気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Joysteak Studios開発、PC/Macおよび海外向けのPS4/スイッチで7月25日にリリースされた2Dリズムアクション『Songbird Symphony』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、みなしごの鳥Birbが自分探しの旅をする2Dリズムアクション。カラフルで可愛らしいドット絵と、徐々に難度の上がるリズムパート、そしてシークレットが満載のマップが特徴です。記事執筆時点では日本語未対応。
『Songbird Symphony』は1,730円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Tan Kang Soon氏(以下Kang Soon氏)Joysteak Studiosの開発者の一人、Tan Kang Soonです。私たちはシンガポール人の男3人で活動しており、本作を開発しました。3人ともシンガポール国立大学でコンピュータサイエンスを専攻した卒業生です。卒業後すぐ、本作の開発をスタートしました。
おもちゃメーカーであり物語を作るものとして、私たちは皆さんの中にある子供の心を引き出そうとしています。また、私たちは可愛い鳥が大好きです。だから本作を作りました。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Kang Soon氏10年前、まだ私たちがウブな高校生だった頃、私は本作の作曲家でありレベルデザイナーとなるHanifに出会いました。私たちはゲーム開発と物語を届けるという共通する情熱があったのですが、どちらも苦手だったのです。
それからたくさん勉強し、たくさんの経験をしてインスピレーションの源となるものを集め、新しい友達も作り、ついにゲームを作ってみようと決断したのです!
鳥たちは他の鳥の歌を真似て覚えるということを知り、これが面白いゲームプレイになるのではと思いました。また、ディズニーがミュージカルという形態で物語を伝えるように、音楽が心の温まるようなストーリーを届ける、というものをやってみたいと思いました。これらすべてが一つとなり、鳥たちが歌を奏でてストーリーが展開するというゲームになったのです。
――本作の特徴を教えてください。
Kang Soon氏
1. 本作は2Dアクションの形をしたリズムゲームです!開発当初はその存在を知らなかったのですが、『Wandersong』のスタイルにとても似ています。私たちは本作を新たなジャンル「ミュージカルライク」と呼んでいます。
2. どんなレベルのプレイヤーにも楽しめるようになっているので、心温まるストーリーと耳に残る音楽という、本作において最も大事なものを誰もが楽しめます!本作に暴力表現はありませんので、どのようなチャレンジでも失敗や死ぬということはありません。何より、より良いグレードを取るためにまた挑戦したいと思えるようになっています。
人生は厳しいものですので、プレイヤーの皆さんにはどんな間違いに対しても優しい世界を訪れてもらいたいと思いました。だからと言って、本作を簡単なゲームとは思わないでください。リズムバトルで失敗することはないかもしれませんが、Sグレードを取るのは難しいですよ!
3. 本作で私が個人的に気に入っているのが、各リズムバトルの始まりに歌詞がカラオケのように表示されるところです。キャラクターたちと一緒に歌うこともできますよ!
4. 登場する鳥はどれもとても可愛いです。それに歩く卵もいます!どこにでも付いてきて、「足助け」してくれようとしますよ。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Kang Soon氏ゲームプレイという面では『パタポン』『パラッパラッパー』『エクスビート』『ギター・ヒーロー』『リズム天国』などといった音楽ゲームから影響を受けています!アートと音楽は、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』や『洞窟物語』といった古典的なタイトル、最近ものだと『FEZ』『Hollow Knight』『Celeste』『Iconoclast』といったゲームから影響を受けています。ストーリーは昔のディズニー映画から大きな影響を受けていますね。特に「ピノキオ」「ライオンキング」「バンビ」そして「ダンボ」です。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Kang Soon氏日本語にはまもなく対応させる予定です。日本でのリリースに関するニュースを見逃さないようにしてくださいね!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Kang Soon氏本作はBirbが自分の居場所を探す物語です。これは多くの人にとって共通する悩みだと思いますが、私たち開発者も同じです。Birbと彼の冒険が、どんな困難があっても、愛することと信じることを忘れないということを皆さんに伝えられるといいと思っています。Birbはみんなに笑顔を届けます。プレイする皆さんにも、笑顔が届けられればいいですね。
本作を楽しんでいただけると嬉しいです。音楽が皆さんの翼の導きとなりますように。
――ありがとうございました。
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