今回は、マーベラスから発売されたニンテンドースイッチ向け『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』。本作は、牧場で畑や動物の世話をしながら人々と交流を深めるほのぼの生活ゲーム『牧場物語』シリーズの最新作です。
「亡き祖父が遺した牧場を受け継いで……」という冒頭のあらすじは、このジャンルではありがちですね。うちは父方母方どちらの祖父も大阪生まれ大阪育ちの会社員だったので、このシチュエーションには叶わぬ夢です。
自分が祖父の立場だったとして、残せる遺産はせいぜい……ゲームハードやぼちぼちレアなゲームソフトくらい!
開墾しがいがある荒れ果てた牧場!
祖父と仲間たちが開拓したオリーブタウン。子供の頃、この街に住むのがずっと夢だった。
大人になった主人公はオリーブタウンに引っ越すが、祖父から受け継いだ牧場は荒れ果てて森に覆われていた。町長の助けを借り、かつての姿を取り戻すことを決意するのだった。
まずは主人公のキャラメイク。選択可能な項目やパーツ数が多いのでかなり作り込めそうだ。
髪型はモヒカンで、ボイスはワイルド、そしてチャーミングな動作の主人公が完成した!
長年放置されていたのか牧場は木々が生い茂り、そこら中に岩が転がっている。伐採・採掘大好きおじさんとしてはニヤリとしてしまう。
僕は『牧場物語』シリーズにおいて、荒れ果てた牧場を整地するのが一番好きなのだ!
斧やハンマーなど一通りの農具は持っているので、早速開墾スタートだ!
牧場で行われるのは農業ではなく……
作物を育てる、街の人と交流する、牧場内の木や石を片っ端から片付ける……やりたいことはたくさんあるが、まず優先したいのが農具の改造だ。
最初から所有している農具は前方1マスにしか効果範囲がないのだが、改造することで効果範囲がグッと広がる。農業でも開墾でも何をするにしても効率的に行えるようになるのだ。
改造材料の鉱石は鉱山で入手する。
僕は採掘が好きだから早朝から鉱山に入り、体力が尽きる寸前まで籠もっちゃうぜ。
採掘した鉱石は、改造だけではなく、クラフトの素材としても使用する。その中でも重要なのがメーカーと呼ばれるものだ。
鉱石を精製するものや食べ物の加工するものなど、様々な用途のメーカーが存在する。ただ各メーカーは1度に1つずつしか使用出来ないので……
各種メーカーが牧場一面にズラーッと並ぶ。
これでは牧場ならぬ工業物語だ。
本筋の農作物を育てなければ!
誕生日は記入済み!住民との交流準備は万全だ
開墾や採掘が楽しすぎて街に行くことをすっかり忘れていた。
街の人と交流し、恋愛から結婚に発展するのも本作の楽しいポイントだ。
意中の人と仲良くなるには毎日話しかけたり、プレゼントをあげたりする必要がある。特に誕生日にプレゼントを渡すとグッと仲良くなれるはずだ。
カレンダーに街の人の誕生日が記載されているので、忘れないようにチェックせねば。
しかしこのカレンダー、住民全員の誕生日が書き込まれたものが売りに出されているのだろうか。それとも……
主人公が書き込んでいるのだろうか……。
会ったことない人の分まで……。街には住民の家のほか、雑貨屋や大工屋、花屋にビストロといった店舗も立ち並んでいる。ビューティーサロンでは髪型や服装の変更が出来るし、どのお店も牧場生活にかかせない……と言いつつも今までほとんど街に行ってなかったわけだけど。
そのせいで引っ越してきてから何十日も経っているのに「はじめまして」的な挨拶をされる悲しい事態にも……。
オンラインで他のプレイヤーがやってくる!
オンライン通信機能をオンにしてプレイしていると、他のプレイヤーが撮影した写真がロード中に表示されたり、観光客として他のプレイヤーのアバターが街に来てくれたりする。
カメラは牧場でも街中でもどこでも起動可能だ。
他のプレイヤーがロード中にほっこり出来るような可愛い写真を撮りたいと思っていたのだが、気がついたらおっさんの写真ばっかり撮ってしまっている。
可愛い女の子を撮影したい気持ちもあるが、なんかこう……ちょっと気恥ずかしいのだ。
余談だが、発売当日にプレイしていた時は写真をアップロードしているプレイヤーがまだ少なかったからか、同じプレイヤーが撮ったおっさんの写真ばかり表示されていてちょっと笑ってしまった。「またお前か!」ってなる。
オンライン要素は、過去作のように他のプレイヤーと一緒にプレイ出来ないのは寂しい気もするが……与えられた要素をめいっぱい楽しもうじゃないか。
あなたのオリーブタウンにもおじさんがあらわれるかもしれない……!
伐採と採掘を延々と満喫していたので、街の住民からは「たまに山から降りてくる正体不明のおっさん」と思われていたかもしれません。現在は2年目の冬で、ようやく街の人との交流を始めました。結婚はまだまだ遠そうですが……。
頑張れば1日に農作業→採掘→街の人に挨拶やプレゼントのルーチンもこなせるのですが、あまり詰めすぎると疲れちゃうのでほどほどがいいですね。
ゲームを進めると、あたり一面鉱石に囲まれたご褒美のようなエリアも登場するので、農具をマックスまで改造した時の一気に伐採出来る快感はぜひとも味わって欲しいです!
ハマる要素も多い反面、ロードの長さ、各メーカーの仕様、会話時のキャラクターグラフィックが無いなど、不満点がかなり多かったです。特に、牧場から街へ移動する時のロード時間はかなり長く、僕が街に寄り付かなかった原因の1つでもあります。
3月中旬にロード時間の短縮や一部不具合改修の更新データが配信予定ですし、今後もプレイヤーから声が上がった不満点も修正されるそうです。本作が気になっている方は、とりあえずそれまで様子見してもいいかもしれませんね。
『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』はニンテンドースイッチを対象に発売中です。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 最近、『スカイリム』を二人でプレイする絵日記企画「スカイリム二重人格ロールプレイの旅」をはじめた。同企画の最新話通知用Twitterはこちら。吉田輝和個人のTwitterはこちら。「吉田輝和の絵日記」で取り上げてほしいゲームタイトルがありましたら、こちらの申込みフォームで教えてください!すべての要望には応えられませんが、それでも出来るかぎり応えていきたいと思います。