次々死体の山築く殺し屋ACT『Arrest of a stone Buddha』空虚な日々と鮮烈な戦いの先に答えはあるのか?―映画的空気目立つ『Ringo Ishikawa』作者新作【爆速プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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次々死体の山築く殺し屋ACT『Arrest of a stone Buddha』空虚な日々と鮮烈な戦いの先に答えはあるのか?―映画的空気目立つ『Ringo Ishikawa』作者新作【爆速プレイレポ】

発売48時間以内のプレイでお届けする爆速プレイレポ。今回はノンストップで死体の山を築くアクション『Arrest of a stone Buddha』です。

連載・特集 プレイレポート
次々死体の山築く殺し屋ACT『Arrest of a stone Buddha』空虚な日々と鮮烈な戦いの先に答えはあるのか?―映画的空気目立つ『Ringo Ishikawa』作者新作【爆速プレイレポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は20年2月28日にyeoよりPC向けにリリースされた『Arrest of a stone Buddha』について生の内容をお届けしたいと思います。



『Arrest of a stone Buddha』とは



本作は、1976年11月のフランスを舞台としたノンストップアクション。プレイヤーはプロの暗殺者としてターゲットを始末しながら、空虚な日常を過ごしていきます。本作の開発者であるyeo氏は、『くにおくん』リスペクトのアクションアドベンチャー『The Friends of Ringo Ishikawa』をリリースした経歴も。日本に対する造詣が深く、本作に至ってはリリース時から日本向けにローカライズされているほど。

Game*Sparkでは、ゲーム開発が生み出した開発者親子の新たな絆も語られた『The Friends of Ringo Ishikawa』の日本語版発表より以前のインタビューを掲載しています。合わせてご覧ください。

そして、前作から一転して、『Arrest of a stone Buddha』では青春や成長とは程遠い寒々しさ、空虚さでハードな世界が描かれています。

『Arrest of a stone Buddha』の実内容に迫る!



プレイを開始すると、カレンダーの日付を選択する画面に。それが終わると、教会の椅子に座る主人公が目に入ります。オープニングや設定の説明といったものはありません。


画面左側に歩いていくと、跪く神父らしき男性を発見。最低限のチュートリアルが表示され、発砲を促されます。罪人を神の下へと送ると、そこから本格的に戦闘がスタート。追手が群れを成して、前後から押し寄せます。絶え間なく押し寄せる敵に対して、こちらの武器はハンドガン一丁だけ。あっという間に弾切れを起こしてしまいました。次の瞬間、またもや簡素なチュートリアルが出現。敵を蹴る、もしくは腕をへし折ることで武器を奪えるので、これを利用して武器を奪いながら進め、ということのようです。

これが、本作が“ノンストップアクション”と呼ばれる理由。「何もしなくていい」タイミングがないに等しく、どんなときでも「無限に湧いて出る敵を倒す」、「武器を奪う」、「前へ進む」のいずれか、もしくは全てをこなさなければなりません。どの敵を倒すべきか、どの武器を奪うべきか、という判断を常に迫られ、少しでも迷いが生じれば撃ち殺されてしまいます。ただし、「自分の狙いは外れることなく」、「敵は一撃で倒せる」という条件付きなので、ある意味では「リズムゲーム」に近い感覚。操作やリズムに慣れてしまえば、屍の山を作ることが可能です。


さらに、「銃を構えている敵のみを狙う」、「振り向いて撃つ」、「高速連射」といったテクニックも用意されています。効率よく敵を倒すのにも利用できますが、いわゆる「魅せプレイ」のようなカッコいいプレイもできるでしょう。

2Dの横スクロール作品、さらにはシンプルな操作でありながらも、しっかりと迫力と存在感が同居しています。腕を折るSE、一瞬にして複数の敵を葬り去る爽快感。まるで映画の登場人物になったような気分。筆者は思わずリーアム・ニーソン主演の映画「96時間」を想起しました。

そして空虚な日常へ



墓地を抜けて脱出すると、6日後の11月13日に。“仕事”を斡旋してくれる旧友らしき人物と、公園のベンチで会話をしています。「不眠症」や「昔話」、「次の仕事」といった話題から察するに2人は退役軍人のようです。


会話が終わると、日常パートがスタート。……といっても、ストーリーに関わるできごとや重要なことは何一つ起こりません。バーで酒を飲んだり、薬を飲んで無理に眠ったり、映画を見たり……といったことはできるものの、どれも意味はなく、ただいたずらに時間が過ぎていくだけ。音楽もどこか悲しい旋律で、戦闘との差が強調されているよう。ただ空虚な日常が横たわっている、そんな主人公の人生を追体験できるのが日常パートです。


とはいえ、街にどんなものがあるのかわからないうちは“できること”を探しているだけで時間が過ぎていくので困ることはないでしょう。やがてそれもなくなってしまいますが、その頃には上手な時間の潰し方がわかるようになっているはず。しかし、たとえそれができるようになったとしても“意味はない”のです。


日常パートは時間が長く設定されていますが、おそらくこれは意図的なもの。戦っている間しか生を実感できない主人公と、戦っている間だけが楽しいプレイヤーが重なる設計。ゲームならではの巧みな表現と言えます。戦闘パート以上に、本作を語る上では欠かせない部分です。


本作の紹介によれば、戦闘と日常のサイクルを繰り返していくことで、いつしか「答え」にたどり着けるとのこと。その先にある「答え」を知りたいのであれば、『Arrest of a stone Buddha』をプレイしてみてはいかがでしょうか。

なお、本作はスペシャルプロモーションの対象として、3月6日まで10%オフのセールが行われています。
タイトル:『Arrest of a stone Buddha』
対応機種:PC(Steam
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2020年2月28日
記事執筆時の著者プレイ時間:2時間
価格:1,490円

《杉元悠》
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