五輪コラムをうけた今後の編集体制についてのご報告 2ページ目 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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五輪コラムをうけた今後の編集体制についてのご報告

平素よりGame*Sparkをご愛読いただき誠にありがとうございます。今後の体制と方針について改めてお知らせします。

Game*Spark お知らせ
Tokyo 2020 Olympic Games opening ceremonyTOKYO, JAPAN - JULY 23: Artists perform as fireworks explode above the stadium during the opening ceremony of the Tokyo 2020 Olympic Games at the Olympic Stadium in Tokyo, Japan on July 23, 2021. (Photo by Ali Atmaca/Anadolu Agency via Getty Images)
  • Tokyo 2020 Olympic Games opening ceremonyTOKYO, JAPAN - JULY 23: Artists perform as fireworks explode above the stadium during the opening ceremony of the Tokyo 2020 Olympic Games at the Olympic Stadium in Tokyo, Japan on July 23, 2021. (Photo by Ali Atmaca/Anadolu Agency via Getty Images)

Q.
流れを把握しておきたいのですが
・編集長はお祭りムードで感染者が増えることに危機感を持った
・そこであえて冷や水を浴びせるような原稿をワニウエイブに依頼した
・そして上がってきた文章をチェックして掲載した
これで合ってますかね

A.
若干違っていて、個人的にはオリンピックはやってもやらなくてもどちらでもいいというスタンスです。コロナに対する認識もワニウエイブ氏の考えとは大分異なります。(ここでは大分筋違いになるので一旦違うというところで留めます)

シンプルに、自分は全くオリンピックに興味はありませんでしたので、開会式でゲームの音楽が流れているのもツイッタ-の盛り上がりとニュースを執筆していく様子を横目に見てチャンネルをつけました。やはり全く関係なかったオリンピックにゲームというキーワードで引っ張られたと思いますし、その違和感は記事にできるのではないかと思いました。

記事の依頼において、政権批判や氏の政治主張(あるいは自分の主張)を盛り込んでほしいというような内容の話はしていません。

そのあとはおおよそここまでの会話、公開している記事の通りです。

Q.
ワニウエイブ氏自体割れ容認やらで、そもそもゲームライターに向いてないと思いますが編集部として発言はどうお考えでしょうか
何故かのらりくらりとかわしてるワニウエイブの処遇についても茶番や論点のすり替え無しでお答えください

A.
PCゲームを中心としたコアゲーマー向けのカルチャー的に、厳密な法令遵守が難しい内容にも触れることがあるメディアにおいて、媒体として全ライターに完全にクリーンな状態を求める必要はないと思っています。一部クリエイターの出自においても大なり小なりそういうカルチャーと結びついているという側面は否めないというのは氏の意見に同意する部分もあります。しかし、これをもってしてGame*Sparkが違法ダウンロードを間接的にであれ肯定するとされるとかなり厳しいところではあります。

例えば、現状であっても、有志の日本語化Modを取り上げた連載において、メーカーがその仕組みを実質上公認するような姿勢ではないゲームのModを題材としていないのは、Game*Sparkがそういったカルチャーと法令のバランスを取っている証だと考えていただければ幸いです。

個人的にいえば全ツイートを首肯するわけではありませんが、彼はフリーランスのライターであり、彼が自分のアカウントで何を言おうが彼の勝手だと思いますのでそれに対しては何もありません。

一方で、ワニウエイブ氏をこれまで通り使うことは難しいと思います。ただ今回の件をきっかけに永久に使わないとか出入り禁止とかそういうことにはならないだろうと思います。今回の件も踏まえた諸々を考慮した上で、彼の力を借りるべき記事があるなら使う、そうでないなら使わない、という話です。

あと彼の全ツイートを遡ってそれに対して価値判断するのは正直難しいです。社員でもありませんのでHJの件とはまた状況は違うだろうと思います。

Q.
すぎやまこういち氏を侮辱する必要があったのか

A.

非常に強い表現だったので、そこまで口汚く批判するなという指摘はあるかと思いますが、侮辱表現はなかったと理解しています。

Q.今後どの面を下げてドラクエの記事を書くのか(煽りではなく単純な疑問)

A.普通に必要な情報はメディアとして取り上げます。スクウェア・エニックスさんから許されなければそれまでですし、今回の記事において、ドラクエという作品そのものを貶したり、差別主義者の作ったゲームとまとめていることもないです(むしろそうじゃないというのが本論だと思います。)

Q. 1.ワニウエイブ氏の差別的発言問題について

新型コロナ感染者数の多い東京に住む方の家を「ある種病床」であると揶揄する差別的発言をしており、これに対する編集部の見識。

ワニウエイブ氏が批判しているオリンピックの関係者は過去の差別的発言などで退任しているがこの発言を受けて今後もワニウエイブ氏に執筆依頼やレビュー依頼などを行う考えがあるのかどうか。

上記2点をお答えいただきたいです。

A.
意図は図りかねるので回答のしようがないです。個人ライターの思想信条調査までする必要はないと思います。このタイミングで全く不必要なことだとは思いますが。

Q.
ライター個人のSNS投稿について

A.
一切関知しません。フリーランスである限りそういうものから自由で、100%その発言の責任は本人が負うものだと考えています。

但し、犯罪行為と依頼した記事が直接的に紐付く場合などはやはり例外だと思いますが、現時点で明確にルールがあるわけではありません。

業務委託の発注主が、SNSでの発言の責任や統制までできるのか、するべきなのかというのは些か疑問です。

Q.
誹謗中傷に当たらないという認識であるということですが、それに対する説明記事を上げる予定はありますか?

また、GSとして今後すぎやま氏に対してのスタンス(当人の持つ個人的見解、政治的背景)は他クリエイターへも適用されますか?

