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ゲーム系プラモ制作に必要な道具をピックアップ!おすすめキットと共に紹介【ゲーム系プラモって実際どう?番外編】

「ゲーム系プラモって実際どう?」は不定期連載という形で2017年の第1回以降、様々なキットを取り上げてきました。今回は「必要最小限の道具選び」をテーマとしてツールを複数ピックアップします。

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ゲーム系プラモって実際どう?」は不定期連載という形で、様々なゲーム系キットを取り上げてきました。筆者はプラモデル制作においていろいろな道具を使用していますが、ひとまずの目標を「プラモデルを組み立てるだけ」とすれば、実際に必要となるツールはそう多くありません。

今回は、これまでのレビューでゲーム系プラモデルに興味を持った読者の皆さまに向けて「必要最小限の道具選び」についてご案内。筆者が考える基本ツールをピックアップしました。



まずは「ニッパー」「デザインナイフorカッター」「接着剤」があればなんとかなる!


塗装などを施さずプラモデルをそのまま組み立てること、いわゆる「素組み」はニッパーデザインナイフ(カッターでも代用可能)、そして接着剤の3点で事足ります。

初心者であれば、まずは「スナップフィット」を採用したプラモデルを選んでいきましょう。スナップフィットのモデルは接着剤を使わずに組み立てられるので、パーツの切り出しと組み立てのみである程度完成させられます。

とは言えスナップフィットでもパーツ外れを防止するために手を入れることがあるので、接着剤は一応用意しておきましょう。正直言って100均などで販売されているものでも充分です。もしくは、タミヤの工具セット「ベーシックツールセット」などで一気に揃えてしまってもいいでしょう。

■ニッパーは「モデラーズニッパーα(タミヤ)」



老舗プラモデルメーカーのタミヤは、プラモデル本体やミニ四駆、工作キット、プラモデル向けの工具や塗料を販売している総合的なメーカーです。

そのなかでも「モデラーズニッパーα」は長く使える出来で、値段や質もスタンダードと言ったところ。これ1本あれば、あらゆるパーツの切り出しに対応できるでしょう。筆者が現行製品より古いモノを使用しています。主に薄刃ニッパーを使っているため、ランナー(切り出し前のパーツが繋がっている枠のこと)の外側を切り取る時などに使っています。

■デザインナイフは「アートナイフ(オルファ)」



値段が手頃でどこでも販売されているオルファの「アートナイフ」は、ゲート処理(ランナーからパーツを外したあと、切った痕跡を消すこと)や、刃を隙間に刺してパーツをこじ開けることにも活用できるツールです。使い道が多いので、ひとつは購入しておくべきです。

■接着剤は「タミヤセメント(タミヤ)」



白いキャップと正方形の瓶の形をしたプラスチック向けの接着剤「タミヤセメント」は、蓋にハケが付いており、そのまま塗布・接着できます。ある程度粘性があるため小さいパーツにも有効です。エッチングパーツなど金属との接着には使えませんが、こちらも持っておいて損はありません。

あると便利な道具6選!


基本道具に続いて、ここからは持っていると便利に使えるであろう6つの道具をご紹介します。効率を高めたり処理のクオリティーをアップしたりと、「第一歩」の次を見据えたい方は検討してみてください。

■スポンジ布ヤスリ「神ヤス! (ゴッドハンド)」



「神ヤス!」シリーズは、高い耐久性と操作性に優れたスポンジヤスリ(スポンジに布ヤスリを貼り合わせたもの)。曲面へ形を合わせられますし、厚みがあるので研磨時に熱が手に伝わりにくいところもナイスです。「水研ぎ」にも対応できますし、耐久性もなかなか。持っていると便利なツールです。

■クリーニングブラシ「モデルクリーニングブラシ(タミヤ)」



タミヤの「モデルクリーニングブラシ」はキットに付着した埃を取り払うために使えます。塗装前や完成後の掃除だけでなく、プラモデル以外の埃取りにも活用可能。作業後のケア的な使い方が主な用途です。

