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サービス終了するもSteamで復活した元ブラウザゲー『政剣マニフェスティア』でロマンを追い求める【爆速プレイレポ】

2020年にサービスが終了するも、クラウドファンディングによってSteamでの復活を果たしたブラウザゲームの気になる内容は?

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サービス終了するもSteamで復活した元ブラウザゲー『政剣マニフェスティア』でロマンを追い求める【爆速プレイレポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2021年5月18日に、tekunodo.よりSteam版が配信された『政剣マニフェスティア』について生の内容をお届けしたいと思います。

『政剣マニフェスティア』とは

『政剣マニフェスティア』は元々DMM GAMESで配信されていたブラウザゲームで、2016年のサービス開始から4年間にわたり運営し、2020年サービス終了したタイトルです。その後、ダウンロード版の制作を目指したクラウドファンディングを開始したところ、2時間で目標額を達成して開発が決定。ついにSteamにて買い切り版として配信が開始されたのが本作となります。

内容はRTSとタワーディフェンスを掛け合わせたようなシステムで、「政霊」という美少女ユニットでパーティを組んで、道で結ばれた村や砦といった拠点を獲得して各ステージの敵本拠地・城に攻め入るシミュレーションゲームとなっています。オフライン版になったことでガチャやスタミナにあたるリソースは廃止され、無制限のプレイが可能になり、それに合わせてバランス調整が行われているとのことです。

また、政治をモチーフにしたファンタジーという独特な世界観から、色々と聞き覚えのあるような気がする用語がちらちら出てきますが、このゲームはフィクションです。実在の人物、団体とは関係ありません。ホントに一切関係ありません。ただの美少女が戦うファンタジーです。

RTSとTDの要素を併せ持つ独創的なゲームシステム

GAME STARTをクリックすると、まずはマスコットというには少々可愛げが足りない感じのキャラに出迎えられます。名前はナイカク。プレイヤーのことは「総理」と呼び、コッカを混沌に陥れる「ヤトー」に立ち向い国を導くよう言われます。

そんなナイカクに連れて行かれた先がこの豪華な部屋。というか、美少女いるんじゃないですか。最初からこっちを出して欲しかった。このシノブ・イチハシさんはプレイヤーの補佐役のような立場らしいです。紹介もそこそこに町の様子をうかがうと、今まさにヤトーが攻めて来ている所。チュートリアルステージへご案内となります。

本作の公称ジャンルはRTSとなっており、時間経過で産出されるマナを使って戦闘ユニット「政霊」を拠点に呼び出し、敵のユニットや拠点と戦闘させて撃破していきます。

ただマップの構造が独特で、複数の拠点を道がつないだ構造になっており、政霊はこの道に沿って指示された場所まで移動します。そして、敵の本拠地や砦から発生した敵ユニットも、この道を通って攻めて来ます。

途中の村を政霊が通過すると、その村は解放された状態となり、スタート地点の議事堂とともに時間経過でマナを産出するようになります。

敵の砦は政霊の攻撃で耐久力を削りきると解放されます。こうして村や砦をどんどん支配下に入れてマナの産出量を増やしていく点はRTSに近い感覚です。

こうして解放した拠点を守りながら、最終的に敵の本拠地を解放するとステージクリア。チュートリアルが終わったのでストーリーを進めていきましょう。

本作ではバトルを「戦挙」と呼んでおり、戦挙区というエリアに複数のステージがあり、クリアすると道の繋がっている隣のステージがアンロックされます。数字のステージではストーリーが進行しますが、アルファベットのステージは必ずしもクリアする必要はありません。とはいえ、クリア報酬や★3報酬のために挑戦しておいた方がいいでしょう。

2つ目のステージに挑戦する前に「モチベウェーブ」なる用語について説明があります。

政霊は敵の攻撃で倒されることはないのですが、移動のために乗っているギアはモチベウェーブというエネルギーを受けて飛んでいるという設定になっています。このモチベウェーブは議事堂から円形に一定距離まで発生していて、その範囲内で拠点を解放すると、拠点からも発生するようになります。

政霊がモチベウェーブの外へ出るとギアが作動しなくなり、移動速度が激減、能力も落ちてほとんど戦力にならなくなってしまいます。そのため、敵の本拠地にいきなり乗り込むことなどはできず、手前から順に拠点を解放して、モチベウェーブを連鎖させて届く範囲を広げていく必要があるのです。