A.
あげる予定はありません。

該当記事においては一定程度問題ないロジック・表現だと思っています。それでも通常Game*Sparkで使われる表現よりは遥かに強かったので、多くの方が引いてしまったという側面は大いにあると思いますし、そこは反省すべき点です。

氏の個人思想について、右翼的と思う人もいれば何も思わない人もいると思いますし、個人的にもどんな思想をもっていようが勝手だと思いますのでGame*Sparkとしては必要がなければ個々のクリエイターの思想に逐一踏み入ることはありません。

Q.
誹謗中傷かどうかに関して単独記事はあげない、その他問題点と合わせた説明記事はあげるということかと思ったけど違うんかな

A.
これはやります。すぎやま氏に限定した記事をあげるつもりはないですという意味でした。なので該当の件も含みます。

Q.
編集長の説明記事について、掲載前に「謝罪文を準備している」旨の発言があったと聞きました。

私自身で確認したわけではないので事実と異なっていたら申し訳ないのですが、現時点で掲載されているものについて、謝罪文として認識なさっているのでしょうか。

また、もしそのような認識ではないのであれば、今後改めて何らかの謝罪文を掲載する予定はありますでしょうか。

よろしくお願いいたします。

A.
既存読者に向けての記事というのはここでのやりとりを踏まえて準備しています。

内容としては、まずもって配慮が足りなかったことと大きな混乱になってしまったことについて、ここで質問・意見いただいた記事内容について、それを踏まえた見出しの修正、編集部体制についてなどがメインの内容になるかと思います。

ここを見ていない読者からの質問もあるので、どのようにまとめるか少し思案させてもらいたいです。

これは編集部他メンバー/ライター陣にも改めて確認してもらった上で出したいと思います。

Q.
まず、既に掲載されているものが謝罪文かどうかという質問にお答えいただけると嬉しいです。

A.
謝罪文ではない経緯説明として出しました。これまで読んでいただいた読者や日頃執筆しているライターに向けたものとしては、不十分だったと思います。

Q.
改めて謝罪文を出すかどうか、については検討中という認識でよろしいでしょうか。

A.
来週には一度ここまでの流れを踏まえては出したいと思います。

Q.
まず編集長が「違和感を覚え」て執筆依頼を行ったことと、編集部全体の総意ではないということで、編集長の考えによって執筆が始まったことが窺えるが、編集長は今回のゲーム音楽を使った演出についてどのように考えているのかお答えください。

A.
全く興味がなかったですが、自分が途中から見たのはゲーム音楽が使われたからというのは大きいです。良い悪いという感覚はなく、気持ちの高揚もそんなになく“使われた”という違和感がありました。またそれで「ゲーム音楽が使われてすごい!ゲーマー歓喜」の一色の報道になるのはちょっと違うのではなかろうかというのが最初の印象です。

五輪の開催自体にはそこまで否定感はなく、廃止運動には全く興味がありませんが、とにかく開催までに嫌なモノを見過ぎましたし、小山田圭吾氏などの処遇を見るに、下手にゲームクリエイターが(意識的ではなくても)関わること自体が相当なリスクなのではという不安感もあったことは事実です。特に思想の良し悪しや冷静な判断なく過去の行いから断罪されるという点において。

Q.
編集長が執筆依頼し、休日に編集長が一人で掲載許可を出して掲載されました。

この記事及び掲載方法に対して、編集長以外の編集者や複数人のチェックを受けていただろう他のライターからはどのような反応があったのでしょうか?答えられる範囲でいいのでお答えください。

A.
このこと自体にはライターから特に何もありませんでした。編集部からはさすがに暴走といわれてもしょうがないという指摘はされています。

Q.
ワニウエイブ氏及び編集長が違和感を覚えたゲーム音楽を使用したことによる盛り上がりや状況の変化の大元となるゲーム音楽の使用を演出した佐々木宏氏は電通に所属しています。

今回のオリンピック開会式演出における編集長の佐々木宏氏及び電通に対する考えをお答えください。

A.
これも文春報道などでしか知ることもありませんので、直接取材してどうこうということはないですが、お粗末だなと思っています。個人の意見としてはその程度です。そもそもオリンピック開催への否定感はそこまでない、オリンピックそのものには全く興味がないというスタンスなので、あまりこれまで深く意識してきたことがなく、強い主張は特にないです。

Q.
掲載した記事を編集長が一人でチェックされたとのことですが、記事の主張や政治性ではなく、論理の飛躍や根拠不足、主観の入り過ぎ、結論部分の唐突な情報の出現など文章としておかしいという批判がありましたが編集長及び編集部が改めて校正を行った場合、記事に変化はありますか?

A.
やはりこの状況になったので自分としても変えるでしょうし、他の編集部員であればもちろん結果は変わると思います。

Q.
これらの質問と回答をここだけに留めておく考えはありますか?

このままでは質問と回答をある程度やり取りし終わった後でここを削除した場合、今回の記事に対する同じような疑問を抱いた多くの読者に届くことなく消えてしまいます。

A.
重複になりますが、改めて記事にはします。ただこのボリューム全部をまとめることが正しいのかは少し悩んでいるところです

Q.
該当記事でワニウエイブ氏の記述は多岐に渡りますがほぼ全て「1次ソース」を確認した形跡がありません。

全て他の媒体等が1次ソースを確認した上の記事等にリンクをはってある状態です。

例えていえば、Aというゲームをレビューするにあたり、GameSparkの記者は実際にはプレイをせず、動画配信サイトやTwitterで「面白い」と言われていたから、Aというゲームは面白い!という内容になっています

