最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回はJutsu Gamesが開発を、Games OperatorsとModus Gamesがパブリッシャーを担当して、2021年2月18日にSteamにてPC(Windows)向けに早期アクセスとしてリリースした中世クライムアクション『Rustler』について生の内容をお届けします。
『Rustler』とは?
本作は、中世を舞台にしたオープンワールドゲームで、見下ろしタイプの視点で主人公を操作するアクションゲーム。その辺に停めてある馬を盗み、その辺にいる通行人に火をつける、メインクエストは後ろ暗いものばかり……といった点からかつてのGTAをリスペクトしたプレイ体験を楽しめます。今回の爆速プレイレポでは、そんな火付け盗賊……ではなく古き良きクライムアクションを紹介してまいります。さっそくやってまいりましょう。
冒頭ムービーが……
もうひどい。いきなりひどい。……どういうことかと申しますと、タイトルから「あたらしいゲーム」を選んで難易度と操作設定、さあムービーが始まり村の様子が流れるのですが、
……という具合で悲鳴と共に次々と表示される乱痴気騒ぎの数々。道行く人たちは道端にツバをぺっぺっしたり嘔吐したりと、もう倫理観どこに置いてきたんだよ!というレベル。一体この村で何があったのか。
映像は中央で倒れている頭頂部がツルツルした青年に定まります。彼が本作の主人公「ガイ」。一瞬洒落た名前に思いがちですが、これ綴りだと「Guy」、ただの男。仮にも名前が「男」ってどうなのと思いますが、公式の紹介時点で「両親が面倒くさがってちゃんとした名前を付けなかった「男」としてプレイしよう。」ということなので、中世では平常運転のようです。
ともあれ村がこんなことになっていたのは、どうやら彼が飲んだくれて暴れていただけのようです。あと口調がどこか可愛らしいな。本作はこのように日本語訳にも対応していますが、早期アクセスの現時点では直訳気味であるため少々違和感があります。あくまでクエストの指示内容が確認できる程度に構えておくと良いでしょう。たまに文字の色指定と思しきコードがそのまま表示されていたりするのでそこも早期アクセスということで御愛嬌。
操作系について
NPCに絡まれて戦闘チュートリアル開始。今回、操作方法はマウス&キーボードでプレイしていますが、試しにPS4コントローラを接続したところ問題なく操作できました。移動はWASDキーで、照準はマウスであわせます。
画面表示については左上の赤とオレンジのバーがそれぞれ体力とスタミナゲージ、2つのバーに挟まれた中央のアイコンは装備です。現在は素手ですね。なおスタミナゲージの隣にある丸いアイコンは所持金です。左下はマップ、敵対NPCは赤いサークルで表示される割とシンプルな画面構成となっています。
……ともあれ戦闘です。マウス左クリックで攻撃、右クリックで防御、スペースでローリング回避が基本操作。いずれの操作もスタミナを消費するので、意外とごり押しが通じないシビアな戦闘難易度ですね。
素手で殴れというチュートリアルにもかかわらず、途中で拾った木の棒でめったうちにしたら倒すことができました。木の棒は周囲の木柵が壊れた拍子にドロップしたので、もし可能であるならば戦闘中はこういった周囲の環境も利用して戦うと良いのかもしれません。地の利を得たぞ!!
