Running With Scissorsから現在Steam/GOG.comにて早期アクセス配信中のコメディオープンワールドFPS『POSTAL 4: No Regerts』。2021年6月には最新アップデート「Thursday」も配信されました。
アップデートでは新たな2つのエリアが開放され、不気味な山小屋や華やかなカジノスペースが登場。主人公「ポスタル・デュード」の使用できる武器やインタラクト可能なオブジェクトも増え、本作のカオスでやりたい放題な世界観がますますパワーアップしています。
本稿では、アップデートが配信された『POSTAL 4: No Regerts』の最新プレイレポートをお届け。遊べるようになった「性器だらけの遊園地」のスクリーンショットなど多めにお伝えしていきます。
『POSTAL』シリーズとは
Running With Scissorsが1997年にリリースした『POSTAL』から始まるアクションシューティング。第1作『POSTAL』はクォータービューでプレイヤーが好き放題暴れて人々を殺し回るバイオレンスなアクションゲームでした。
2003年の続編『POSTAL 2』では、主人公デュードが妻から頼まれてお使いをこなす1週間を描くFPSとして登場。プレイヤーは我慢してお使いに集中するも武器を手に暴れるのも自由な「お使い大暴れFPS」で、以降もさまざまな拡張やMOD、改良版などが登場しています。
2011年には、ロシアの開発スタジオTrashmastersが開発を手掛けたシリーズ第3作『Postal III』がリリース。しかし、その内容は振るわずMetascore 24という低評価を受けています。Running With Scissorsもこの作品に関して「買わないようにしてください」とのコメントと開発経緯を掲載しています。
『POSTAL 4: No Regerts』は、2019年10月に開発を発表。Running With Scissorsによるシリーズの正式な最新作(Steamストアページでも「3作目は私達が作っていません」と念押し)で、Steam配信中『POSTAL 2』のDLC「Paradise Lost」から数年後を舞台にしたデュードの新たな1週間(今のビルドで遊べるのは木曜日まで)が描かれます。
木曜日の始まりはホラー風味?
『POSTAL 4: No Regerts』では、前作の大災害から生き残った主人公デュードと愛犬チャッピーが車と所持品すべてを盗まれるシーンから始まります。途方に暮れるデュードは、たどり着いた町Edensinにて仕事を探すことになる「月曜日」からゲームが開始。そこからさまざまな「仕事」や「大暴れ」をこなして一日のストーリーを進めていく形式です。
アップデートで追加された「木曜日」では、ダークロッジと呼ばれる不気味な小屋でデュードが目覚めることから始まります。一緒にいたはずの愛犬チャンプも行方不明で、小屋の中には怪しげな儀式のようなあともちらほら。デュードは付近を探索し、愛犬(と道具)を見つけて脱出するのが目的です。
小屋の外には武装した人間たちが待ち受けていますが、幸い(?)、最初の小屋でピストルを獲得。敵を蹴散らしながらエリア内を探索してチャンプを見つけ、脱出すれば最初のミッションはクリアーです。その後はEdensinの町に戻り、銃を突きつけながらお願いされたお仕事をこなしましょう。
町での仕事は消火作業やレース、選挙への投票やVRゲームのテスターまでさまざま。もちろん仕事はほとんど穏やかに済むこともありません。装備が乏しいと思ったらミッション前に町の入れる建物などを探索し、武器や回復用の食料などを探すのも大切です。建物に住民がいる場合は……もし、抵抗する場合は力を見せつけましょう。それがデュードスタイル。
用意されている大きな仕事をすべてこなすことでデュードの「木曜日」は終了です。しかし、今回のアップデートでは「性器だらけの遊園地」で遊べるようになっているのを忘れてはいけません。早速遊びに行ってみましょう!
楽しい遊園地!出てくる英単語は自己責任で調べてね!
目的の遊園地「Kunny Island」は、Edensinの南東部に存在しています。近くまで行けばマスコットの「Kunnyちゃん」が描かれた看板も出てくるため、迷うことはないでしょう。現在のビルドではチケットなどを買う必要もないため、エントランスからいざ入園です。
ここからは遊園地内のさまざまなアトラクションを紹介。実際に乗れるアトラクションなど、いろいろと楽しめるスポットが満載です。ちなみに公式サイトではKunnyちゃんぬいぐるみも販売していますよ。
射的屋「Douche Nozzle」
入場してすぐ横にあるアトラクション。見ての通りの射的屋さんです。水鉄砲で動いている「ターゲット」を撃つことで風船が膨らみ、破裂させることができます。
ジェットコースター「WOMB COASTER」
入口からも目立っている高い建物がこのコースター。赤ん坊型の乗り物に乗り込み、股の間の穴から飛び出るちょっとした出産体験をすることができます。建物に書かれているデザインもポイントが高い感じですね。
バイキング「SPLASH GASH」
「アレ」の形をしたボートに乗り込んで揺られるバイキング型のアトラクション。両側の岩は横から見るとお尻の形をしており、アトラクション名に恥じない内容になっています。
ジェットコースター「THE G SPOTTER」
ループもある迫力満点のジェットコースターです。乗っている間に園内のさまざまなアトラクションを見ることができます。意外なほどに(?)しっかりとスピード感もあります。
びっくりハウス「THE OYSTER DITCH」
看板に書かれている「Fun House」とは、錯覚や演出などを利用して楽しめる体験型のアトラクション。マスコット「Kunnyちゃん」の大きなパネルが出迎えてくれるこのアトラクションでは、きっととても夢見心地な体験ができるのでしょうが、残念ながら入ることができませんでした。
子宮型回転アトラクション
こちらだけどこにも名前が用意されていないようですが、子宮型の回転アトラクションです。部位的な話でいうと卵巣型の乗り物へと乗り込み、勢いよく回転するのを楽しむことができます。
ハンマーゲーム「Circumciser」
割礼体験!
このほかにも、園内にはさまざまな施設が用意されています。園内の水路を走る「アレ」な形のボート、プライズマシン「BUNGEE BELLY」、遊園地の中央ブースにはDJブースもあるなど、たっぷり一日を過ごせるようなブースが目白押しです。
ちなみにこの遊園地内にもちょっとしたミッションが用意されています。
ここまで紹介してきた『POSTAL 4: No Regerts』。まだまだ早期アクセスのアルファ版で荒削りながら、その楽しすぎる馬鹿馬鹿しさとやりたい放題できるゲーム性などはまさしく『POSTAL 2』の魂を引き継いだ作品と言えます。
ただし、現状では進行不能バグが度々起こることも。どうしても進めないため、一度自爆してチェックポイントからやり直すことで、道が開いていることも珍しくありません(試したところロードのたびに状況が違いました)。また、ゲーム内のイベントに字幕がないため、気をつけないと指示を聞き逃すこともあるため注意したいところです。
新たなデュードの1週間もいよいよ木曜日が配信され、残すところはあと3日です。今回のアップデートでは大きくパフォーマンスが向上し、ゲーム内のNPCがバイクを盗んでくるなどAI強化も行われています。伝説のゲームの続編である本作、遊んでみるにはちょうどいいタイミングかも知れません。
『POSTAL 4: No Regerts』はSteam/GOG.com向けに早期アクセスで配信中。7月9日まで20%オフとなるセールも行われています。