こういった実際には大元の物事を記者が確認せずに記事を作り、編集長が問題なしとした事に対して、それは妥当であるのか、また今後もそういう姿勢でいくのか回答願います

A.
これはやはり見出しがかなり悪さしていると思いますが、演出そのものよりも使用されたこととその反応に対しての意見なので、ゲームのレポートやレビュー、またニュースとは類いは異なるだろうと思います。疑念を与えるような事態になってしまったのはこれ以上ない自分の落ち度です。

少なくとも自分がGame*Sparkを見るようになってからのこの4年程度で、レビューやプレイレポでプレイを実際にせずに出した記事は一つもないということだけは改めてお伝えしておきたいですし、今後もないということもあわせてお伝えします。(物語的なネタバレ防止などのため、プレイすればわかる疑問点などを意図的に伏せて記事化するケースはあります)

Q.
持っている情報のうえではある種市民感覚に基づいた意見文という扱いなんですね

あえて意地悪く言えばよその記事にフリーライドしてる部分もあるのでしょうが、それが良いか悪いかは読者の受け止め方次第ですね

A.
そうですね。ただ見出しと一段落目でかなり“いつものヤツ”感は出てしまったと思いますし、それをGame*Sparkでやるべきだったのかというのも大きく不信感や嫌悪感を持たれることになった理由だと思っています。

Q.
レビューやプレイレポという形でさえなければ、伝聞だけでゲームを評価するような記事を出すことはあり得るということでしょうか。

A.
ゲームそのものをプレイせずに直接的な評価をするというのはゲームメディアである以上不可能だと思いますし、そのような記事を作ることも依頼することもないです。(発売前のゲームのリストや、実際のプレイ経験を要しないテーマに基づいたキュレーションなどが結果として皆様に評価と捉えられてしまうようなことはありえます)

Q.
1.「ありがたがる人々」や「諸問題を見なかったかのように」、「何も考えずに楽しむのが賢い」等のゲーム音楽演出・オリンピックに肯定的な人の思想・背景を決めつけていると読める記述について現時点でどう考えているのか。

A.
見出しに関してはかなり本文から飛躍しているのでやはり間違いだったろうと思います。思想の背景をグラデーションなく十把一絡げにする表現は雑だったと思います。但し筆者の主張の重要な要素でもあるので、ハレーションはあるとしてもイキとしました。全ての記事がそのような雑さで良いとは全く思いませんし、丁寧にやるべきというのはごもっともな指摘だと思います。

Q.
他者の言動の一部から必ずしもそうであるとは言えない他者の背景を決めつける言動は適切だと考えるか。(例えば「あの人はオリンピック賛成だから与党支持者だろう、反対だから野党支持者だろう」というのは明らかに論理が飛躍した決めつけです。今回の話で言えば、肯定的な人が必ずしもありがたがっているわけではなく、SNSにゲーム音楽利用に肯定的なコメントを書いたからと言って五輪に関係するその他の問題を無視している・意見が無いとは言えないということです)

A.
与党支持者、野党支持者かを決めつけるような表現はなかったと思いますし、選挙のくだりも、自分は与野党問わずという認識でいましたが、この流れでそれは無理と言われれば、そこは自分の編集の問題だろうと思います

Q.
今回の記事を作成にするのあたってワニウエイブ氏を選択した基準を知りたいですね。氏のどのような能力を買ったのか。政治的な視点を盛り込んでほしいとは依頼の段階ではなかったとの弁なのでなぜワニさんを選んだかは明確に言語化して欲しい

A.
正直なところオリンピック爆砕運動をしているのを見ていなかったのですが(嘘だろと言われればそれまでです)、怒ってそうだなと思ったら怒っていたので打診しました。あそこまで政治的なメッセージが強い原稿が上がってくるとは思いませんでしたが、怒っているという意見を書いてくれればいいといったので、その主張を自分がマイルドに変えたり、自分の思想を混ぜ込んだりするのはレビューなどよりも配慮すべきだと判断しました。オリンピック批判がつらつら続いたのは、見ていないに連結するためというのは前回の記事の通りです。

あらゆる個人の思想は自由であり、書き手の思いがなるべくそのまま反映される媒体でありたいと思っていますので。絶対にネガティブなことは書かない書き手に無理な批評もお願いしなければ、こねこね批評したい書き手や批判的に何かを書きたい書き手には別に広告が出ていたとしてもおもねることなく掲載しています。

Q.
コラム中に恐らく論拠としていくつかリンクを張られている部分が散見されましたが、それに対してもところどころで「~らしい」「といった見方もある」など、伝聞形式で書かれている点が気になりました。論拠にするのであれば、自身でしっかりと取材なり確かめるなりすべきと考えるからです。この点についての見解をお聞きしたいです。

A.
コラムにおいて全て取材が必要ということは考えていませんが、取材をしてこないと厳しいという指摘もごもっともだと思います。今回批判・納得様々な声をいただきましたが、いずれももっと深掘りしてほしいという声は多数ありましたので、現在組織委員会への取材を打診しています。通るかは分からないので、記事として出せるかは分かりません。

後出しと言われればそれまでですが、今回の記事を出してそれっぱなしという想定ではおりませんでしたので、多数のご意見を拝見しながら、次の記事作りに活かしたいと思います。

Q.
政治的なものに絡めることの必要性があったという主張はわかりましたが、コラムの最後で選挙での投票先を示唆するような内容も問題ないという認識でよろしいでしょうか?

A.
自分としては、与党だ、野党だという話に終始しているとは思っていませんでしたが、Game*Spark読者でもなく、ゲーム・政治にもあまり興味のない人間に見せても「さすがにそれは厳しいんじゃない?」という指摘を受けました。ここはやはり編集の段階でもう少し丁寧にやるべきだったと思っています。

