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心理ホラー『Gray Dawn』「ヴィクトリア朝と東ヨーロッパの神秘性から影響を受けています」【注目インディーミニ問答】

気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Interactive Stone開発、PC向けに6月8日リリースされた心理ホラー『Gray Dawn』開発者へのミニインタビューをお届けします。

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心理ホラー『Gray Dawn』「ヴィクトリア朝と東ヨーロッパの神秘性から影響を受けています」【注目インディーミニ問答】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Interactive Stone開発、PC向けに6月8日リリースされた心理ホラー『Gray Dawn』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、少年を殺した罪を着せられた神父が主人公の心理ホラーゲーム。プレイヤーは神父の無実を証明するため旅に出ます。1920年ごろ、イングランドの人里離れた村を舞台に、心理的な恐怖がプレイヤーに襲いかかります。ゲームの途中ではルーマニアの美しい世界を訪れることも。日本語には対応していませんが、デモ版が配信されているので、気になる人はダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

『Gray Dawn』は2,050円で配信中





――まずは自己紹介をお願いします。

Interactive Stone:こんにちは!Interactive Stoneです。私たちは3人のメンバーで構成されており、2人はプログラマー、1人はアーティストです。私たちはルーマニア出身で、ゲームの開発に情熱を持って取り組んでいます。ちょうど私たちのデビュー作『Gray Dawn』をリリースしたところで、プレイヤーや批評家の皆さんにどのように受け止めてもらえるか、ワクワクしています!

――本作はいつどのようにして開発されたのでしょうか?

Interactive Stone:本作の開発は3年前、Kickstarterキャンペーンとして始まりました。残念ながらこれは失敗してしまったのですが、その後私たちの夢を実現させるため行ったSteam Greenlightでは、多くの好意的なフィードバックをいただきました。そのおかげで、私たちは今ここにいます!『Gray Dawn』のアイデア自体は10年ほど前に誕生しました。私たちのアーティストが「The Priest from Black Tower」という本にもなった、近くの町で起こった恐ろしい殺人事件を参考に、数本のショートホラーストーリーを書いたのです。私たちは心と魂をこのプロジェクトに注ぎ込み、結果、成功したと思っています!

――本作の特徴を教えてください。

Interactive Stone:本作の特徴は、宗教、信仰、霊性といった、センシティブなものをテーマにしていることです。こういったものを扱うゲームはそれほど多くありません。他には、ブラム・ストーカーが書いた「ドラキュラ」の手法を採用しています。ヴィクトリア朝のイングランド出身のキャラクターが、東ヨーロッパを訪れ、東ヨーロッパの神秘と民話を体験することとなるのです。また、本作で描かれる出来事や場所は、実際に起きた出来事から着想を得ています!例えば、ルーマニアには本当にMerry Cemeteryという場所が存在します。この墓所はカラフルな十字架や墓石に書かれた死者に関するジョークで有名で、行きたいと思えばいつでも訪れることができる場所です。あと、子供を殺した疑いをかけられる神父の物語は、数年前に実際にあった悲惨な事件を基にしています。ユニテリアンの神父が、自分の妻がガンで死にそうだったときに、自分の二人の息子を殺してしまったというものでした。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Interactive Stone:もちろんです!『Clive Barker’s Undying』、『Nosferatu: The Wrath of Malachi』、『Call of Cthulhu Dark Corners of The Earts』などといった、いくつかのゲームから影響を受けています。また、私はヴィクトリア朝の良かった部分、悪かった部分の両方が大好きです。もちろん、私が言っているのはアヘン中毒、レースのドレス、薄暗い通り、雨と霧などと言った、素晴らしい本や映画によく使われる部分です。ゴシックな感じが何より好きで、『Gray Dawn』ではこれらを再現しようと試みました。同時に、私は自分が生まれ育った東ヨーロッパの文化が好きで、それは超自然的なものとの繋がりがあるからです。これら二つ(ヴィクトリア朝と東ヨーロッパの神秘性)が、本作においてもっとも影響を受けたものとなります。他にも映画から影響を受けており、『パンズ・ラビリンス』を始めとするギレルモ・デル・トロ監督の作品が大好きですし、Dimitri Sobolev監督の「Ostrov」という映画には、私が今まで見た中でもっとも素晴らしいエクソシズムのシーンがあります。あ、私の子供時代について忘れていました。本作のいくつかのシーンは、私の子供時代にあった実際の出来事からインスパイアされています。

――本作の日本語対応予定はありますか?

Interactive Stone:いつできるかはわかりませんが、日本語対応については検討させていただきたいと思います。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Interactive Stone:皆さんは映画、ゲーム、漫画、服、おもちゃなど、あらゆるものを作る際に、自分たちの文化を取り入れ、素晴らしいものを作り出しています。これは本当に素晴らしいことです。こうして皆さんは目立つ存在になっているのですね。どうかこれからも、その調子で続けていただければと思います。私は日本のホラー映画の大ファンでして、日本のホラー映画が最高のホラー映画だと思っています!

――ありがとうございました。


《SEKI》
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