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人のポケモンゲットだぜ!?スイッチ2配信控える『ポケモンコロシアム』『ポケモンXD』はシリーズ中でも超異色

「ひとのものをとったらどろぼう!」……ではない異色の『ポケモン』シリーズ。

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ニンテンドースイッチ2で遊べる「ニンテンドー ゲームキューブ Nintendo Classics」順次追加タイトルの中にいる、存在感を放つ2つのタイトル。それは『ポケモンコロシアム』『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア』です。

来る2026年2月27日には『ポケモン』シリーズが30周年を迎えるということも踏まえて、いよいよ配信されるのでは……と期待が高まる両作を、今こそゲームキューブ(以下、GC)実機でのプレイを元に紹介したいと思います。

『ポケモンコロシアム』シリーズとは―ダブルバトルオンリー、他人のポケモンを捕獲……など意欲作

『ポケモンコロシアム』は、NINTENDO 64向けソフト『ポケモンスタジアム』『ポケモンスタジアム 金・銀・クリスタルバージョン』の系譜を継ぐ、GCで2003年11月21日に発売した対戦ツール的なタイトルです。

これまでの『ポケモンスタジアム』とは異なりミニゲームは収録されておらず、その代わりにポケモン』シリーズ初となる本格的な3D RPGが実装されている点が特徴です。

またRPGパートの戦闘はすべてダブルバトルで構成。当時最新タイトルだった『ポケットモンスター ルビー・サファイア』で導入されたダブルバトルを浸透させ、主軸に据えようとする意図がうかがえます。

そして『ポケモンコロシアム』および後述する『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア』の舞台は、いずれも「オーレ地方」。モチーフはアメリカ・アリゾナ州フェニックスと言われています。

また『ポケモンコロシアム』では野生のポケモンが一切出現しないという、シリーズでも異色の仕様を採用。一方で本シリーズ最大の特徴として、他人のポケモンを捕獲できるシステムが存在します。「ひとのものをとったらどろぼう!」……ではないのです。

ただし無差別に捕まえられるわけではなく、対象は「ダークポケモン」と呼ばれる黒い禍々しいオーラをまとった個体に限定されます。これは現在の『ポケモンGO』に登場する、ロケット団のシャドウポケモンに近い立ち位置の存在です。

ダークポケモン(左)とシャドウポケモン(右)、どちらも黒いオーラを纏っている。

ダークポケモンたちは、悪の組織「シャドー」によって戦闘能力を無理やり高めさせられています。そこからの救済を目的とする捕獲行為は「スナッチ」と呼ばれます。

しかし共に戦うことで徐々に心を開き、最終的に「リライブ」を行うことで本来の技が解放され、経験値も取得可能となっていきます。

ダークポケモンは、信頼度を高めることで本来の能力を取り戻してくれる。

なお『ポケモンXD』では、条件を満たすことで一部の野生ポケモンの捕獲も可能となっていますが、基本的なゲーム構造は前作の流れを踏襲しています。

主人公は“悪の組織”出身、ダークな雰囲気が光る『ポケモンコロシアム』

それでは改めて『ポケモンコロシアム』単体を紹介していきましょう。発売した2003年は、『 ルビー・サファイア』リリースの翌年です。

登場するポケモンは、タイトル画面にもいる「エーフィ」「ブラッキー」をはじめ、『金・銀』出身の個体が多くを占めています。

これは『ルビー・サファイア』に『金・銀』以前のポケモンがほとんど登場しないこと、さらに『金・銀』と『ルビー・サファイア』の間ではポケモンの転送ができず、いわゆる「互換切り」が行われていたためです。

『ルビー・サファイア』時点での総ポケモン数は384種(幻を含めると386種)ですが、『ルビー』『サファイア』間で捕獲できるのは約200種類に留まります。こうした事情もあり、本作では前世代のポケモンが多く登場する構成となっています。そう、『ポケモンコロシアム』はGBAタイトルと通信・ポケモン交換ができるのです。

また興味深い点として、後に発売された『ファイアレッド・リーフグリーン』では「スイクン」「ライコウ」「エンテイ」が出現するものの、不具合の影響でHP以外の能力値が最低ラインで固定され、実質的に高い能力値を持つ個体の厳選が不可能という事情がありました。

一方、本作に登場するこれらのポケモンは他のポケモン同様、ランダムな能力値で捕獲でき、理想的な能力の個体を狙うことが可能です。

さらに、現代作品ではサイズ表現の都合で実装されていない「ホエルオー」が、実寸大を意識したスケールで登場する点も特徴として挙げられます。

物語面でも、本作は『ポケモン』シリーズの中でも異色の内容です。主人公はポケモンを奪うことを目的とする組織「スナッチ団」の元団員であり、悪の組織出身という極めて珍しい経歴を持ちます。