Q.
今回の記事を出すことで、「オリンピックにゲーム音楽がつかわれて喜ばしいと感じた読者」にどのような反応を期待されていましたか?

A.
最初に原稿を見たとき、同じゲーマーでもこういう風に思っているという点を伝えられればよいと思ったので、問題提起になるとか、議論を深めるとかあまりそういったことは考えていませんでした。もちろん楽しんだ読者や人からしたら不愉快にはなるだろうということは理解していまし、批判があることはしょうがないことだと思って出しました。とはいえ、それに対するご意見や批判はしっかり見て受け止めるべきだと思いますし、非常に逡巡したところではありますが、やはりこの記事の前後で丁寧に説明する必要はあったなと思っています。

Q.
1.フリーライターのSNSには関知できず、徳間書店の件と違うとありますが、徳間書店の表明も「委託」と文言があり、直接の編集者ではない可能性があり、「完全に違う」とは言い切れない

2.文中の誤認について。
ワニウエイブ氏は文中にて大量の事実誤認をしており「ロジックだから問題ない」とする編集長の回答に無理が生じています(1例であれば、五輪は「政府主導で行われている」という趣旨の内容ですが、政府には有観客、無観客と決める権限すらない)

こういった誤認や錯誤についてはどう対応されるのでしょうか

A.
1.メディアを直接運営する編集者と寄稿するライターではやはり同列に扱うのは違うのではないかと思います。

2.ご指摘の点は理解しますし、編集の段階でももちろん把握しています。組織委員会という組織が政府や自治体(東京都)から全く独立し、一切の税金も投入されていない組織なら明らかにおかしな表記だと思います。ですが、明確に税金を投入されて行われるイベントであり、担当国務大臣も都知事も全面に出てきています。決定権がないから国や自治体には開催を強行するという表現はおかしいという意見や批判を否定するつもりはありませんが、本記事内においては事実誤認で明確に訂正が必要だとは思っていませんし、了として出しています。(延々と反五輪でやっていくとかゲームに関係の無い反政府記事をやっていくとかいうそういう話ではありません。)

Q.
宮崎 紘輔氏がGameSparkの編集長としてその看板で社会に投げかけなければいけないと認識したオリンピックを喜ぶ人々を観て感じた「違和感」「怒り」。その具体的なメッセージを改めて氏の言葉で表明をお願いします

質問意図
現状の返答でワニウエイブ氏のコラムに対する責任は負うが、ライターの記事に関しては編集部の見解とは異なる、必ずしも政治的な主張を盛り込んで欲しかったわけではないと返答しています。またワニウエイブ氏の記事が、一定内容が挑発的でファクトチェックが甘い事は編集部も認められていると思われます。

そのような状態なので現在、実際はGameSparkの文責でどの層の人々にどんな言葉を投げかけたかったのかフワフワと浮いてしまっていますその具体的な内容が提示されれば当該コラムの挑発的な部分に反感を感じている人も冷静な判断がしやすいと思われます。

「違和感」「怒り」とこちらでキーワードを出したのは、いままでの返答で「違和感」を感じて記事になると考えたとあるので「違和感」は本来のメッセージに含まれるのと同様に「怒り」はワニウエイブ氏のライターとしての選考基準となっていたので、つまり「怒り」を覚えている人間が記事には必要条件だった証左なので、元々のメッセージに込められているはずで

A.
第一に、全く見る気がなかった五輪に自分が関心をもったのはゲーム音楽が使われていたからで、それに対する反応は興味深く見ていました。普通のゲームメディア、ネットメディアであれば、ゲーマー歓喜といった反応や曲の解説はやったほうがいいなと思いましたし、現にインサイド経由ですが同様の内容をGame*Sparkでも記事にしています。それ自体は全く普通の反応だと思いますし、なんら否定する気はありません。さらにいえば、同記事において曲の解説を依頼すべきとしたのも自分です。

一方で、普通にやればそれだけで終わってしまいますが、それまでの醜聞(一連の辞任・解任騒動)、この状況で開催できるのかというアンビバレントな問題を孕みながら、ゲーム音楽が使われて盛り上がったというだけで終わらせるだけでは足りないと思いましたし、「賛」ばかりが取り上げられることにも違和感がありました。そこで違和感をもった人に向けて記事を出そうと思い書けそうなライターに記事を頼んだという次第です。多くの人が納得するような記事というよりは、違和感やいらだちを覚えた人が少し溜飲を下げるような記事を出そうとしました。

個人的には違和感程度のもので、別に怒りはありませんでした。ただ、上がってきた原稿で思った以上に怒っていたワニウエイブ氏の感情を削ぐことなく、ありのままに出そうと判断したのは自分です。Game*Sparkでやるな、ゲームメディアでやるな、もちろんそういった批判はあるのは覚悟のうえ、それでもリスクをとってやるゲームメディアが一つくらいあってもいいじゃないかと思って出したということです。個人的には、どんな表現も自由であり、その表現には責任が伴うと思っていますし、そうした信念に基づき記事を出しました。

別に他のゲームメディアが全部そうなればいいとも全く思いませんし、ファミ通があって、4Gamerがあって、Automatonがあって、インサイドがあって、その中で少しひねたGame*Sparkがあって、後からフォローする電ファミがあって、それでいいじゃないかと思っています。その中でどの媒体が読まれるかというのは読者に委ねられていると思いますし、金輪際読まないという判断もそれはそれで仕方ないと思います。そして、その舵取りは編集長の仕事だろうと思います。

Q.
デイリービーストへのリンクについて

同様のことが大手メディアでも報道されてない為に、筆者の主張に沿ったマイナーメディアをわざわざ探して持ってきてるように見えます。あれはどのような理由でOKが出てるのでしょうか?

