平成ゲームメモリアル第6回(後編)「平成終盤に輝いたゲームシーンとは?国内e-Sportsやバトロワゲームなど振り返る」 2ページ目 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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平成ゲームメモリアル第6回(後編)「平成終盤に輝いたゲームシーンとは?国内e-Sportsやバトロワゲームなど振り返る」

大ボリュームの「平成ゲームメモリアル」もいよいよラスト!第6回後編は、ニンテンドースイッチやバトルロイヤルゲームブーム、そして平成最後の4ヶ月間の出来事について触れています。最後までフルボリューム、総収録時間は……わかりませんがお楽しみください。

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■2018年PS4/Xbox One世代のタイトルの絶頂期―PCゲームデジタルストアの囲い込み時代


G.Suzuki 2018年って『RDR2』や『CoD BO4』、『Marvel's Spider-Man』、『ゴッド・オブ・ウォー (2018)』など大作も出ましたね。ただ一方で『バトルフィールドV』と『Fallout 76』など人気シリーズの最新作が、高い評価を受けないことがありました。

特に『バトルフィールドV』は、シリーズ最新作なのにE3などでプロモーションが少なかった事に加えて、リリース後に話題続かず途絶えてしまったようにも感じましたが、バトルロイヤルモード追加で再び話題になりましたね。また『Fallout 76』は、SHINJI-coo-Kさんの年末年始レビューを読んだ限りはかなり厳しい状況というのも…。


SHINJI-coo-K 2018年は爆発的なヒット作のように感じられるタイトルが出ていないだけで充分な良作がリリースされていた、という印象があります。たとえばGame*Sparkオリジナルレビューで扱った『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』もその1つだと思いますし「年末特集のげむすぱ編集者&ライターが2018年最も楽しんだゲーム」で自分が挙げた『THE MISSING -J.J.マクフィールドと追憶島-』も大ヒットしたわけではないですが良作でした。

葛西祝自分は『ゴッド・オブ・ウォー』は十分すごいと思ってました。自分の中で「オープンワールドはもうしんどいぞ」というのがあったんですが、従来のオープンワールドと異なり、半分ぐらい1本道で進めるし、探索しても物語性あるし……さらに物語的にも前作までのシリーズとはまったく違うアプローチを行っていることが興味深かったです。『Last of Us』的なテーマに落とし込んでいるなと思えました。


キーボード打海 2018年後半は凄まじかったですからね。デカい作品が立て続けにじゃんじゃん出て、どれもが大成功を収めたわけではないですけど、世代の終末感がありました。

初めて『Red Dead Redemption 2』をプレイしたときは、あまりの衝撃に「これで今世代って終わりなのかも」って思っちゃいました。最高峰に近付いているけど「そうか、もうテッペンなのか……」って寂しさも勝手に感じたりして。

G.Suzuki コンソールで当時の最先端技術や演出を打ち出すタイトルって確かにありますよね。PS2なら『MGS3』が、PS3なら『MGS4』と『The Last of Us』がそれに該当するように感じます。また2018年にはバトルロイヤルゲームブームを継続させるようにEpic Gamesから『フォートナイト』も出てきました。

SHINJI-coo-K 『フォートナイト』は凄まじくヒットしましたね。自分はもちろん、多くの人々にとってインパクトがありました。

葛西祝 『フォートナイト』のヒットも関係あるのか、Epic Gamesは、Epic Gameストアで独占タイトルをいくつも発表し、既存のストアに対して独自性を見せようとしていました。


SHINJI-coo-K 長い間停滞していたPCでのプラットフォーム争い、それがEpic Gameストアの登場で一気に熱いトピックになりましたよね。『フォートナイト』のヒットでEpic Games Launcherをユーザーに入れさせて、そこからストアを展開させていくという。

G.Suzuki ストア関連が大きく動いた年でもありますよね。これまでSteamがその頂点にいましたが、OriginとUplay、Epic Games Store、GOG.com、そしてBethesda Softworks Digital Storeなどで、それまで他のストアにも配信していたタイトルを次々と自社独占配信に切り替えたのが早かったようにも思えました。

キーボード打海 あとOriginのサブスクリプションサービス「Origin Access Basic」の上位モデルとして「Origin Access Premier」も登場しましたね。

SHINJI-coo-KEpic Gameストアに関していうとゲーマーとデベロッパーを繋げる機能、具体的にいうと公式のデベロッパーによるディスコードへのリンクがあったりと他社とはまた違ったアプローチをしているんですよね。

Originに関しても直近の話題でいうと『Apex Legends』の大ヒットで最初の段階「Originをユーザーに入れてもらう」を達成してますし、群雄割拠としてきたなと思います。


葛西祝 この前Epic Gameストアが『Detroit:Become Human』をはじめとする、Quantic Dreamの代表作をリリースする発表があって、新しい競争が始まっている印象がありましたよ。


SHINJI-coo-K 様々な話題作がEpic Gameストアで買えるということでEpic Gamesの本気度が半端じゃないです。

G.Suzuki ただ何でもプレイしたいゲーマーとしては、先に挙げた全てのストアを入れる必要があるので、そのすべてのランチャーをインストール+ユーザー登録を行わないといけないというのが大変ですね……。ゲームメーカーの動きを見ていると、かつてのハードウェア戦争のように、今度はソフトウェアを中心としたゲームメーカー同士がデジタル上で戦いを始めたようにも感じます。

葛西祝平成の終わりに、海の向こうで戦争が始まる感じになりましたよね。Googleによるクラウドゲーミング「STADIA」などを見ても未来もきな臭くなってきたと感じます。


SHINJI-coo-K まさに「ゲームの時代」ですよ!

G.Suzuki 「STADIA」は、日本を含めたアジアでの展開はまだまだわかりませんが、本格的になるのかどうか未知数というのも含めて今後ストリーミングの時代も迎えるのかなと思えます。

葛西祝クラウドゲーミングがさらに現実化したらすごい話ですよ。ゲームがコンソールやPCといった、特定のハードから解き放たれた世界になるわけですから。

日本でもPSが行っているほか、過去には元スクウェア・エニックスの社長を務めた和田洋一氏がクラウドゲーミングサービス「シンラ・システム」を立ち上げてもいました。いまは解散してしまいましたけど、旧メンバーが中心になり、Genvid Technologyというe-Sportsのライブストリーミングを事業にした会社を立ち上げていますね

当時、日本でも未来に向けた試みを行っていたところ、ちょっと軌道修正する形に落ち着いたあとに、Googleが本腰を上げるというね。

G.Suzuki 電波状況やデータ通信量制限に縛られなければハードや場所にとらわれる事無く、本当にゲームが日常へと浸透しますね。

SHINJI-coo-K 今やマルチプラットフォーム販売も常態化している中で、ハードの存在意義が問われていくことになるかもしれませんね。

キーボード打海とは言え、パッドで遊びたいゲーム、マウス&キーボードで遊びたいゲーム、タッチ操作で遊びたいゲームってそれぞれ変わってくるでしょうし、より整った形で住み分けできるようになるのかなと思います。

G.Suzuki その一方で先のタイトルのストア独占もあるので、ここから先はお金のお話になっちゃいますが、そこをどう折り合いを付けるのかが、これからの時代の焦点になりそうですね。


《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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