「トイレ・オブ・ザ・イヤー 2019」受賞発表!【年末年始特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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「トイレ・オブ・ザ・イヤー 2019」受賞発表!【年末年始特集】

「トイレ・オブ・ザ・イヤー 」がついに5周年を迎えました。

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!注意!本記事には、不潔なトイレやグロテスクなトイレの画像が登場します。それらが苦手な方や食事中の方は閲覧にご注意ください。

「トイレ・オブ・ザ・イヤー」がついに5周年を迎えました。

トイレ・オブ・ザ・イヤー(TOTY)」は、今年リリースされた「トイレが登場するゲーム」の中で、最も作り込まれたトイレを決めるアワードです。

5年も続けているとゲーム業界でも徐々に認知が高まってきており、『バイオハザード RE:2』の座談会で言及されたり、The Game Awards界隈で話題になったり、ライバルメディアに似たような企画が掲載されたりして、TOTY審査委員長である私としては感無量であります!

また、弊誌ではトイレの情報を幅広く仕入れるために、読者の皆さまにも協力をお願いしているのですが、今では読者のみならず国内外のゲームメーカーにもご協力いただけるようになりました。まさにこの企画は、ゲームメディア・ゲーマー・ゲームメーカーが一丸となって作られていると言っても過言ではありません。

トイレもしっかり登場している『DEATH STRANDING』の言葉を引用するわけではありませんが、みなさんの繋がりを感じますね。


さて今回の特別審査員は、Game*Sparkのライターであり、人形時代劇怪獣映画「狭霧の國」の監督として注目を浴びている佐藤大介氏が務めます。同作はインディーゲームの制作方法を参考にしており、佐藤氏は監督のみならず、脚本・撮影・美術・特殊技術・編集・人形制作を行っています。そんな佐藤氏の目には、それぞれに異なるディティールや雰囲気を放つゲームのトイレはどう映るのでしょうか?
なお本作のキャラクターデザインは「ULTRA BLACK SHINE」やインサイドちゃんのデザインも手掛けるinumoto先生も参加しているとのこと!

今回から「トイレ・オブ・ザ・イヤー 2019」を獲得したゲームメーカーに贈るトロフィーを用意しており、現在鋭意製作中です。制作を担当するのは佐藤大介氏なのでクオリティは折り紙付き。一体どのような出来栄えになるかは私も期待しています。

さぁ、栄光の「トイレ・オブ・ザ・イヤー 2019」に輝いたのは一体どのタイトルなのか、気になる受賞結果をご覧ください!



ベストデザイン賞
『ASTRAL CHAIN』





発売元: 任天堂
開発元: プラチナゲームズ
ジャンル:3Dアクション
機種:ニンテンドースイッチ

審査員長によるコメント
本作に登場するトイレは清潔感があり、さらにウォッシュレットが完備!それに洋式便器であれ小便器であれ、底が深いデザインをしています。例えば、私がこの便器に大をして、うっかり流し忘れても、このデザインなら遠くの人からは中身が見られないで済むのではないでしょうか。

余談ですが、各ステージには簡易トイレが隠されており、それを見つけ出し紙を手に入れていくことで特別なコスチュームを入手できます。トイレを探すことがやりこみ要素になっているのは面白いところです。



トイレをもっと見たいで賞
『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』









発売元:Activision
開発元:Infinity Ward
ジャンル:FPS
機種:PlayStation 4/Xbox One/PC

審査員長によるコメント
『コール オブ デューティ』シリーズには、これまでもシングルプレイモードやオンラインマルチプレイモードのステージで何かとトイレが登場していましたが、シリーズ最新作となる『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』では、さらにバラエティに富んだトイレが登場します。

加えて本作は、アップデートでオンラインマルチプレイモードの対戦ステージを追加しており、これからも新たなトイレが登場する可能性があるのです。そんなわけで期待をこめて「トイレをもっと見たいで賞」を贈ります。



トイレが愛らしいで賞
『DEATH STRANDING』







発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
開発元:コジマプロダクション
ジャンル:アクション
機種:PlayStation 4
PC版は2020年初夏発売予定

審査員長によるコメント
主人公のサム・ポーター・ブリッジズの便・尿は、BTと呼ばれる敵に様々な効果があり、プライベートルームでトイレを使用することでExグレネードという武器を精製できます。

このようにプレイヤーに多大な恩恵をもたらしてくれるトイレですが、たまに意地悪してくるんですよ。いつもなら収納された状態からシュっと出てくる便器が、サムの蹴りを入れないと出てこないことがあるんです。なんだかここに『スター・ウォーズ』のドロイド達のような愛嬌が感じられます。