A.
Daily Beastは大手ではありませんが、アメリカでは一定程度認知されているリベラル系ニュースサイトです(規模の過多が問題ではありませんが、中堅の政治・カルチャー系のメディアと位置づけられると思います)。Newsweekと合併したメディアということでその政治的な思想は推して知るべしかとは思いますが、ホワイトハウスにも記者席があり、少なくともこういうことを言い出すメディアがあるということを伝えるにはそこまでおかしなメディアではないかなと思います。

個人ブログやツイートの羅列であれば苦しいかなとは思いますが、通信社や新聞社等、ある程度リンクするとしてもおかしくないメディアで補強しているので、持っていきたい話の方向に肉付けするものとしてはそこまで問題はないと判断しました。


Q.

文中にて五輪で死者が増えたらという記述がありますが、ご存じのように静岡や宮城を除き五輪は無観客です

一方、プロ野球等は地域が違いますが有観客。高校野球に至っては西東京大会も有観客で行われています

以上から、五輪について死者が増えたらと批判するよりも、他の有観客に対して死者増加の懸念もする必要がありますが、あえて五輪のみに絞ったのは何故でしょうか?何か客観的な根拠があるのでしょうか


A.

シンプルに五輪とゲーム音楽が紐付き、ここまでの回答の通り、ゲームメディアとしても扱う必要が出たからというだけです。高校野球がどうだ、他の催し事とコロナの関連は~という点についてまで触れる必要はなかったと思います。


Q.

書き忘れてたので今更ながら

編集長の進退に関する質問です。

今回の責任はライターではなく編集長が取るとのことですが、今回の騒動とフォロワー減少とそれに伴うPV減少と信用低下に対する編集長の処分と監督責任のある上司の引責という

本件に対する具体的な処分の公表をお願いします。

また、辞任や退職、降格処分の場合は後任人事の発表も併せてお願いします。


A.

自分が事業責任者なので、本件で事業の存続に影響があれば、何かしらの判断はあるかもしれませんが、一連の騒動による会社からの処分はありません。体制をどうしていくかは編集部内で話し合っているので、それは会社の命令ではなく編集部としてどう考えるかという話になります。


Q.

上記の質問の回答に含まれるかもしれませんが

本件について再発防止案や信用回復に向けての施策などを編集部内で検討している、あるいはする予定はあるでしょうか。

また、その場合具体的な方針等を公表する予定はありますか。


A.

同上です。具体的な方針は次回の記事に含める方針です。


Q.

該当記事について、五輪がコロナ拡大に繋がると受け取れる記述がありますが、五輪開始以降人流は減少し、五輪関係者の陽性率はトータルで0.02%というデータがあります(8/16の東京の検査に対しての陽性率は24%)そういった事はキチンと調べてあるのでしょうか?またそういった検証を踏まえた記事を出す予定はありますか?


A.

今の状況が直接五輪に関係しているとは個人的には思いませんが、間接的には影響はあっただろうと思います。そもそもコロナ論をやる媒体でもないですし、それに対して検証するつもりはありません。


Q.

回答にて「同じゲーマーの考えを知って欲しかった」とありますが、「喜んだことに対して」断罪されるいわれはありません。ゲームスパークでは、そういった検閲的な事が行われているのでしょうか?

例 編集者同士でも各々好きなジャンルすら違うはずで、ソフトに対する評価も違うはずです。自分にとっては傑作でも、他者にとってはクソゲーという事もあるでしょう。

ゲームスパークではそういう個々の価値観に対しても、違った評価をする場合に、「評価する奴は許せない」としているのでしょうか。そういう事が常態化していなければ、こういう回答は生れないはずです


A.

検閲が何を指すかは分かりませんが、個々人がどう思うかは自由だと思います。「評価する奴は許せない」ということもあるでしょうが、普通そこまで言うこともないとは思います。別に許せないという意見を言うこと自体には問題はないと思いますし、その許せないという意見が許せないということもまた正当な意見だと思います。

編集部間、ライター間において互いの価値観を全て許せないで否定することはありません。


Q.

どんな内容になるか知らんけど出す出す言ってて期限超えてる記事にこの追加でやってる質問は入るのか?


入る→そんなことやってると無限に記事が出ないからさっさと記事出してくれ

入らない→この回答たちを上の記事を掲載した後に追記で入れといてや


A.

追記で入れる形で進めます。


Q.

・編集部って今は何人いるの?


A.

自分を入れると5人です。


Q.

・編集長によって記事掲載がなんで遅くなってるかの説明は何回もあったが

なんで催促されるまで期限切れても報告しないのかは聞いてなかったからそこの説明をよろしく


A.

すみません。どうすべきかを議論しているまま報告ができていませんでした。

Q.

拙速にならず記事を時間かけて煮詰めると言いつつもあまりにも記事を出すのが遅すぎる

・ゲームスパークという組織に記事の執筆掲載に関する締切というものは存在しているのか?


A.

もちろんあります。自分は全く守れませんが、基本的にはみんなきっちりやっています。


Q.

・この作業は何人がどの時間に行っているのか?


A.

