CEDEC、DiGRA JAPAN、IGDA日本・・・世代交替を通して成熟する業界三団体の現状と新たな連携の可能性 3ページ目 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

CEDEC、DiGRA JAPAN、IGDA日本・・・世代交替を通して成熟する業界三団体の現状と新たな連携の可能性

かつて「コミュニティ不毛地帯」で「産学連携氷河地帯」と呼ばれた日本のゲーム業界。しかし、今では大小様々な開発者コミュニティが活動し、産学連携も進みつつあります。

ニュース ゲーム業界
CEDEC、DiGRA JAPAN、IGDA日本・・・世代交替を通して成熟する業界三団体の現状と新たな連携の可能性
  • CEDEC、DiGRA JAPAN、IGDA日本・・・世代交替を通して成熟する業界三団体の現状と新たな連携の可能性
  • CEDEC、DiGRA JAPAN、IGDA日本・・・世代交替を通して成熟する業界三団体の現状と新たな連携の可能性
  • CEDEC、DiGRA JAPAN、IGDA日本・・・世代交替を通して成熟する業界三団体の現状と新たな連携の可能性
  • CEDEC、DiGRA JAPAN、IGDA日本・・・世代交替を通して成熟する業界三団体の現状と新たな連携の可能性
  • CEDEC、DiGRA JAPAN、IGDA日本・・・世代交替を通して成熟する業界三団体の現状と新たな連携の可能性
  • CEDEC、DiGRA JAPAN、IGDA日本・・・世代交替を通して成熟する業界三団体の現状と新たな連携の可能性
  • CEDEC、DiGRA JAPAN、IGDA日本・・・世代交替を通して成熟する業界三団体の現状と新たな連携の可能性
  • CEDEC、DiGRA JAPAN、IGDA日本・・・世代交替を通して成熟する業界三団体の現状と新たな連携の可能性

三団体における国際化の現状


中村彰憲:
自分はまさに2018年の4月からはじまる第7期の会長に理事会推薦されました。これまでの状況を考えると、海外経験が長い私がこの時期にこの職に任ぜられたのには意味があると感じています。はじめに馬場先生が学会を作られました。次に細井先生が組織化を進められました。そして岩谷先生が会長になったことで、海外からの注目度が一気に高まりました。なにしろ『パックマン』の制作者が専任の研究者を経て、学会の会長になったわけですからね。

ただ、日本から海外への情報発信は道半ばです。広報委員会で論文を英訳して、アブストラクトだけでも発信しようとしていますが、まだまだ十分であるとはいえません。その一方、学会発足以来12年間で、国内でもかなり独自のゲーム研究が蓄積されてきました。その成果を海外に発信していくことが、自分の役割だと思っています。

髙橋勝輝:
自分が代表になったのは2016年からです。CEDECやDiGRA JAPANの活性化で、セミナー形式のイベントはすっかり定着しました。そうした形式は残しつつ、自分としては特定の講師を立てず、参加者全員が対等な立場で、お互いの知見を出し合うような勉強会を開催したいと思っています。

──それぞれの団体でそれぞれの課題を抱えつつも、幹が太くなっていますね。先ほどDiGRA JAPANでも国際化という話がありましたが、他の団体ではどのような連携が行われているのでしょうか?

中村樹之:
CEDECとGDCは互いに協力関係にあります。主催団体のUBM Techと毎年、GDCで会合も持っています。GDCもCEDECと同じく、公募セッションと招待セッションが併用されていますが、「質の高い公募を集めるために、どのような努力をしていますか?」と伺ったことがあるんですよ。答えは「GDCで講演すること自体が業界でのステータスなので、自動的に質の高い公募が集まる」でした。CEDECもそう言えるくらい、努力していきたいですね。


海外の視点を経由した日本の再評価


──最近はCEDECで講演することが業界内でのアピールにつながっている気もしますが、どうでしょうか?

