殺し屋ACT『Arrest of a stone Buddha』「コートの脱ぎ着にこだわり、父には400枚の絵を描き直してもらいました」【注目インディーミニ問答】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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殺し屋ACT『Arrest of a stone Buddha』「コートの脱ぎ着にこだわり、父には400枚の絵を描き直してもらいました」【注目インディーミニ問答】

『The friends of Ringo Ishikawa』開発元の新作アクション『Arrest of a stone Buddha』でもお父さんが頑張りました……。既に新作の開発もスタートしたとのこと。

連載・特集 インタビュー
殺し屋ACT『Arrest of a stone Buddha』「コートの脱ぎ着にこだわり、父には400枚の絵を描き直してもらいました」【注目インディーミニ問答】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、yeo氏開発、PC向けに2月27日リリースされた殺し屋アクション『Arrest of a stone Buddha』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、1976年11月のフランスを舞台としたノンストップアクション。プレイヤーはプロの暗殺者としてターゲットを始末しながら、空虚な日常を過ごしていきます。日本語にも対応済み。Game*Sparkでは爆速プレイレポも掲載中です。

『Arrest of a stone Buddha』は、1,490円で配信中





――まずは自己紹介をお願いします。

Vadim Gilyazetdinov氏(以下、yeo)こんにちは!Vadim Gilyazetdinovです。yeoとして活動しています!

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

yeo2018年5月に『The friends of Ringo Ishikawa』をリリースした後、私は次の作品のゲームプレイを模索し始めました。いくつかアイデアが出来ると、プロトタイプを作って試す…リサーチみたいなものです。良いものが生まれるまで、ひたすらトライ&エラーを繰り返しました。

私はいつでもまず基本となるシステムを作り、最も頻繁に行うアクションとメインアクションが満足いくものになるまで磨き上げます。本作において、それは銃を構えるというアクションと、撃つというアクションです。銃を構え、それがクールだと感じた時、私はすでに本作の虜になっていたのです。

ゲームプレイができると、次はストーリーです。ストーリーはゲームプレイを補完するものであるべきだと考えているので、本作のアクションにマッチするストーリーを見つけるため、いくつか異なるものを試してみました。ストーリーの後はコンセプトです。コンセプトが出来上がると、無駄なものは自然とそぎ落とされます。

――本作の特徴を教えてください。

yeoやはりアクションですね。面白いアイデアをたくさん採用しましたし(もちろん私の趣味全開ですが)、シンプルな操作で美しく豊かなアクションが出来るように試みました。出来上がったものには満足しています。

本作の全体的なコンセプトもまた、とても特徴的でしょう。しかしあまり説明したくはありません。クリエイターとして、私が描こうと思ったことが皆さんに理解していただけるか見てみたいと思っていますので、すべてしゃべってしまうと面白くないでしょう。私は本作において、あるメッセージを伝えようと試みていますが、それが実際にプレイヤーに伝わるかどうか、楽しみです。


――本作が影響を受けた作品はありますか?

yeo誰もが自らの経験から影響を受けるものです。本作の場合、アクション面ではジョン・ウー監督映画、ビジュアル面ではジャン=ピエール・メルヴィル監督とルイ・マル監督の映画から影響を受けています。本作のクレジットではスペシャルサンクスとして彼らの名前を載せていますよ。

――前作『The friends of Ringo Ishikawa』とはどのような違いがありますか?

yeo『Ringo』と似たような平凡なシーンもありますが、それだけです。私は一つのジャンルや特定のビジュアルに縛られたくなかったので、今回は異なるものにチャレンジしています。一見、本作が『Ringo』の続編に見えるかもしれませんが、実際は異なります。

でも、開発チームは同じです。

キャラクターアニメーションは私の父が作りましたし、今回はそのクオリティを引き上げています。例えば、『Ringo』では椅子に座るのに1フレームしかありませんでしたが、本作では6フレームかけています。それぞれのアニメーションに細かな動きも追加しています。実際にキャラクターを動かしてみると、気持ちよく感じることでしょう。

また、私の長年の夢である「ピクセルアートでコートを着たり脱いだりする」を実現しました。そのために、父には400枚の絵を描き直してもらいましたが……その価値はありましたね。コートを着ている時のアクションは、少しフィーリングが異なるんです。マジです。

Artem Belovによる背景のレベルも向上していて、本当に素晴らしい仕事をしてくれました。みなさんに、ゲームプレイとゲームそのものを気に入っていただけるかわかりませんが、描かれる街はゴージャスだと断言できます!

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

yeo本作のビジュアルは日本の皆さんに通じるものがあると思いますので、楽しんでいただけると嬉しいです。それに、『Ringo』の時から日本の皆さんには多大なサポートをいただいたので、リリース日に間に合うよう、急いで日本語ローカライズを追加しました。

また、日本のファンの方がアーティストとしてチームに参加してくれたのもラッキーでした。彼女はとても才能があり、素晴らしいです。(詳細は伏せますが)『Ringo』のスペシャルイラストや漫画を一緒に作りました。公開を楽しみにお待ちください。今は新しい漫画を作っており、これがJRPGになるかもしれません。あと、今日(2月29日)、私は新しいゲームの開発をスタートしました。

……と色々お伝えしたいことばかりで、書きすぎちゃってすみません!

日本の読者の皆様の幸運を祈ります!ありがとうございました!

――ありがとうございました。



◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に250を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。


※UPDATE(2020/3/5 13:55):記事見出しを修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。

※UPDATE(2020/3/1 13:01):一部インタビューの翻訳を見直し、本文の記述を変更しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。
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