チュートリアルクエストをクリアしよう
次のチュートリアルは馬に乗ってミッションを受けろというもの。ちなみに画面やや上部に映る喧嘩中の男性二人はこれから命を落とします。
彼らの死因は、筆者が「しゃがみボタンとかあるのかな?」などと興味本位で押したCtrlキー……これによって先ほどの棒に火が着いてしまったためです。
尽きない興味で松明を振ったところ、男の片割れが炎に包まれました。
もちろん警邏に見つかりその場で切り伏せられた筆者。若干怪しい日本語ですが、とりあえずGTAで言うならWASTED!的なもんが表示されてゲームオーバー。馬に乗ってみようというチュートリアルで一歳馬に乗らないまま死亡しました。
チュートリアルをクリアしよう(Part 2)
リスタートすると、最後のセーブポイント又は街の中央付近で復活します。この際、武器は没収されるものの金貨は据え置き。デスペナルティが重くないようなので、積極的に通行人に襲い掛かりm……クエストをどんどん進めていきましょう。
ただ、クエスト中にチェックポイントが無いため、途中で死亡すると最初どころか、ミッションを受ける前からやりなおし。街で復活した場合は、その度にミッションを受けるポイントまで移動しなければならないため、なかなかしんどい部分でもあります。今後のアップデートに期待したいところですね。
ともあれ馬です。馬に乗ります。マップで行先を確認すると街の中。さっそくひと走りして向かいましょう。
……赤兎馬もかくやという勢いの駆け足で街に向かう途中、例によって邪魔な軌道で行く手をふさぐ警邏を撥ねたため追われています。
将を射んとする者はまず馬を射よ、のスローガンとともに振るわれた警邏の一閃で地面に転がる我らが主人公Guy。
脱兎の勢いで走り出しミッション受注ポイントのNPCに話しかけるGuy。早々に愛馬を失い大ダメージですが、GTAリスペクトであるならミッション受注後は手配度(画面左上の衛兵アイコン)が下がり許されているはず。
許されませんでした。敵の怒りも据え置き。
チュートリアルを!クリアさせて!
もう一度最初からやり直してやっとここまできました。これから衛兵の馬を奪って逃走し、依頼主に引き渡すのが本チュートリアルの流れになります。
白昼堂々の急ぎ働きですので、当然周囲の警邏達がサイレンならして突っ込んできます。盗んだ馬で走り出したら、まずは追手を振り切らなければなりません。
海岸線沿いにおびき出して一人ずつ処理することで証拠隠滅を図ります。
隠滅どころかどんどん警邏が突撃してきて最終的に切られて捕まりました。
もう一度復活して再チャレンジ!……の途中でまた警邏を轢いてしまい、お灸をすえられ命を落としました。
めげずに再チャレンジ!……普通に捕まりました。
お願いだからチュートリアルミッションをつつがなく終わらせてくれませんか。さっきから事件しか起きてないじゃないですか。ここまでGrand Theft Horseというサブタイトルでありながら一度も活躍できていません。
何度か繰り返しているうちに、街中に貼ってある手配書を剥がせば警邏の手配度レベルを下げられることに気が付きました。とはいえ、目の前に下手人がいるのに、攻撃の剣を構えてたのに、手配書がはがれた瞬間スッ……と元の巡回ルートに戻るのがコントみたいになっています。
話が脇道にそれますが、手配書以外にも街中では、食べ物などの回復アイテムから吟遊詩人向けの楽曲や馬のアップグレードアイテムといった様々な収集要素が落ちているので、積極的に拾っていくと良いでしょう。
ともあれこうして馬を引き渡して無事にクリア。はやくセーブしないとまたうっかり死亡して最初からになりかねません。セーブを……セーブをさせてくれ……!
セーブポイントは自宅にあるとのことなので、急いで戻ったら母親と思しき女性から罵声を浴びせられ畑仕事をする羽目になりました。おそらくこれもチュートリアルクエストの一部。たぶんというかほぼ間違いなく死んだら最初からスタート、ダメージを負わないよう細心の注意を払いつつ命がけで土を弄ります。
おひいさまが見たらクワでしばかれるレベルのひっどい蛇行運転ではありましたが、土いじり完了。
ようやく念願かなってクエストクリア。やっとセーブすることができました。
おわりに
この後も闇夜に紛れて騎士を暗殺するというクエストを受けましたが、先のチュートリアル同様、警邏の猛追によって何度もゲームオーバー。早期アクセス故、まだバランス調整中だということは重々承知していますが、難易度設定でEASYを選んでも、まだ少し敵の殺意が高いかなと感じます。
とはいえ、マップ中に溢れるブラックジョークに両足突っ込んだユーモアが、そういった理不尽すらも笑いに変えてしまうので、その意味では本作はちょっとした気分転換に一発遊ぶという楽しみ方ができるかもしれません。
対応機種:PC(Windows)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2021年02月18日
記事執筆時の著者プレイ時間:
2.5時間価格:通常価格 2,570円、セール価格 2,184円(21年02月26日まで)