一方、一度解放された砦や村を敵が通り過ぎると破壊されてしまい、マナの産出やモチベウェーブの発生が途絶えてしまいます。そのため、どの経路をどのタイミングで敵が攻めてくるかを考え、解放した砦や村が破壊されないように防衛する必要があります。政霊は不死身で敵に殺されることはなく、防衛するのはあくまで拠点という部分は、タワーディフェンスにも似ています。

こうして、解放した拠点を守りながら攻めてくる敵を撃退し、本拠地を破壊すると勝利に。ステージをクリアすると、かかった時間、敵に破壊された拠点の数、使ったマナの総量が評価され★を獲得します。ステージごとに決められたアイテムと、★3ボーナスアイテム、ランダムドロップなどが入手できるほか、初回クリア時にはボーナスとして任命券がもらえます。

オフラインで遊べるように改修されたシステム

主に初回ボーナスで獲得する任命券は、オンライン版ではいわゆるガチャチケットでしたが、Steam版ではレア度に応じた枚数を消費することで政霊を入手できます。

初回ボーナス以外にもランダムでドロップすることもあるようなので、最終的には全政霊の任命も可能です。

またステージを進めていくと「町興」という機能が解放されます。

「町興」では、担当する政霊を選んで仕事をさせることでアイテムを入手し、従事した政霊には経験値が与えられて成長します。ブラウザゲームに慣れている人ならお気づきかと思いますが、オンラインでは時間経過によって報酬と経験値を獲得する、いわゆる遠征タイプのコンテンツにあたるものだったようです。

オフライン化されたSteam版では、一定時間放置する代わりになる「時球」というアイテムを投入することで町興を進めます。時球は戦挙などで稼いだGOLDを使ってショップで購入できます。

また、戦闘コンテンツである「戦挙」には、メインストーリーの「通常選挙」の他に「特別戦挙」が存在。オンライン版では期間限定のイベントコンテンツだったもので、開催されたイベントがひと通り収録されているようです。この特別戦挙でクリア報酬として獲得できる政霊は、任命券では入手できないキャラクターとなっています。

全キャラコンプリート達成可能というロマン!

特別戦挙に挑戦するには初期キャラでは戦力が心許ないので、通常戦挙区を進めていきましょう。

ついに最初の戦挙区の最終ステージまでたどりつきました。ストーリーではそこはかとなく見覚えがあるような単語が飛び交っていますが、このゲームはただの美少女が戦うファンタジーで、実在の人物、団体とはホントに一切関係ないはずなので無問題。

ステージマップは、本拠地と砦2つの3ヶ所へそれぞれ道が繋がっている形。ひとまず砦から攻略します。

砦へ辿り着き解放を目指して攻撃していると、何やら不穏なメッセージが。

本拠地からそれまでと違う巨大なヤトーが姿を現します。どうやら、この戦挙区のボスのようです。砦を解放したらすぐ全戦力で迎え撃ちます。

ボスは体力が多く倒すのに時間がかかるものの、前述の通り政霊自体は不死身なので、拠点を壊されないように前進して戦うことで倒せました。

最終ステージの初回クリア報酬は豪華に任命券10枚だったので、そろそろ強い政霊を任命します。オンライン時代の攻略Wikiなどで初心者にオススメとして紹介されていた、SRアリシア・ヤマータさんをお迎え。通常攻撃がスタンなので一人で敵を足止めできる頼もしいお方とのことです。

次の戦挙区に行く前にちょっと育成しておこうと思ったのですが、そういえばこのゲーム、いわゆる経験値アイテムがありません。地道に戦挙に出撃させるか、町興に従事させてレベリングする仕組みのようです。

レベルとは別に強化の方法はもうひとつあって、政霊と「密会」して贈り物をすることで好感度が上がり、それに応じて倍率で能力が上がっていくシステムがありました。これまでのクリア報酬でちょこちょこと出ていた贈り物用アイテムはここで使うようです。なぜかたわしが大量にあるので、ひとまず100個ほど押しつけたところ、どう考えても迷惑行為なのに普通に好感度が上がりました。

今回はここまでにしておきましたが、任命券はまだ余裕があるので、続きをプレイする際にはもう何人かSR政霊を任命して主力パーティを組閣できそうでした。任命券を溜めればガチャを回さなくていいので、難関ステージがあっても必要な政霊をその都度任命でき、戦略に集中して進められそうです。そして何より、全キャラコンプリートも不可能ではないというのは大きなロマンを感じました。

タイトル:政剣マニフェスティア
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2021年5月18日(Steam版)
記事執筆時の著者プレイ時間:5時間
価格:4,100円

《齋藤 直樹》
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