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世界のすべてがお前の武器だ!『Bloodroots』Steam版―裏切られ殺されかけた男の復讐劇描くACT【爆速プレイレポ】

剣だってハシゴだってニンジンだって復讐の刃となりうるのだ。

連載・特集 プレイレポート
世界のすべてがお前の武器だ!『Bloodroots』Steam版―裏切られ殺されかけた男の復讐劇描くACT【爆速プレイレポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。


今回は、Paper Cultより2021年3月13日にSteam版がリリースされた『Bloodroots』について生の内容をお届けしたいと思います。


『Bloodroots』とは

仲間に裏切られ、殺されかけた主人公「ウルフ」の復讐の物語を描いたアクションゲーム。本作は2018年に発表され、2020年2月にPC(Epic Gamesストア)/海外PS4/ニンテンドースイッチにてリリース、およそ一年のPC版時限独占を経てSteam向けの配信が開始されました。

ゲームの基本は、ステージに配置された敵をすべて倒して進んでいく面クリア方式。ウルフはステージ上にある多くのものを武器として使用可能で、斧や木の棒はもちろん、魚や野菜まで使用しながら戦い続けます。


『Hotline Miami』や「サムライジャック」、ジャッキー・チェン作品などに影響を受けたという本作。非常にスピーディーなアクションとリプレイ性を持ち、オンラインスコアボードで世界中のプレイヤーと競い合うことも可能な作品です。

『Bloodroots』の実内容に迫る!

物語はとある雪の日から始まります。主人公ウルフはタリータウンと呼ばれる町を略奪中、仲間たちに裏切られてしまいます。裏切りの中心人物「ブラックウルフ」に銃で撃たれ、体に斧を振り下ろされたウルフ。その後、なんとか息を吹き返したウルフが、裏切った仲間達へと復讐するというのが本作の大まかなストーリーです。

冒頭の雪のシーンやウルフが殺されかけるシーンなど、イベントシーンの演出は印象的。ブラックウルフの裏切りの理由などはこの時点では明かされず、また、雪が解ける頃に突然ウルフが復活するなど、物語には多くの謎が用意されています。しかし、謎を解く前にウルフにはすべきことがあります。そう、復讐です。




ウルフはここから、かつての仲間を殺し、殺し、殺す旅へと出ることになります。最初のターゲットは、空を飛ぶ列車(?)に乗っている「ミスター・ボア」です。



タイトルの出方が格好いい。

世界すべてウルフの武器!狙えニンジンフィニッシュ!

ゲームはチャプター制でそれぞれいくつかのステージに分かれていますが、基本的には敵を殺して進むのは共通ルール。ステージ開始時のウルフは素手状態で始まり、武器を持った敵と戦うのは苦労する状態です。まずは武器を手に入れましょう。

落ちている武器はボタン1つで拾う/捨てる/切り替える操作が可能。剣や斧があれば心強いですが、ニンジンも立派な攻撃手段です。武器は、剣なら突撃攻撃、壺や車輪なら投げて攻撃、魚なら気絶攻撃など、攻撃方法が異なります。また、武器は耐久度があり、数回殴っただけで壊れてしまいます。



ステージ内に配置されている敵もさまざまな種類が存在しています。素手の雑魚は倒しやすいのですが、武器を持った敵はこちらを見つけると突撃して来るため非常に危険。また、銃で遠距離から狙う敵や歯車で一度攻撃を無効化する敵、地面を隆起させてくる中ボスなども存在しています。敵の種類やステージ構成にあわせた武器の選択が非常に重要です。


エリア最後の敵を倒す際には「その武器を使用したカットシーン」も用意されています。どれも爽快で格好いいため、なるべくこだわりたいポイントです。




ニンジンフィニッシャー!

”ウルフを殺す罠”を利用せよ!