また、大をするときは実在の旅番組「ライド with ノーマン・リーダス」のタイトルが表示され、バイクのエンジン音が鳴り響くのもジョークが利いていてナイスでした。



デンジャラス・カー・オブ・ザ・イヤー
「Wreckfest - Backwoods Bangers Car Pack」







発売元:THQ Nordic
開発元:Bugbear
ジャンル:レース
機種:PlayStation 4/Xbox One/PC

審査員長によるコメント
レースゲーム『Wreckfest』は、物理シミュレーションによってなされるリアルな破壊表現が高い評価を受けたレースゲーム。2019年10月に配信された同作のダウンロードコンテンツ「Wreckfest - Backwoods Bangers Car Pack」には、なんとハニーポットと呼ばれるトイレのような車が登場するんです。

ドライバーは便座に乗ってアクセルを踏むことになるのですが……この車、見るかぎりシートベルトがないんですよ。トイレットペーパーは付いてるくせに。

さらに、Steamのストアページには、「逆さまになった時は絶対に立ち上がらないよう要注意!」と書かれているところから、色んな意味で見た目以上に危険な車だとわかります。

そんなわけで、今回、「Wreckfest - Backwoods Bangers Car Pack」には、「デンジャラス・カー・オブ・ザ・イヤー」を授けようと思います。



バカバカしいで賞
『激走!便座レース』








発売元:Da-Soft
開発元:Da-Soft
ジャンル:レース
機種:PC
情報提供者:ToiletPaper Gaming Channel様

審査員長によるコメント
あらかじめ言っておきます。本作にゲーム性を求めてはいけません。これは「年末年始の長期休暇で久しぶりに親友が家に遊びに来たんだけど、何かゲラゲラと笑って盛り上がるものないかな」という人に向けた作品です。もしゲーミングPCがないお宅でしたら1997年に公開された伝説の邦画「北京原人 Who are you?」がオススメです。

さて、本作は、便座に乗って数多のコースを駆け抜ける便座レーサーたちを描いたアクションレースゲームです。プレイヤーは、栄光ある1位になるために、世界中の便座レーサーや自転車に乗った人、全速力で走る人、動物のゾウとしのぎを削ることになります。

プレイヤーキャラクターやコース名までトイレにちなんだものが名付けられており、どこをみてもバカバカしさ全開。というかトイレの作り込みに関しては言及できる部分はなく、バカバカしさしか取り柄がありません。バカバカしさしか取り柄がないので、ここは「バカバカしいで賞」を授与いたします。



資産的価値がありそうで賞
『Ion Fury』





発売元:3D Realms
開発元:Voidpoint
ジャンル:FPS
機種:PC

審査員長によるコメント
ペルシャやトルコなどの国では、絨毯が資産的価値を持っており、投資の対象として扱われているそうです。

90年代のFPSをリスペクトした『Ion Fury』には、トイレのショールームがあります。洋式便所から小便器まで様々なものが展示されているのですが、特に注目したのが金色の便器です。

金色の便器がある部屋は、監視カメラやショーケースがあり、持ち主は盗難を恐れているように見えます。こんなもの誰が盗むんだと思うかもしれませんが、おそらく前述の話のように、『Ion Fury』のトイレには資産的価値があり、投資の対象なのでしょう。

きっと喉から手が出るほど金色のトイレを欲しがる人が『Ion Fury』の世界には無数にいるに違いありません。私は金のトイレットペーパーなら欲しいです。



陶器の艷やかさが見事で賞
『ルイージマンション3』








発売元:任天堂
開発元:Next Level Games
ジャンル:アクション・アドベンチャー
機種:ニンテンドースイッチ
情報提供者:Mochimon様

審査員長によるコメント
ルイージがオバキュームでオバケを退治していくアクション・アドベンチャー『ルイージマンション3』の舞台は、高級ホテル。そりゃホテルですからトイレがこれでもかというほど登場します。

その中でも目を見張ったのが、太陽の光で照らされたトイレ。陶器の艷やかさが表現されており、舐めても大丈夫なんじゃないかと思うほど清潔感が漂っています。また、夜中のトイレは夜中のトイレで、蓋を開けるとコインやオバケがわんさかと出てくることがありますし、トイレットペーパーが札束になっていることもあって、宝箱のようなワクワク感がありました。

あとトイレの真下に潜って配管がどうなっているのかを確認できるのもグッドです。



新たに創造したで賞(特別審査員賞)
『バイオハザード RE:2』



発売元:カプコン
開発元:カプコン
ジャンル:サバイバルホラー
機種:PlayStation 4/Xbox One/PC

佐藤大介氏によるコメント
『バイオハザードRE:2』のトイレは、あなたにはどんなトイレに見えますか?もしかしたら、RE Engineで作られたトイレは綺麗だな、くらいにしか思わないかもしれません。しかし、本作におけるトイレは、ただのオブジェクトではないのです。1998年のオリジナル版には存在せず、『RE:2』という作品にしか存在しないのがトイレなのです。