■カッターマット



ゲート処理を行うときは、カッターマットを敷いておくのがオススメです。削りカスなどが作業スペースに飛び散ったりするので、ちょうどいいサイズのものを100均などで買っておきましょう。

■流し込み接着剤「Mr.セメントSP(クレオス)」と瞬間接着剤



左側はクレオスの流し込み接着剤「Mr.セメントSP(スーパーパワー)」。右側は瞬間接着剤「セメダイン 3000ゴールド」。流し込み接着剤の利点は、パーツを定位置に置いたまま取り付けられることです。瞬間接着剤は硬化時間が速く、破損したパーツの補修などでも威力を発揮します。


■ピンセット



ピンセットは小さいパーツやシール、デカールを取り扱うときに活用できます。特に先端が折れ曲がった「鷲口タイプ」は、極小パーツや貼り付け作業で使いやすく、精密な動作をサポートします。筆者は主にミネシマの「F-108 Premium 精密ピンセット 鷲口タイプ」を使用。肉厚で反発力が強いため挟む力を制御しやすく、パーツを吹き飛ばしにくいという利点があります。

■薄刃ニッパー/片刃ニッパー



薄刃ニッパーや片刃ニッパーは切れ味に特化した作り。通常のニッパーの価格は1,000円前後ですが、薄刃/片刃ニッパーは2,000~5,000円ほどになります。その上、通常のニッパーより強度が低いためラフには扱えません。ケースごとに使い分けて、ニッパーの負荷やゲート処理の手間を減らしていきましょう。

「塗装」では、組み立てとは異なる技術が求められる


プラモデルのキットは「塗装を施さなくてもイメージ通りのものが組み上がる単色/多色成形を組み合わせたもの」と「塗装を前提とした単色成形」の2種類に大まかに分けられます。

前者であればそのまま組み立てるだけでもそれなりの完成度となりますが、後者は単色で構成されるためになんらかの処理が必要になります。

そこで必要になってくるのが「塗装」。しかしながら、色を塗る作業は組み立てと別のテクニックやセンス、道具、知識が求められるため、簡単ではありません。技術を習得するためにそれなりに時間がかかってしまいます。今回は塗装方法については深く掘り下げませんが、塗装方法の選択肢や塗料の違いを簡潔に紹介していきます。

近年では国内塗料メーカーによる塗料解説動画も増えてきた

塗装方法は、「筆塗り」か「エアブラシ/缶スプレー」を使った2種類。塗料は水性/エナメル/ラッカーの3種類から選ぶことになります。

ラッカーやエナメル塗料を使う場合は、防毒マスクの装着や換気の必要性があるため注意が必要です。特に防毒マスクや塗装ブースなどはファーストステップとして重た過ぎると思われるので、最初から「塗装もガンガンやってみたい!」と思うほどでなければ一旦は置いておきましょう。

また、水性塗料はラッカー/エナメルと比べると(人体に対して)安全です。「タミヤカラー」や「アクリジョン」「水性ホビーカラー」に加え、海外製の「ファレホ」「シタデルカラー」などがオススメの塗料として挙げられます。

『Warhammer』シリーズのGames Workshopは塗装チュートリアル映像を公開していて、慣れなくても動きを真似すれば塗装を完結できるようになっている。

「筆塗り」は最も扱いやすい塗装方法ですが、塗料を塗る範囲が広くなればなるほど筆ムラが目立ちやすくなります。一方で、「缶スプレー」と「エアブラシ」は、塗料の吹き過ぎにさえ気を付ければ綺麗に塗装できるでしょう。しかし湿度や気温に塗料が影響されやすく、特に梅雨や夏の高温多湿の時期は要注意。塗装面の白化問題など、季節的に困難な時期があることも考慮にいれなくてはなりません。

塗装には様々な困難が待ち受けていますが、全てを塗装し終えた後の達成感、完成したプラモデルの仕上がりはかなりのものです。必要な塗料や道具を揃えることは簡単ではないとは言え、徐々に揃えて選択肢を拡げていく楽しみもあります。

今から「ゲーム系プラモデル」を始める方にオススメのキットはこれだ!