悪の組織出身というだけあって悪そうな笑顔の主人公。

また前述の通り野生のポケモンは登場せず、舞台となるオーレ地方は砂漠地帯が多いため、全体的に荒廃した雰囲気で描かれています。

移動手段も自転車ではなくSF的なバイクであり、外見からも従来シリーズの少年主人公とは大きく印象が異なります。

本編シリーズにおける「ポケモンリーグ」の概念は存在せず、各地にコロシアムこそあるものの、バッジを集めてチャンピオンを目指す構造でも、博士から図鑑を受け取り収集を進める形式でもありません。物語の主軸は、一貫して悪の組織との戦いに置かれています。

システム面でも独特な仕様が。レポート(セーブ)はメニューから行えず、ポケモンセンターのパソコンでのみ行えます。そのため、ダンジョン内にも回復施設とPCが設置されています。

ダンジョンの階段前に唐突に設置されている回復施設とパソコン。

さらに捕獲できるポケモンのレベルが全体的に高いこと、ダブルバトルを前提とした相手パーティには明確なコンセプトがあるなど、手応えのあるバトルが楽しめます。裏を返せば難易度は高めで、戦略的に攻略しなければクリアは容易ではありません。

『ポケモンXD』は王道に回帰しつつ、限定の技も対戦環境で注目浴びる

直接的な続編となる『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア』は2005年8月に発売され、『ポケットモンスター ファイアーレッド・リーフグリーン』および『エメラルド』の翌年にリリースされました。

これらの作品では『ルビー・サファイア』と異なり『金・銀』以前のポケモンも登場するため、『ポケモンコロシアム』のように図鑑を補完する役割は薄れています。

その代わり、本作でしか習得できない技を持つポケモンや、限定の教え技が用意されていることに注目です。『ブラック・ホワイト』辺りまでの時代では、『ポケモンXD』を経由させたポケモンたちが対戦環境で活躍していたこともありました。

なお『スカーレット・バイオレット』はじめ近々のシリーズでは『ブラック・ホワイト』以前のポケモンはランクバトルに参加しづらくなっている仕様もあり、『ポケモンXD』で入手したこれらのポケモンを活躍させる機会は限られています。

そのため、現在は筆者も『ポケモンHOME』にて大切に預けたままとなっているポケモンも多く……いずれ再び活躍の場を与えてあげたいところですね。

『ポケモンXD』産の「きんぞくおん」サンダー。なお『スカーレット・バイオレット』DLC『藍の円盤』にて再習得できるようになった。

世界観は前作『ポケモンコロシアム』と共通していますが、主人公は本編シリーズに近い少年の雰囲気となりました。さらにタイトルを冠する伝説のポケモン「ルギア」を巡る物語で、大人の協力を得て悪の組織に立ち向かうなど、より従来シリーズに近いストーリー展開になっています。

シリーズ屈指のデザインを誇る「ダークルギア」

また前作から5年後が舞台という設定もあり、ダークポケモンとリライブに関する研究が進行。新たに「リライブホール」というシステムが導入され、必ずしも手持ちに入れて一緒に旅をしなくても、ダークポケモンをリライブできる仕様となりました。

連れ歩かずともリライブが可能に。

『ポケモンコロシアム』『ポケモンXD』とは何だったのか―本編の補完をしつつ、先駆けたシステムは今見ても真新しい

ここまでを踏まえて『ポケモンコロシアム』『ポケモンXD』を振り返ると、『ルビー・サファイア』で捕まえられなかったポケモンを入手できる作品であり、さらに『ファイアレッド・リーフグリーン』『エメラルド』発売後においては専用技を習得できるタイトルという役割を担っていたことがわかります。

また、後の『ポケモン』シリーズにつながる3DのRPG体験をいち早く提供した作品でもあり、雰囲気面では『ソード・シールド』の「スパイクタウン」を思わせる要素も見受けられます。

一方で、諸々意欲的な設計でありながら、本編とは別にGC本体に加えてGBAとの接続ケーブルが必要となるなど、当時は遊ぶまでの敷居が高かったシリーズでもありました。

もし今後スイッチ2で再び遊べるようになるだけでなく、さらに捕まえたポケモンを『HOME』経由で連れて来られたり専用技を活かせたりするのであれば、改めて大きな注目を集める可能性があります。

そんな日が1日も早く訪れることを期待しつつ、両作の配信を待ちたいところです。


ライター:みつみ,編集:八羽汰わちは


ライター/四海兄弟 みつみ

VRと対戦ゲームで生きてきました。

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編集/ 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Sparkの共同編集長。特技はヒトカラ12時間。

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