ほぼ自分一人、Game*Spark以外の業務に時間を使うことがほとんどなので、日中空いた数十分や定例のMTGで少しずつ話をしているので遅れに遅れていますし、考えもすぐにまとまっていない、合意もとれていないと言う状況です。

今後の体制についてはやはりこうした点を解消しない限りはどうしようもないかなと思っています。

忙しいくせに色々やりたがる自分の手癖の悪さが色々と出てしまっています。


Q.

記事のタイトルについて  東京オリンピック開会式への怒りと絶望…ゲームへのリスペクトがない演出とそれをありがたがる人々が許しがたい と、「リスペクトのない演出」だと記載がありますが、記者は「開会式をみていない」と断言しています。周りの反応を記載する事は、開会式をみていなくとも可能ですが、開会式の演出が「ゲームにリスペクトがある・ない」の判断は、開会式を見るのが絶対条件になるはずですが、この点についてどう思われますか。


A.

こちらについては初回の記事でもお伝えしている通りです。見出しが悪かったというのが大きいと思います。


Q.

Squallfangさんというフリーライターが「明確な反五輪ではないですが、政治利用に関して別の記事を用意しています」と言及しているのですがこれは編集部として新たに記事を出すことが決まっているのですか。だとしたらどのような目的で出すのでしょうか。

またもやゲームが主の記事ではなく「政治利用に関しての記事」にゲームというキーワードを絡めただけの記事だとするとまた波紋を呼びそうな気がします。


A.

これは一番騒動が盛り上がっているタイミングで編集部から依頼したもので、未だに公開をどうするかは編集部で預かっている状態です。


Q.

1.この騒動以降サイトの閲覧数、コメント数はどの程度推移しているのでしょうか?


A.

コメント数、トラフィックとも減少傾向にありますが、メディアの閲覧数などには上がり下がりの波というものが往々にしてある上、五輪期間との影響や、ネタの有無など、今回の騒動がどこまで影響しているのかという点については、なんとも判断がつきません。月に多く来訪している読者の皆様の数や閲覧のページ数は五輪コラム掲載から丸一月ほどたった状態でもそこまで変化がないというのはデータで確認できますが、このままではライターのみなさんを含めてなんとも言えないやりづらさ、居心地の悪さを感じている人がいるのは事実だと思います。




Q.

ワニウエイブ氏本人が記事に対する姿勢や意見を述べる記事は掲載されないのでしょうか?

ご本人の意図を編集部が代弁するのではなかなか納得しにくいように感じます。


A.

本人の意図はあの記事に込められていると思いますし、なぜあの記事を出したのかというのは自分が発言すべきだと思っています。なので本人が釈明する必要もないと思いますし、そういう記事を準備することは考えていません。


Q.

上記の風潮を払拭したい意思はあるか?


A.

Game*Sparkやワニウエイブ以外のライターさんに向けられるものに対しては、なんとか払拭したいと思いますが、自分個人がどう思われるかにはあまり興味がないので何かGame*Sparkを使って自身がどうかという記事なりを出すつもりはありません。あの記事だけで五輪の全てを語ったということもありませんし、各ライターとの関係などはこれまでもお話した通りです。ただ、聞かれることに関しては可能な限り回答しようと思いますし、公開しておきます。


Q.

Game*Sparkの収益源は何でしょうか。可能な範囲でご教示ください。


A.

広告収益がメインです。


Q.

該当記事において「病床が枯渇している」とリンクを貼ってある https://www.stopcovid19.jp/#Tokyo ですが こちらのサイトは東京都の発表

https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/ との数字の乖離が指摘されています (R3/8/16では 前者では東京427%ですが、都発表では67%。7/21の時点でも入院数の5倍の差があります)

こういった事は記者がキチンと確認したうえで、前者が正しいとして記載したのでしょうか


質問における前者と後者それぞれのサイトですが、算出方法が同一でないため、データの正しさとは別に指標の設計思想が異なると考えております。一概にどちらが正しいとはいえないでしょうが、記事のチェックに際して、(後者と比較してどうこうという話は抜きにしても)前者の設計思想に一定の妥当性があると判断されたものと思いますので、その判断過程をお示しください。


A.

指摘のサイトのソース自体はオープンデータを引っ張ってきていますし、各数値についても出典があるので、問題ないとしました。が、既に何を示しているのか分からないのでリンクとしては不適当だったと思いますし、テキスト内にその日時点の数値を入れるなりの編集は必要だったと思います。


Q.

病床逼迫の度合いをはかるうえで「患者数全て/病床数」の表示をしている(分子が入院が必要と判断された数ではない)ことを確認し、それをある程度妥当であると判断したかどうか、判断したならその過程を質問したつもりなのですが


A.

ここに関しては、数値の確からしさまでしか確認していません。


Q.

こちらの回答で不足していたと認識している日付の注釈などを見出し修正のタイミングで追加するつもりはありますか?


A.

リンクを差し替えるなどでの対応は必要かなと思います。そもそも今は全く意味をなしていないので。


Q.

当記事にて、五輪憲章を持ち出していますが、今回の10Mエアピストル金メダリストジャバド・フォルギはテロ団体に所属している事が明らかになっています

この事から五輪憲章には「政治的な思想」は関係ないのは明白ですが、こういった事実誤認等について、キチンと調べる事は今後ありますか?


A.

五輪憲章のくだりについては氏の政治的思想というよりは、LGBTへの発言ということで良しとしました。元のテキストも曖昧ですし、そのあたりの編集は甘かったと思います。


Q.

レビューは「自費でゲームを購入してからクリアまでプレイすることを必須」ということですが、どのように自費で購入してクリアまでプレイしていることを確認しているのでしょうか。

例えば、レビューしたゲームが自費で購入したものではなくSteamのギフト機能などで送られたものだったり違法ダウンロードしたものだったりという可能性はないのでしょうか。


A.

