中華ゲーム見聞録:台湾夜市運営シミュ『食用系少女 Food Girls』擬人化された台湾グルメ少女たちとともにボロ夜市を救え!ー開発者インタビューも | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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中華ゲーム見聞録:台湾夜市運営シミュ『食用系少女 Food Girls』擬人化された台湾グルメ少女たちとともにボロ夜市を救え!ー開発者インタビューも

「中華ゲーム見聞録」第44回目は、擬人化された台湾人気グルメの美少女たちとともに、経営難のボロ夜市を救う運営シミュレーションゲーム『食用系少女 Food Girls』をお届けします。記事の最後には開発者インタビューもあります。

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中華ゲーム見聞録:台湾夜市運営シミュ『食用系少女 Food Girls』擬人化された台湾グルメ少女たちとともにボロ夜市を救え!ー開発者インタビューも
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中華ゲーム見聞録」第44回目は、擬人化された台湾人気グルメの美少女たちとともに、経営難のボロ夜市を救う運営シミュレーションゲーム『食用系少女 Food Girls』をお届けします。

本作は台湾のSimon Creative(希萌創意)とSTORIAが共同開発し、6月6日にSteamで配信されました。Simon Creativeの創業者であるSimon氏は、台湾の様々な公共機関のマスコットキャラクター企画に携わっており、特に有名なのが台湾高雄市地下鉄(高雄捷運)の公式マスコットキャラクター「進め!高捷(たかめ)少女」です(「たかめ」という読みは「高雄(たかお)メトロ」の略称から)。日本でも話題になっていたのでご存知の方も多いかと思います。今回はSimon氏にコメントをいただけましたので、記事の最後でインタビューもお届けします

『食用系少女』デモ版告知PV

本作の特徴ですが、なんと言っても「タピオカミルクティー」や「ルーロー(滷肉)飯」「鶏排(台湾式フライドチキン)」「小籠包」など定番の台湾グルメが美少女として擬人化されていること。タピオカミルクティーは日本でも人気がありますね。Game*Sparkでは台湾の夜市レポート記事も掲載していますので、興味のある方はチェックしてみてください。

ルーロー飯は筆者もよくランチで食べていますが、本作ではその擬人化キャラの「ルル(小滷)」のデザインが当初のものから変更されています。というのも、Steamを運営するValveから「未成年ポルノのコンテンツが含まれる」との指摘があり、複数回のリジェクトが行われ、配信日が延期されたという経緯があります。

Valveは具体的な説明をしたわけではないのですが、「ルルが引っかかるのではないか」とのことからデザイン変更をし、今後も元に戻すことやパッチの配布などは行わないとのことです。詳細についてはGame*Sparkで掲載した1月10日の記事6月7日の記事をご参照ください。この件に関しての開発者への質問も前述の記事で行っていますので、今回は純粋にゲーム内容について扱います。

『食用系少女』日本語音声実装告知PV

本作ですが、潰れかけのボロ夜市を立て直す運営シミュレーションゲームです。経営状態を立て直さなければ夜市は売り飛ばされてしまうとのこと。台湾では大小様々な夜市があちこちにあり、筆者の祖父の家の近くにも歩いて行ける距離で2つあります(筆者の散歩コースになっています)。台湾を代表する文化であり、生活に深く根付いたものですね。さっそくプレイしていきましょう。

主人公は経営コンサルタント



主人公は経営コンサルティング会社の社員。いつものごとく「ゲムスパ」と名付けておきましょう。地方の商社から「夜市の宣伝をしてほしい」との依頼があり、ゲムスパは現地へ向かいました。しかしこの背景、祖父の家の近くの通りに似ているのでちょっと驚きました。台湾はこういう路地が多いですね。


夜市に到着。台湾の夜市はだいたいこんな感じですね。「夜市」という名前ですが、普通に朝から営業している店もあります。逆に台湾の市場は昼過ぎると店を閉めてしまうところが多いですね。ゲムスパは先ほどから何者かにあとをつけられているようです。


振り向くと、後ろにいたのは見知らぬ女の子。どうやら夜市に経営コンサルが入るのを嫌っているようです。よそ者には関わって欲しくないということでしょうか。しかし仕事なのでそうも言っていられません。


先ほどの女の子が去ったのち、別の少女が現れました。立ち絵がアニメのようによく動きますね。日本語字幕だけでなく、ボイスも日本語なのが嬉しいところ。少女は鶏排の擬人化キャラで、名前はヒカリ(小光)。夜市の自治会長に頼まれ、ゲムスパを迎えにきたようです。


