Devolverキャラ多数出演の大乱闘STG『I Hate Running Backwards』「Twitchストリーマーと戦う”配信者殺し”モード」【注目インディーミニ問答】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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Devolverキャラ多数出演の大乱闘STG『I Hate Running Backwards』「Twitchストリーマーと戦う”配信者殺し”モード」【注目インディーミニ問答】

気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Binx Interactive/Croteam Incubator開発、PC向けに5月22日よりリリースされたシューティングゲーム『I Hate Running Backwards』開発者へのミニインタビューをお届けします。

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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Binx Interactive/Croteam Incubator開発、PC向けに5月22日よりリリースされたシューティングゲーム『I Hate Running Backwards』開発者へのミニインタビューをお届けします。

今作は『Serious Sam』や『Hotline Miami』など、Devolver Digital作品の人気キャラが集まる縦型シューティングゲーム。いろいろなものを破壊できるボクセル風味の世界観で『Serious Sam』さながらに大量発生する敵を撃ちまくる、爽快感が魅力のタイトルです。ハードコアゲーマーならニヤリと笑えそうなゲスト出演も特徴のひとつ。ローカルマルチプレイにも対応しています。

『I Hate Running Backwards』は1,480円で配信中。





――まずは自己紹介をお願いします。

Bernard Bachrach氏(以下、Bachrach氏):私たちは、クロアチアの首都ザグレブに拠点を構えるインディースタジオBinx Interactiveです。スタジオのメンバーは4~5年来の友人で、その中でゲームを作ることが決まりました。当時はゲーム開発経験がゼロだったので、テキストベースのアドベンチャーゲームや簡単なモバイルゲームといったシンプルなプロジェクトから幕を開けました。Amo2やOutfit 7といったモバイルゲームメーカーから『Swamp Attack』のQAを引き受けるなど、私たちの地域の大規模ゲーム開発スタジオからの外注業務も行っていました。2016年にはCroteamから支援を受けたり、『Serious Sam』シリーズの開発に加わるチャンスもいただきました。

――本作はいつどのようにして開発が始まったのでしょうか?

Bachrach氏:クロアチアで開かれたカンファレンス「Reboot Develop 2016」で、Damjan Mravunac(Croteam)にシンプルなモバイルゲームを紹介したのです。彼のフィードバックを受け、カンファレンスから戻ってすぐにCroteamとDamjanのフィードバックを基にゲームを修正し、3日後に送り返しました。Damjanとは週1ペースでやりとりするようになり、私たちも時間が空いたときにそのゲームの開発を続けるようになりました。そしてあるとき『Serious Sam』シリーズの中で何かやってみないかと誘われたので、ブレーンストーミングを行い、アーケード系の『Serious Sam』のアイデアを生み出しました。敵を撃ちまくる要素があるローグライト作品です。約一ヶ月後にデモ版を送ってみたらCroteamは私たちの進歩に喜んでくれました。そうして彼らは『Serious Sam』シリーズを他チームに信頼して委ねるようになり、私たちの開発を完全に支援してくれるようになりました。

その後、Devolver Digitalは販売するためのゲームのピックアップに入りました。私たちは他の開発者にも声をかけ、彼らの作品のキャラクターを使用しても良いか尋ねてみました。そうして『Serious Sam』のほかに『Enter the Gungeon』の”Bullet”、『Nuclear Throne』の”Crystal”、『Hotline Miami』の”Richard“、『Broforce』の“Rambro”、『Shadow Warrior』の”Lo Wang”といったキャラクターたちを使えるようになったのです。一部のレビュアーとTwitterユーザーからは、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」よりも更にビッグな2018年の最も野心的なクロスオーバーとも呼ばれました!

――本作の特徴を教えてください。

Bachrach氏:もともとは『Serious Sam』のイースターエッグから派生したゲーム名で、オリジナルでは常に敵が押し寄せるウェーブが発生します。プレイヤーは敵との距離をつくるために引き下がらないといけませんが、あまり間合いを取りすぎると「I hate running backwards!(引き下がるのはごめんだ!)」とサムに言われるイベントが起こります。私たちはそこに注目していこうと決めました。画面下にキャラがいる古典的な縦型シューターとは異なり、今作では上のほうに配置されたキャラクターで撃ちまくります。自由な発想で新ジャンルを発明したと言えるでしょう。「Shoot 'Em Up(※シューティングゲームを指すジャンル名)」ならぬ「Shoot 'Em Down」ですね!

すべてのマップは完全に破壊でき、自動生成され、友達と一緒にローカル協力プレイを遊ぶこともできます。『I Hate Running Backwards』にはTwitch Integrationも導入していて、視聴者と戦えるその機能を「配信者殺し(Kill the Streamer)」と呼んでいます。視聴者は1~9の数字をチャットに入力することによって、配信の中に異なる敵を発生させられます。敵キャラクター名にはそいつを生み出した視聴者のユーザーネームがつけられます!配信者や視聴者の記憶に残る瞬間を作り上げることができる、ユニークな手法です。


――本作が影響を受けた作品はありますか?

Bachrach氏:『Sky Force』シリーズや『斑鳩』のようなシューティングゲームに影響を受けました。『Nuclear Throne』『Enter the Gungeon』のようなローグライトゲームもよく遊んでいましたし、インスピレーションの源ですね。『Enter the Gungeon』と『ラチェット&クランク』にはイカれた武器が登場しますし、私たちも自分なりのイカれた武器を作るためにインスパイアされましたが、独自のセンスでオリジナルかつユニークなものを思いつくことができました。「撃ちまくる」のと「ぶっ壊す」のは愉快ですね。ゲームの中ではできる限りいろいろなことができるようにしたいと思っていて、「武器の二丁持ち」や「マップオブジェクトの破壊」も可能にし、それに応じた報酬を得られるようになりました。

――本作の日本語対応予定はありますか?

Bachrach氏:絶対にやりますよ!インディーとして開発すると、限られた予算内ですべてのローカライズに取り組むことになってしまうので、今作の翻訳はすべて素晴らしいコミュニティの間で無料で行われていました。単に開発チーム内に日本語翻訳をできるスタッフがいないだけなのですが、他言語と同じように日本語をサポートする予定ですし、取り組んでいるところです。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Bachrach氏:日本のゲーマーのもとに日本語版を届けられる日が待ち遠しいです。私たちは今作がユーザーを惹きつけて本当に楽しい時間を過ごせるゲームとなることを確信しています。シューティングゲームを尊重して楽しむ文化において、私たちの「Shoot 'Em Down」がどんな反響を得られるのか楽しみです。

――ありがとうございました。


《キーボード打海》

「キーボードうつみ」と読みます キーボード打海

Game*Spark編集長。『サイバーパンク2077 コレクターズエディション』を持っていることが唯一の自慢で、黄色くて鬼バカでかい紙の箱に圧迫されながら日々を過ごしている。好きなゲームは『絢爛舞踏祭』。

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