これはライターへの信頼以外はありません。


Q.

ライターを100%信頼して中身の事実確認しないと

結局プレイしてなかったりプレイが浅い記事になるのは防げないのか

まあ5人だとファクトチェック難しいのは分かるが

これでは「エアプ記事」という批判が出るような記事が出るのを止められないな


A.

全部のレポートに関して、何時間プレイしたか、その時間内で得られる情報が適正かについて、編集者が同じ時間以上プレイして記事を出すのは物理的にも不可能なので、そこはどうしようもないというのが正直なところです。極力そういうことはなくしたいと思っていますし、直近そこまでヒドいものはないと思います。また、「爆速プレイレポ」においての著者プレイ時間の表記は、そのあたりの判断を読者の皆様自身でもある程度できるようにするため行っています。


Q.

栗本チャレンジについて見解をお聞きしたいです

https://www.gamespark.jp/article/2015/04/18/56386.html


A.

記事掲載時、自分も社内の別媒体を担当しており、当時と全て入れ替わってしまった現編集部のメンバーも誰一人としてこの記事がどのように編集され公開されたかを把握されているかは分からないというのが実情です。だんまりを決め込んだということだけは理解しています。


自分は2017年5月から担当していますが、それまでの長年Game*Sparkを仕切っていた前任の編集長にどうするんだと話をしたことがありますが、もう終わったことだからいいと一蹴されましたし、退職したあとの本人にも話をしたことはありますが、同様の反応でした。既に他の企業に行っている以上、当人達に断られれば打つ手はありません。


自分としては、削除することもできますが、結局真相は闇の中ということで、調べられない以上はこのまま負の遺産として残しておくべきだろうと思いました。自分としては記事をどうするか以前に、ちゃんと説明をする必要はあったと思います。


なにか読者から説明を求められた時に、以前のようにだんまりだけはやめようというのが自分の思いですし、間違いはどこを間違ったかちゃんと伝えよう、どうぶつの森のフェイク動画に騙されたなら、隠さずちゃんと騙されたと言おう、それで信頼がなくなっても、コソコソ隠れたり取り繕ったりするよりはマシと話をしています。今回もそういう思いから極力どういう質問に対しても答えようと思っています。


Q.

五輪コラムとは直接関係ない話ですが、栗本チャレンジへのスタンスの話があったのでそれに関連して質問です。

コメント欄で「栗本」がNGワードに設定されている理由と、それを解除する予定はあるかどうかについてお聞かせいただけないでしょうか。


A.

単純に既に退職した人間かつ、現在の編集部とは関係がなく、フロムソフトウェアのタイトルの記事を出す度に栗本栗本言われてどうしようもなかったからNGワード設定しました。『Bloodborne』関連の記事で言われるならまだしも『SEKIRO』は本当に関係ないよな…と思っています。なんか言えよというのを無視し続けてきたというのはもちろんあると思いますので、致し方ないことだとも思いますが。


今回スタンスを明らかにすれば解除もできるかなと思いますので検討します。過去の記事に揶揄するコメントがつくことは特に対処は考えていませんし、今後も特に対応を変えることはありません。


Twitterかコメント欄かネットのどこかで見た気がするので事実をお伝えしておくと、栗本氏が会社を辞めたことと件の囲みレビュー記事が掲載されたことは全く関係がありません。


Q.

もう一点気になった点を書きます。これはコラムではなくその後の声明についてですが、

「また、常に特定の政治思想を背景にしながらコンテンツを制作しているということもありません。」とあのコラムの掲載後に安易に言い切れるのか疑問でした。

というのもコラムでは「五輪を楽しむ」ことは自覚していないかもしれないが政治的な立場であると主張しています。わたしはこの部分には同意します。あの記事の要旨の一つは一見政治的にニュートラルに見える立場でも政治的でないとは言えないという指摘だと思います

例えば編集部内で「Gamesparkでは犯罪に該当する行為を推奨する記事を掲載しない」というルールがあったとします。しかし、全ての法律が国民全員に支持されているわけではないのでこれは一つの政治的立場でしょう。ゲーム周りでも、香川ゲーム規制条例や、エロ規制に関係する刑法175条などは賛否が別れています。このルールが実際に編集部内になかったとしても編集部・ライター陣が共通して持っている価値観に起因して、記事にされない事柄があるならば、それは自覚的でなくとも政治的な立場を取っているということになりませんか。(共通して持っている価値観は「Warezには触れない」でも「転売を擁護した奴は使わない」でもなんでもいいですけど)


A.

そういう意味では昨日の記事でも言いましたし、コラムでも書いたように、政治的になり得るというスタンスです。


Q.

記事の品質を確保することについて質問です。

今回のワニウエイブ氏の記事について、散漫な論点や開会式を見ないで批判している点など、品質を下げている要因をどの程度編集段階で認識し、ワニウエイブ氏に対して指摘できていましたか。(一度でも指摘した事実があれば、その箇所が最終的に改善されていなかったとしても「指摘できていた」ということで構いません)

よろしくお願いいたします。


(8/19追記)

この質問ですが、編集に際してワニウエイブ氏の文章の問題点それぞれにつき、「問題点を認識できていなかった」「問題点は認識したがフィードバックしていなかった」「フィードバックしたが十分に修正がなされなかった」の何れであるか確認したいという意図です。

例示した2つ以外の問題点についても可能な限りわかると嬉しいですが、難しそうなら構いません。


A.