そしてこの方が夜市の会長。いい人そうですが、「いい人ほどいい商売人ではない」とゲムスパは思います。商売は厳しいですからね。今回の夜市復興計画は、ゲムスパに一任されているとのこと。しかし夜市は思ったよりボロボロで、人もほとんど通りません。上手くやっていけるのか、ゲムスパは不安になります。

店は思った以上にひどい有様



現場を知らなければコンサルのしようがありませんので、とりあえず店舗巡りです。ここで選択肢が出てきました。ちょうど正午ですし、ルーロー飯の店を視察に行きましょう。


ルーロー飯の店に到着。店内を見てゲムスパは唖然とします。壁にはアニメキャラのイラスト、テーブルには漫画やアニメのDVDが散乱し、床はゴミだらけ。壁のイラストはいいとしても、飲食店で不衛生はまずいかと。この暑さで冷房も入っていませんし、客が一人もいないのも当然と言えば当然でしょう。ヒカリの説明だと、この店は100年の歴史を持つ老舗で、数々の賞を取ってきたそうです。


ルーロー飯の擬人化キャラ、ルル(小滷)の登場。重度のオタクで、店に人が入ってきてもかまわずにゲームを続けています。ヒカリがゲムスパのことを紹介しても、店の経営などどうでもいい様子でゲームを優先させています。


ヒカリがルルを厨房へ向かわせ、ルーロー飯の準備をさせました。ひと口食べたゲムスパ、あまりの美味しさに驚きます。これが100年の伝統の味。しかしルルはやはり店舗経営に対してやる気がないようです。

他の店も訪問



次はタピオカミルクティーの店へ。台湾でもタピオカミルクティーの店は行列ができやすいのですが、この店は閑古鳥状態です。そして先ほどの少女、タピオカミルクティーの擬人化キャラであるマドカ(小圓)の登場。ヒカリがタピオカミルクティーを出すよう言っても、無下に断られてしまいます。ゲムスパ、相当嫌われていますね。


ヒカリが何度も頼んで、しぶしぶタピオカミルクティーを作り始めました。お味はと言えば、先ほどと同じようにかなりの美味。売れない理由を調べたところ、価格設定に問題があるようです。一杯150元(約520円)と、台湾の物価からすればかなり高いですね。普通は50元前後ぐらいです。


しかしマドカは「良い材料を使っているので高くなっても仕方がない」と言います。またゲムスパに対して「私たちの夜市を利用して大儲けしようとしているだけ」と言い、アドバイスを聞こうともしません。


最後にヒカリのフライドチキンの店へ。祖母がぎっくり腰になったので、ヒカリが代わりに店を見ているとのことです。この店は先ほどの2店舗と比べてまともそうですが……。


出されたフライドチキンは美味しく、価格設定も適切。売れない理由がないのですが、調べてみるとメニューはフライドチキンのみ。イカ団子や軟骨、鶏皮、フライドポテトなど、他のメニューも必要だとゲムスパは指摘します。

経営コンサル開始!



報告のため、いったん会長のもとへ戻ります。会長はかき氷店にいました。マンゴーかき氷の擬人化キャラ、ココ(果果)も登場。日本人と台湾人のハーフです。ゲムスパは夜市復興計画案を会長に伝えます。まず先ほどの3店舗を夜市のブランド的店舗にし、それを指標に全体の改善を図るという案です。会長はそれを許可しましたが、どこか消極的な様子。


翌日、ココによるチュートリアルが始まります。28日ごとに評価が行われ、それまでに指定されたレベルに達していないと夜市が買収されてしまうとのこと。「商店」では店舗経営の改善、「訪査(訪問)」は特別な条件を満たしたときに訪問イベントを発生させることができます。「新聞」は様々な情報を調べることができ、「道具」では各種アイテムを買うことができます。それと毎週50000元の家賃(高っ!)を徴収されるとのこと。払えないと追い出されるそうです。


とりあえず「商店」から行きましょう。3つの店舗はそれぞれ「人気」「品質」のパラメータがあり、マドカの店の品質は960と飛び抜けています(ただし人気は3)。ルルの店はどちらも低めですね。コマンドは「話す(好感度アップ)」「ビラ配り(好感度と人気アップ)」「料理開発(好感度と品質アップ)」の3つ。画面右側にあるハートマークが尽きるまでコマンド実行ができます。


ルルにビラ配りをさせると、すごくやる気のない様子で仕事を始めました。好感度が1、人気が4アップです。マドカの店も人気がないので、ビラ配りをさせます。女の子たちと仲良くなれば特別なイベントも発生するようです。