中村樹之:
我々もそれをめざしていますが、まだまだ途上ではないでしょうか? もっとも日本と欧米とでは働き方や文化の違いもあります。欧米では同じ企業で働き続けることが例外的で、業界カンファレンスでの講演をステータスにして転職し、キャリアアップしていきますので・・・。ともあれ、GDCの真似をしたいわけではありませんが、CEDECでも講演すること自体がステータスになるような雰囲気を醸造していきたいですね。

中村彰憲:
DiGRA JAPANでは国際化が直近の課題です。その背景として、2011年に立命館大学でゲーム研究センターが発足し、日本ゲーム研究者の拠点として機能し始めたことがありました。大学ではサバティカル制度があり、一定の条件を満たせば一定期間、世界中の大学で自由に研究活動ができる制度があります。我々としても日本のゲームを研究したいというアカデミックな需要が、ここまであるとは驚きでした。

そこでスタートしたのが、日本のゲームを海外の研究者の視点を通して再評価していく「Replaying Japan」という研究会です。これにはDiGRA JAPANの協力もいただいています。その活動の一環として、岩谷徹前会長と遠藤雅伸副会長にドイツで研究講演をしていただきました。100人を越える研究者が集まり、日本ゲームが海外のゲーム研究やポップカルチャー研究に大きな役割を果たしていることが再確認されました。今後はそこから、さらに踏み込んで、DiGRA JAPANとしてDiGRA本体と連携を深めていく予定です。

高橋勝輝:
IGDA日本はIGDAの地域チャプターなので、IGDA本体と連携しています。GDCとの関係でも、主催団体のUBM Techと正式に契約を結び、毎年GDCの講演情報を訳出していますね。その一方で国内にもIGDAの地域チャプターがあり、互いにゆるく連携しています。IGDA関西、IGDA福岡などです。GlobalGameJamではIGDA福岡の代表で、九州大学の金子晃介さんにリージョンコーディネーターを担当していただいています。


次のページ:立ち位置が明確になり成熟した組織へ
《小野憲史》

編集部おすすめの記事

ニュース アクセスランキング

  1. すべて1,000円前後でお買い得!『P3P』『P4G』990円に『デジボク地球防衛軍』1,194円、『DUNGEON ENCOUNTERS』1,056円など【eショップ・PS Storeのお薦めセール】

    すべて1,000円前後でお買い得!『P3P』『P4G』990円に『デジボク地球防衛軍』1,194円、『DUNGEON ENCOUNTERS』1,056円など【eショップ・PS Storeのお薦めセール】

  2. 【2,300円→0円】ラヴクラフト「狂気の山脈にて」に着想―南極基地が舞台のホラーADV『Conarium』Amazonプライム会員向けに無料配布!

    【2,300円→0円】ラヴクラフト「狂気の山脈にて」に着想―南極基地が舞台のホラーADV『Conarium』Amazonプライム会員向けに無料配布!

  3. 【920円→0円】「自分の正しさの証明」や「議論に勝つこと」を目的としない空間を目指した非同期会話ゲーム『Fireside Feelings』が10月13日まで無料配布中

    【920円→0円】「自分の正しさの証明」や「議論に勝つこと」を目的としない空間を目指した非同期会話ゲーム『Fireside Feelings』が10月13日まで無料配布中

  4. 【3,350円→0円】一人称と二人称視点によるホラーADV『Out of Sight』&中世街づくりパズル『TerraScape』Epic Gamesストアにて10月15日まで無料配布

  5. 『ウルティマ』の権利、35年の時を経て2027年にリチャード・ギャリオット氏が再取得。続編の可能性も言及

  6. 【今ならまだ無料】地球環境保全シム『Save the Earth』1週間後に有料版への移行を発表。Steamで今ライブラリ追加しておくと今後も無料でプレイ可能

  7. 舞とクーラもお得に使用できる!『DEAD OR ALIVE 6 Last Round』キャラクター使用権含むDLCセールが開催中

  8. 『Marvel's Wolverine』パッケージ版売り上げ比率が全世界で35%、ヨーロッパでは51%と報道。まだまだ強い物理メディア

  9. 【最初の30日間は無料配布】六角形の盤面で相手カードを裏返す数値比較・陣取りローグライクデッキ構築『Hex Reverse』Steamで無料公開中―有料化後もそのまま遊べる

  10. プレオーダー開始の『GTA6』、物理ディスク版は後から販売される?発売時期の噂が広まるも疑いの声も多数

アクセスランキングをもっと見る

page top