本旨にいくまでが長いのでバッサリとるかどうするかは悩みましたというのはこれまでお伝えしたとおりで、筆者にも修正を依頼し、こちらでも修正しました。なので回答としては指摘したとおりです。ただ、元の原稿から換骨奪胎するような形にまで手は加えてません。


補足Q.
具体的な編集の手法がわからないのでアレですが、部分部分の細かい指摘はあまりせず、全体通してざっくり問題点を指摘する感じなのでしょうか?

補足A.
両方ですね。全体の流れも個別の表現や誤字脱字の修正など全部手を入れますね。

補足Q.
では今回はまああるだろう誤字脱字修正以外には前置き部分のみの指摘ということで認識OKでしょうか

補足A.
全体的に荒れていた部分やさらに議論が拡散していた内容などはかなり手を入れています。

補足Q.
言い方は悪いかもですが現在公開されている内容でも、初稿からはかなり整理されて読みやすくなっているということでしょうか?少なくとも編集長目線では。

補足A.
そう思って公開しています。ただ、追記として出した記事にもあるとおり、もっとガバッと手を入れるか悩みましたが、筆者のエモーショナルな部分をなるべく触らずにというのは他の記事を通じても変わらないところかなと思います。編集者の思いを入れ込んでダラダラ勝手に追記したりとかということはないですね。

むしろ色々情報が足りないニュース記事の方がリライトに近い形でガバッと手が入れることが多いかもしれません。あくまでケースバイケースですが。

Q.
最後に、大元の演出及び演出家についてです。

今回のオリンピック開会式の演出は電通の佐々木宏氏によるものであり、今回開会式のゲーム音楽の使用という演出に対する記事を掲載されました。ゲーム音楽を政治的に利用したことによる状況に対する違和感を持ったことで執筆を依頼したとのことですが、その起点となった演出及び演出家に対する考えを、教えてください。

元となる記事において、オリンピックで(差別主義者が作った曲を含む)ゲーム音楽を流すという行為が政治的な意味を持ち、そしてそれを許しがたいと断じたわけですから、この演出を行った演出家、そして政治とゲームを結びつけた電通に対しても意見をライター、そして編集長という立場にて明確にするべきだと思います。

そして、ゲームスパークの運営である株式会社イードは株式会社電通デジタル・ホールディングスが運用する電通デジタル・ファンドから出資を受けており、ゲームスパークの利害関係者にあたります。利害関係者との関係を維持し続けるべきかどうかも含めて、この見解はこのDiscordにとどまる話ではないので「7月25日掲載のオリンピックに関するコラムにつきまして」のように公式な声明という形で行い、内外に示すべきなのではないかと考えています。

A.
電通への質問には回答しているとおりです。

ライターのスタンスは記事にあるとおりだと思いますので、無理に電通に対するスタンスをこれ以上Game*Sparkの誌面上で何かを発表する必要はないと考えます。

会社対会社の関係に自分が口を挟む立場ではないですし、こういうメディアで自由に意見を発表することが担保され、またそれに対しては表現の自由として自由な活動が認められているのがイードという会社だということにつきると思います。それによって生じる問題があれば責任者たる編集長が責任をとれという話はされていますが、現状でGame*Spark及び会社の事業運営に支障をきたすような企業間の問題はおきていません。個々のメディアの運営と会社の経営とは完全に一体でもありませんのでそれに対して何か意見があるかといわれればありません。

Q.
ゲムスパコメント欄でこういったボクシングが政治的であってもなくても起こっていたのは見ているわけですよね?どちらかに加担するリスクについては考えていましたか?

A.
ある程度のリスクは承知の上で掲載しましたが、想像以上の反応だったというのが正直なところです。

Q.
編集長に質問です。すぐにお答えいただかなくとも構いません。

件の記事に対して所謂コタツ記事だとの批判があります(もちろんコラムですから取材は必ずしも必要でないということはあると思います)。また、一般的にコタツ記事は取材費用(≒原稿料)の不足が問題点として指摘されるように思います。編集長は、編集長が良しとする質の政治的な記事を作成するために必要な原稿料が確保できているとお考えですか。よろしくお願いいたします。

A.
コロナ禍以降、ほぼ8~9割がコタツ(家にいながら作れる)記事となりました(元々Game*Sparkは海外メディアの情報を引っ張ることが多いのでそうした作りの記事が多いです)。リモートでのメーカー取材やインタビューも見方によってはコタツ記事ともいえますが、別にそれ自体は何も悪いことはないと思います。

政治的な記事をたくさん作りたいわけでもないので、回答は難しいですが、取材や調査が長期にわたり必要な記事に対してはそれに見合う原稿料は払っているかと思います。他のメディアと比較した時に原稿料がどうなのかはなんとも分かりませんが決して高い部類ではないと思うので、もう少し儲かって原稿料に還元できるように頑張る以外ありません。

《宮崎 紘輔》

タンクトップおじさん 宮崎 紘輔

Game*Spark、インサイドを運営するイードのゲームメディア及びアニメメディアの事業責任者でもあるただのニンゲン。 日本の新卒一括採用システムに反旗を翻すべく、一日18時間くらいゲームをしてアニメを見るというささやかな抵抗を6年続けていたが、親には勘当されそうになるし、バイト先の社長は逮捕されるしでインサイド編集部に無気力バイトとして転がり込む。 偶然も重なって2017年にゲームメディアの統括となり、ポジションが空位になっていたGame*Sparkの編集長的ポジションに就くも、ちょっとしたハプニングもあって2022年7月をもって編集長の席を譲る。 夢はイードのゲームメディア群を日本のゲーム業界で一目置かれる存在にすること、ゲームやアニメを自分達で出すこと(ウィザードリィでちょっと実現)、日本武道館でライブすること、グラストンベリーのヘッドライナーになること……など。

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