行動力が尽きると夜になり、スペシャルイベントが発生。夜市で酔った客が暴れているようです。お金を払ってタクシーに乗せて家に帰らせたところ、ゲムスパの評判が上がりました。


一日の終わりには、各店舗の収支計算が行われます。この計算式だと、品質を上げないと赤字が拡大してしまいますね。先ほどマドカの店でビラ配りを行ったのが裏目に出てしまったようです。


翌日、「新聞」コマンドで調査報告書を見てみます。女の子と仲良くしなさいとのアドバイスが。人間関係は大切ですからね。


「道具」では店のステータスを上げるためのブーストアイテムなどが売っていますが、どれも結構高いですね。道具売りの子はアイスクリームの擬人化キャラ。名前は「パープー」で、台湾の移動型アイスクリーム屋のラッパ音からだと思われます。


赤字を垂れ流しているマドカの店を重点的に改善していきましょう。しかしこの日の夜、ルルが一日中ゲームをやっていたため料理の腕が落ち、品質が1下がったとの報告が。全員に目を配る必要がありますね。


スペシャルイベントで「フライドチキンの時間内無料食べ放題キャンペーン」を行ったところ、夜市に多くの客が来てくれました。その効果で他の店にも客が流れています。一杯150元のタピオカミルクティーも売れているようです。このまま高級路線でもいい気がしてきました。


ずいぶんにぎやかになった夜市。これだけ客がいればもう普通にやっていけるんじゃないでしょうか。しかし食べ放題キャンペーン中にヒカリが駆けつけてきました。何やら問題が発生したようです。いったい何が……。この続きは自身の目で確かめてみてください。そしてボロ夜市を台湾一の立派な夜市へと育ててあげてください。

開発者インタビュー


本作は、台湾に住む人にとって身近な存在である夜市をテーマにしているので、筆者的にはかなり取っ付きやすかったです。背景も実際の夜市などを取材して描いているのでリアリティがあります。ゲーム部分は、セーブがいつでもできますので、こまめにセーブを取りながら遊べば特に難しいことはないかと。そして本作の肝はなんと言っても擬人化された台湾グルメ少女たち。この作品を機に、台湾へグルメツアーに行くのもいいかもしれませんね。以下はSimon氏へのインタビューです。



――まずは自己紹介をお願いします。

Simon氏:Simonと申します。私たちの会社はSimon Creative(希萌創意)と言い、「進め!高捷少女」などを手がけてきました。また最近では初音ミクとのコラボも行っています。本作はSTORIAというインディーデベロッパーとの共同開発作品で、関わったスタッフは内外合わせて30人以上になります。

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょう?

Simon氏:開発は2017年6月から開始しました。台湾本土の方々に支持されるような、さらには海外の方々にも喜んでもらえるような作品を開発しようと思ったのがきっかけです。そのため、多くの方々に歓迎されている「台湾グルメ」を題材として選びました。

――本作の特徴を教えてください。

Simon氏:「万物は皆、萌えることができる」の理念のもと、台湾で有名な美食グルメを、特色と個性のある美少女に擬人化したことです。本作に登場する野外背景は実在しますので、ぜひとも聖地巡礼として台湾へお越しください。歓迎しています。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Simon氏:学生時代にプレイした『ef - a fairy tale of the two.』です。オープニングムービーに非常に驚かされました。私たちがタイトルクレジットにムービー要素を入れることを試みているのもこれが理由です。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Simon氏:ちょうど日本ではタピオカミルクティーが流行しているそうですね。この台湾の特色が詰まった本作も、タピオカミルクティーのように多くの方々から愛されることを願っています。

――ありがとうございました。



ゲーム中に挿入されるアイキャッチムービー

日本語字幕や日本語ボイスなど、日本での配信にも力を入れている本作。立ち絵がよく動くこと以外にも、ゲーム中にアイキャッチムービーが入ったりするなど、アニメーションに力が入れられているのがわかります。本作の今後のメディア展開などにも期待したいと思います。

製品情報



※本記事で用いているゲームタイトルや固有名詞の一部は、技術的な制限により、繁体字を日本の漢字に置き換えています。

■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国の歴史ものを書いている作家。母は台湾人。人生の大半を中国と台湾で過ごす。中国の国立大学で9年間講師を勤め、現在台湾在住。シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、ブログ「マイナーな戦略ゲーム研究所」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。Twitterはこちら
《渡辺仙州》

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