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新旧比較!『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』は見事な進化を遂げていた【特集】

WiiリモコンからJoy-Conに得物を持ち替え再登場な『ゼルダの伝説 スカイウォードソードHD』を旧作と比較、進化っぷりを確認していきます。

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7月16日に発売となったゼルダの伝説シリーズ最古の時系列を描く『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』(以下スカウォHD)。今作は、2011年にWiiで発売された同タイトルのHD移植版という位置づけです。筆者もWii版発売当時、1ユーザーとしてプレイしていました。しかしそれも10年前のコト。正直なところ、ぼんやりと「Wiiリモコンが重くてしんどかったような…」くらいしか覚えていません。そこで今回は押入れからWii版『スカイウォードソード』一式を引っ張り出し、いったいどれほどの進化を遂げているのかをチェックしていこうと思います。

1.WiiリモコンとJoy-Conの差

上にも書いたとおり、スカイウォードソードの思い出を振り返ると「重かった…」という記憶がまっさきに出てくるほど。試しに単三電池2本を入れた状態のWiiリモコンプラスをキッチンスケールで計ってみます。

Wiiリモコンプラスは185g。

続いて、Joy-Conを計測。

ストラップをセットした状態の右手用Joy-Conの重量は71g、Wiiリモコンの半分以下です。

Wiiリモコン、たしかに記憶通りの重量級でした。ちなみに現行品の他のコントローラーの中で一番の重量級は「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2」が340gとかなりの重さを誇っています。もちろん、両手で持つものですし、振り回すといったアクションを行うわけではありません。やはり片手で185gというWiiリモコンの重さ、そしてJoy-Conの軽さが際立ちます。

2.プレイの体感

軽快な剣戟

Wiiリモコン、たしかにそこそこの重さはありましたが、それによるプレイフィールは確かなものでした。重量のおかげで「剣を振り回している感覚」は非常に高く、体感ゲーとしての遊び心地は非常に素晴らしいものになっています。が、それは同時に欠点にもなっており、長時間遊べない、謎解きに集中しにくいといった不満点も残るものでした。

『スカウォHD』のJoy-Conによるプレイはとにかく楽です。剣を振るのも手首のスナップを軽く効かせるだけでOKですし、ジャイロによるエイムもWii版の頃よりも安定しています。戦闘中に「縦振りのフェイントをいれて相手の胴をガラ空きにさせてから横振りで斬撃」といったアクションも素早く行えます。

また、今作はプロコン・Joy-Conを一般的なコントローラーとしてボタンとスティックのみで遊ぶ操作にも対応しており、その場合は右スティックを弾く操作で剣を操ります。こちらも非常に遊びやすく、直感的に縦振り、横振りが繰り出せる気持ちよさはジャイロ操作にひけをとりません。

右スティックによるフリーカメラ

今となっては、というか当時でも当たり前だった「右スティックによるカメラ操作」。Wii版ではWiiリモコンにスティック部が無いため、左手ヌンチャクのZボタンを一瞬押すことでリンクの向いている方向にカメラを向ける、という方法しかありませんでした。もちろん『スカウォHD』ではJoy-Conの右スティックで自由にカメラを回すことができるため、謎解き中にあたりを見回すといったことも簡単に行えます。

ちなみに、プロコン・Joy-Conによるボタン操作モードの場合、右スティックは攻撃に割り当てられているため、カメラを動かすにはLボタンを押しながら右スティックを動かす必要があります。そのため、何も考えずにカメラを動かそうとすると突然その場で剣を振ってしまいがち。ボタン操作モード中にジャイロ機能をカメラに割り振るオプションはあるのですが、直感的に使いやすいとも言えず、筆者は割り切って戦闘中以外は常にLボタンを押すことで対応しています。ボタン操作モードのこの部分的確な方法があればパーフェクトなのに…と思わざるを得ません。

テンポのいいゲーム進行

具体的な例として、Wii版では序盤にZ注目~壁のぼり~箱を押すといったチュートリアル部分で細かく進行が止まり、説明が入っていました。それはそれで親切ではあるものの、ゲームのテンポが悪くなることにもつながっていました。『スカウォHD』はそのあたりにメスを入れ、カットされた会話部分がいくつかあるようです。おかげである程度放任する形にはなりますが、テンポ良く進行することができるようになりました。

3.映像の差

最後はWii版と『スカウォHD』の画質を比べてみます。上がWii版、下が『スカウォHD』の画面です。なお、今回Wii版はWiiUで起動し、HDMIで出力しています。(映像自体は480pです。)

スカイロフトの全景。水彩画風に描かれた世界は、案外Wii版も違和感無く見られます。しかし、やはり遠景のオブジェクトなどはボケてしまうため、細かい部分の確認はしにくいというのが素直な感想。『スカウォHD』では遠くの女神像のディティールや学校の鐘もはっきり確認できます。

自室のタンスを開けたシーン。やはりジャギーが気になってしまうWii版。『スカウォHD』ではタンスの中の諸々までバッチリ確認できます。

バド様アップのシーン。ここまで寄ってしまえばWii版もジャギーはあるものの案外見られる映像ですね。とはいえ、『スカウォHD』のほうがクッキリハッキリ見やすいのは間違いありません。

道場のシーン。全体的な画質の差はもちろんのこと、UI周りがWii版と比べてスッキリしたことによって画面が非常に見やすくなっています。


本作を様々なポイントから見比べてみましたが、今作が映像、システム、操作感すべての面をしっかりと見直し、遊びやすく作り直してあるということは一目瞭然でした。Wii版プレイ済みという方も、未プレイの方も、この正統進化を遂げた『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』でリンクの時系列的な最初の冒険を味わってみてはいかがでしょうか。


《KADEN》

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