です。
用意されたPC版のデモを始めると、事前情報と同じく4つのマップ(日本、アメリカ、イタリア、コロンビア)から選ぶことができました。日本人の筆者は迷わず日本を選択。どんな日本の農業が体験できるのか、期待と不安を胸にプレイ開始です。
ゲームが始まると、まずはゲーム内のタブレット端末にメッセージが届きます。指示された通り人間キャラを操作し、目の前に置かれているトラクターに乗車。周りの風景には日本の田舎にありそうな瓦屋根の建物があり、多少日本らしさを感じさせます。次にトラクターで散水用のタンクを牽引し、給水所に向かいます。タンクを牽引する前と後で如実に運転の操作感が変わるなど、細かいところにこだわりが感じられます。
デモでは行動できる範囲がかなり狭められているようで、給水所までの道はほぼ一本道。給水所に着き「さあ、水を入れて畑に行くか!」と思ったところでデモは終わってしまいました。
あまりの短さに唖然とする筆者。色々と操作の確認をしていたのである程度時間はかかりましたが、指示されたことだけを行えばおそらく2分もかからずに終わってしまう内容でした。
ゲームとしての魅力も何も確認することができなかった筆者は、待っている人がいないことを確認した後、続けてアメリカのマップを選択。
こちらのマップでもまずは人間キャラを操作し、農業機械に乗り込みます。そして刈り取り機を前方に接続、畑に向かいます。ここで一定量の麦を刈り取ります。操作は刈り取り機を起動し、畑を好きなように移動するだけなので簡単。なるべく無駄のないように刈り取りを進めると、それほど時間がかからずに収穫を終えることができました。
その後はトラクターに乗り換えますが、他の乗り物への乗り換えはボタン一つで可能。わざわざ降車して人間キャラを操作する必要はないのでスムーズです。そのあとはトラクターで収穫した麦を運ぶ入れ物を牽引。2つの乗り物の操作を切り替えながら麦を積み込み、倉庫に運び込んだところでデモ終了となりました。
デモ全体がチュートリアルみたいなものになっており、アメリカマップでは収穫から倉庫への搬入までを体験することができました。ただ、ひたすら指示されたことをやり続けるだけのデモになっており、ゲームとしての面白さやゲーム全体の流れを確認することはできませんでした。農業シムというジャンル自体が短時間で楽しめるものではないので、そもそも試遊に向いていないという考え方もできますが、もう少しこのゲームの魅力となる部分を体験できるデモが用意できなかったものかと残念な気持ちになりました。
冒頭に書いた通り、すでに長期の延期が行われている今作。発売は来年の3月と、まだ半年以上もあるので、新しい情報とゲームのブラッシュアップに期待したいところです。
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