『バイオハザード』シリーズは、1996年の無印から『3』まで、ベルサイユ宮殿のようにトイレが存在しない施設を舞台にしていました(ベルサイユ宮殿は王族や貴族用の排泄用小部屋はあったとの説はあります)。『4』になってようやく村長の家に男子用の便器が1つだけ登場し、『バイオハザード』の登場人物は80年代のアイドルのようにトイレに行かない人種ではないことが証明されました(そもそも『4』のオープニングで地元警察官が木陰でジョロジョロと軽犯罪法違反を行っていますし)。

そして、満を辞して、トイレがなかったオリジナル版から21年、トイレが実装されたGCのリメイク版『バイオハザード』から17年の時を経て、ようやくRE Engineで新たに生まれ変わったラクーン警察署にトイレが実装されたのです。この快挙故に、特別審査員賞は『バイオハザードRE:2』のトイレ以外は考えられません。

先日発表された『バイオハザードRE:3』のプロモーション映像でも、洗面台の前のジル、つまりトイレの近くにいるジルが印象的に描かれていました。このことからも、カプコンが今後もトイレに力を入れていこうという姿勢が見て取れるのではないでしょうか(あくまで個人の感想です)。



トイレ・オブ・ザ・イヤー 2019
『YOUR TOY キミノオモチャ』







発売元:Game Source Entertainment
開発元:Viva Games
ジャンル:アドベンチャー
機種:PlayStation 4/Xbox One/ニンテンドースイッチ
情報提供者:はゃにぇ【mhc】様

審査員長によるコメント
『バイオハザード RE:2』や『DEATH STRANDING』、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』などのAAAタイトルが受賞する中、今年のトイレ・オブ・ザ・イヤー2019を見事掴み取ったのは、中国のメーカーViva Gamesが手掛ける脱出アドベンチャー『YOUR TOY キミノオモチャ』です。

私もこれは予想外でした。読者から情報をいただくまで全く知らないタイトルでしたし、今年は確実に『DEATH STRANDING』だろうと思っていました。その考えが覆されるほどの印象的なトイレだったのです。

『YOUR TOY』においてプレイヤーは、公衆トイレから脱出するために、怪しそうなトイレットペーパーや壁のタイル、水道管など、部屋の隅々まで調べていくことになります。

ゲームのスタート地点が公衆トイレで、しかもそれがタイトル画面にも描かれているという徹底っぷりを見て、トイレ・オブ・ザ・イヤーの委員長を務める私としては注目せざるを得ませんでした。

そうしてプレイしている内に、便器には、それぞれに異なる汚れが付着している事に気づきます。それもそのはず。実はどの便器にも脱出のための仕掛けがあり、それぞれに異なる役割を担っているのです。

「今までの人生でここまで便器を見つめたことはあっただろうか?」私は、そんな気持ちになるくらい便器を見つめていました。すると、便器にある文字が刻印されていることに気づいたのです。

「BANZAI」。おそらくこの便器を製作したメーカー名なのでしょう。私には、公衆トイレからなかなか脱出できない苛立ちがあったのですが、便器のメーカー名に「BENKI」ではなく「BANZAI」を選ぶ開発者のユーモアにほんの少し癒やされました。

そしてようやく公衆トイレを脱出し、本作をクリアする頃には、目に焼き付けた公衆トイレの便器たちが脳裏から離れなくなってしまいました。どうしてくれるんだ。



さて、「トイレ・オブ・ザ・イヤー 2019」の結果はいかがでしたか?皆さんの印象に残ったトイレは表彰されたでしょうか?「この結果はおかしい!あのトイレが表彰されていないじゃないか!」など、このアワードに物申したい人は当記事のコメント欄でお願いします!

なお、見事トイレ・オブ・ザ・イヤーを受賞した『YOUR TOY キミノオモチャ』、特別審査員賞を受賞した『バイオハザードRE:2』の開発スタッフの皆さまには、佐藤大介氏のお手製トイレトロフィーを後日編集部より勝手に寄贈する予定です。


《真ゲマ》

『ドラゴンフォース』が一番好き 真ゲマ

吉田輝和の絵日記やトイレオブザイヤー、ギャグ漫画「ヴァンパイアハンター・トド丸」、洋ゲー漫画「メガロポリス・ノックダウン・リローデッド」など、これまでゲームメディア業界に影響を与える様々な企画を立ち上げてきました。他社メディアでも活動中なので、気軽にお仕事の依頼をお願いします。 ちなみに、ユウキレイ先生が手掛ける4コマ漫画「まほろば小町ハルヒノさん」(まんがタイムで連載中)で教師役として出演中です。

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