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E3で発表された『メトロイド ドレッド』は2005年に開発中止になっていた幻の作品!いま復活するスゴさを語らせてくれ

19年ぶりにシリーズ最新作として発表された『メトロイド ドレッド』。実はただ新作としてスゴいのではなく、今復活する深い意味があるのです! それを解説します。

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E3で発表された『メトロイド ドレッド』は2005年に開発中止になっていた幻の作品!いま復活するスゴさを語らせてくれ
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「Nintendo Direct | E3 2021」にて、探索型アクションゲーム『メトロイド ドレッド』が2021年10月8日に発売されると明らかになりました。探索型『メトロイド』シリーズとしては19年ぶりの完全新作ということで、ファンはおおいに盛り上がっています。


ひさびさにシリーズが動き出すのがスゴい!……というだけではありません。このゲーム、複数の意味で奇跡的な復活を遂げた作品といえるのです。




15年前に開発中止も、再び動き出す


『メトロイド ドレッド』画像は任天堂公式サイトより

そもそも『メトロイド ドレッド』の企画は2005年(ニンテンドーDSやWiiの時代)に動きはじめました。本作の名前は米国のゲーム雑誌「Game Informer」の発売ラインナップに掲載されており、こっそりと注目されていたのです。


しかし、その後のE3では発表がありませんでした。当時の様子はインサイドでも記事にしており、それによるとプリプロダクション(制作前の準備段階)で中止になってしまったようです。


2021年のE3にあわせて公開された坂本賀勇プロデューサーのインタビュー映像によると、当時はアイデアのみ存在していたものの技術上の問題でうまく表現できずに断念。その後、もう一度チャンスがあったもののうまくいかなかったと語られています。


いわば「幻の作品」が2021年に完全新作として登場するわけで、これは盛り上がりますよね。しかもナンバリング最新作でもあり、2003年にGBAで発売された『メトロイドフュージョン』以来の探索型『メトロイド』シリーズなわけですから。


すでに「メトロイドヴァニア」があるいま、どう受け入れられるか


『Hollow Knight』画像は任天堂公式サイトより

とはいえ、15年も開発が止まっていただけあって世の中は大きく変化しています。いまや探索型アクションゲームは「メトロイドヴァニア」というジャンル名になっており、類似のゲームが山ほど出ている一大ジャンルになっているのですから。


そう、『メトロイド』シリーズが停滞している間に、ほかの開発者たちがこのジャンルを盛り上げてきたのです。『Hollow Knight』や『Ori and the Will of the Wisps(オリとウィスプの意思)』など高評価を得た作品もたくさん存在していますし、メトロイドヴァニアでありながら新たな表現に挑戦した作品もいろいろ出ているといえます。


はっきり言ってしまえば、「メトロイドヴァニアがかなり発達した今になって、任天堂とMercury SteamEntertainmentがそれを作るの?」という疑問もあるわけです。おそらく、期待しているファンの心境もただ喜ぶばかりではないというのが正直なところでしょう。


『メトロイド ドレッド』画像は任天堂公式サイトより

『メトロイド ドレッド』は既存のメトロイドヴァニアを超えるほどとんでもない作品になるのか? それとも、ジャンルの原点といえる作品といえどもそれは難しいのか? 任天堂とMercury SteamEntertainmentの意地が試されるゲームといえるわけです。


本作はアクションがより快適になっているほか、スライディングや新アビリティなどが追加。さらに通常の攻撃が効かない調査ロボット「E.M.M.I.」による恐怖がポイントのようですが、はたしてこれがどういったおもしろさを産むのか。注目が集まります。


ともあれ、もはやひとつの大きなジャンルといえるメトロイドヴァニアにおいて本家本元が戻ってくるというのは、非常に大きな意味を持つ出来事です。15年ぶりの復活、そしてパイオニアはフォロワーとの差を見せつけられるのか。ただ新作が発表されただけではないのがおわかりいただけたでしょうか。

《すしし》
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