ステージ内にはさまざまなギミックやオブジェクトが存在。通ろうとすると閉じて攻撃してくる「トゲ付き扉」などの罠も用意されています。しかし、扉が閉じるより早く移動できる剣など、ギミックの近くにはかならず対策できる武器も用意されています。

敵が遠距離攻撃してくる厄介な大砲などのオブジェクトも奪ってしまえばこちらの心強い存在。ウルフは大砲の弾を撃てない代わりに、自らを飛ばすことで崖上のステージを目指すための移動手段として使用できます。また、上空からの強力な落下攻撃にも応用可能です。



また、ステージ内にある「焚き火」などに箱や薪などを乗せることで燃やすことができます。燃やした武器は敵や地面を燃やして強力な攻撃として使用可能。ウルフは炎でダメージを受けないため、上手く炎を繋いで連鎖させることで一気にエリアを一掃することも可能です。ステージ内のすべてのものはウルフのために有効活用できると考えましょう。

炎は強い。


なお、ウルフは攻撃を一度でも食らうと死んでしまい、すぐに直前のチェックポイントから再開するシステム。本作は敵や武器、オブジェクトなどの配置が基本的に固定されており、死にながらパターンを覚えるアクションパズル要素の強い作品です。

シークレット探しにハイスコア狙い!リプレイ性も高め

本作は、ステージクリア時にオンラインスコアボードで自分のランキングが表示されます。スコアは武器の使用種類や敵を倒したコンボ数、タイムボーナスなどが加算されていく方式。自分がステージ内で一番使用した武器や死亡数なども記録されています。ステージはいつでもリプレイ可能です。

ステージ内には"隠された狼"探しなどのシークレット要素も用意されているほか、手に入れることでダッシュパンチなどの特殊能力が使用になる「帽子」も存在しています。帽子は、すでにクリアしたステージでしか利用できないリプレイ専用。強力な効果も多いため、ハイスコア狙いなどに有用しましょう。



リプレイはキャンプ画面から。

なお、各チャプターの最後は裏切った仲間たちとのボス戦が待ち受けています。ボス戦は少し特殊な戦闘になるため、ステージの構成をつかむまでは苦戦必至です。


最初のボス「ミスター・ボア(生前の姿)」

ここまで紹介してきた『Bloodroots』。話の根幹は比較的シンプルな復讐劇ながら、登場するキャラクターの個性と演出の妙により、不思議で魅力的な世界観を作り出すことに成功しています。ゲームとしても派手なアクション性と緻密な戦略性を備えた戦闘システムは高い完成度。アクションゲームとしての楽しさは申し分なく、シークレットなどやりこみ要素も完備し、気軽なリプレイも搭載されているので、ひたすらに自身の「格好いい」を追求することも、世界中のプレイヤー相手にスコアで競うことも可能です。

簡単にウルフは死んでしまうため、ゲーム自体の難易度は比較的高いでしょう。しかし、前述の通り本作は死んで覚えるタイプの作品でもあります。武器を拾う、攻撃するなどのアクションでは方向アシストもあるため、慣れることで誰でも派手に格好いいアクションが可能になると思います。また、どうしても難しい場合には「無敵」などのオプション設定も可能なので、気軽な復讐劇を楽しむこともできます。


ステージ間のアートも魅力的。
ウルフはよくイベントで死にかけます。しかしなぜか生きている。


気になるのは日本語ローカライズの精度が低いこと。話の流れ自体は理解できるのですが、「格好いい表現を使っているんだろうな」というシーンでも、ほぼそのままの意味で翻訳されているようです。そのため、結果として「回りくどくて変な事を言っているキャラクター」がゲーム内に誕生しているのが残念な部分です。


Steamストアページでは体験版も用意されています。また、3月20日までは20%オフのスペシャルプロモーションも実施されています。

タイトル:Bloodroots
対応機種:PC(Steam/Epic Gamesストア/海外PS4/ニンテンドースイッチ)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2021年3月13日(Steam版)
記事執筆時の著者プレイ時間:4時間
価格:2,050円

《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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