最後に、ゲーム系プラモデルに挑戦しようと思う方に向けたオススメキットを紹介します。ゲーム系プラモデルは本記事執筆時点では開拓されきれていないジャンルなため、ゲーマー向けとなると種類が少ない……というのが正直なところ。今回はオリジナルやスケールモデルも含めて、なるべく簡単かつ低価格、パーツ数が多くないものをピックアップしました。

■コトブキヤ「ロックマン リパッケージ版」



ひとつ目は、コトブキヤのノンスケールプラモデル1/10「ロックマン リパッケージ版」。全高は約13cmと小さ過ぎず、パーツ数やランナーも多くはありませんし、完成時のアクションも多彩です。

また3種類の表情パーツやE缶、ロックバスター、そしてエフェクトパーツが付属。2020年1月に再版されているので入手が容易ですし、価格も3,200円(税抜)ということで、心理的なハードルを感じにくいことも魅力です。

■バンダイ「30 MINUTES MISSIONS」



「ゲーム系」とは少し離れてしまいますが、バンダイが2019年2月に展開し始めたオリジナルシリーズ「30 MINUTES MISSIONS」をピックアップ。低価格かつ組み立てやすい構造、パーツを組み替えられるカスタマイズ要素にフォーカスしています。

値段は1/144「eEXM-17 アルト」が1,280円(税抜)。ちなみに、このシリーズには『ダライアスバースト』や『アリス・ギア・アイギス』でも活躍するデザイナーの海老川兼武氏が参加しています。「量産機」をフィーチャーしたシリーズですがカスタマイズ性が高いので、ゲームの“キャラメイク”のように自分だけの設定を考える楽しさも味わえます。

■童友社「凄!プラモデル 1/72 アメリカ空軍 F-15E ストライクイーグル」



最後は、童友社のスケールモデル1/72「F-15E」です。このキットは組み立てに接着剤を使用しないこと、そしてシール/デカールを貼り付けるだけでイメージ通りのものが出来上がることが特徴です。価格は4,500円(税抜)とそれなりであるものの、特別な技術無しにスケールモデルを組み立てられることは大きな魅力です。

F-15Eは『エースコンバット』シリーズにおいて定番とも言える機体です。黒い機体色とCFT、複座を特徴として、『エースコンバット6』でパッケージ機として抜てきされたこともあります。フライト系ゲームに登場したキットを組み立ててみたいと思った方は、本キットから手を出してみるのが良いかもしれません。


なお、本キットの中身は韓国アカデミー製のOEM。加えて、2019年に国内代理店が変わった影響からか、パーツ構成が本キットとほぼ同じの「1/72 F-15K スラムイーグル」が3,200円(税別)の価格で国内でも販売されています(違いはデカールや説明書の言語が韓国語・英語であること)。



改めての解説となりますが、本当に第一歩目を踏み出すだけなら「ニッパー」「デザインナイフorカッター」「接着剤」、そして作りたいキットさえあれば充分。更に上のステップを狙いたければ「神ヤス!」や高級ニッパーなどにも手を出してみましょう。

そして「スナップフィット」採用のモデルなら、パーツを切り取って説明書を読みながら組み立てるだけ。そうして初めてのプラモデルを無事にクリアできたら、塗装に挑戦してみたり高難度なゲーム系プラモデルに手を出したりと、幅を拡げてみましょう。ゲーム系キットの制作過程や仕上がりが気になる方は「ゲーム系プラモって実際どう?」の過去記事もあわせてチェックしてみてください!
《G.Suzuki》

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