「手を上げろ!警察だ!」テロリストは問答無用で射殺…できないFPS『Zero Hour』―『SWAT 4』チックな難しい判断の連続が楽しさに【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

「手を上げろ!警察だ!」テロリストは問答無用で射殺…できないFPS『Zero Hour』―『SWAT 4』チックな難しい判断の連続が楽しさに【プレイレポ】

タクティカルFPS『Zero Hour』。かなりハードコアなプレイフィールを持つ本作は、特殊部隊員としての素質をプレイヤーに求めてきます。

連載・特集 特集
「手を上げろ!警察だ!」テロリストは問答無用で射殺…できないFPS『Zero Hour』―『SWAT 4』チックな難しい判断の連続が楽しさに【プレイレポ】
  • 「手を上げろ!警察だ!」テロリストは問答無用で射殺…できないFPS『Zero Hour』―『SWAT 4』チックな難しい判断の連続が楽しさに【プレイレポ】
  • 「手を上げろ!警察だ!」テロリストは問答無用で射殺…できないFPS『Zero Hour』―『SWAT 4』チックな難しい判断の連続が楽しさに【プレイレポ】
  • 「手を上げろ!警察だ!」テロリストは問答無用で射殺…できないFPS『Zero Hour』―『SWAT 4』チックな難しい判断の連続が楽しさに【プレイレポ】
  • 「手を上げろ!警察だ!」テロリストは問答無用で射殺…できないFPS『Zero Hour』―『SWAT 4』チックな難しい判断の連続が楽しさに【プレイレポ】
  • 「手を上げろ!警察だ!」テロリストは問答無用で射殺…できないFPS『Zero Hour』―『SWAT 4』チックな難しい判断の連続が楽しさに【プレイレポ】
  • 「手を上げろ!警察だ!」テロリストは問答無用で射殺…できないFPS『Zero Hour』―『SWAT 4』チックな難しい判断の連続が楽しさに【プレイレポ】
  • 「手を上げろ!警察だ!」テロリストは問答無用で射殺…できないFPS『Zero Hour』―『SWAT 4』チックな難しい判断の連続が楽しさに【プレイレポ】
  • 「手を上げろ!警察だ!」テロリストは問答無用で射殺…できないFPS『Zero Hour』―『SWAT 4』チックな難しい判断の連続が楽しさに【プレイレポ】

M7 Productions、Attritoが開発・運営をするタクティカルFPS『Zero Hour』。本作ではプレイヤーは特殊部隊員となり、事件現場の制圧・鎮圧を行います。実は本作は2020年8月13日より早期アクセスとしてリリースされていますが、記事執筆時点で行われているSteamセールで人気が急上昇しました。そこで、本記事では、そんな本作の特徴や難しさと面白さが共存するポイントをお届けします。

1人でもたっぷり遊べる歯ごたえ

本作では5v5のデスマッチなど対人戦も可能ですが、楽しさの中心にあると感じたのは、AIのテロリストを状況に応じて最適な方法で無力化していくソロ/Co-opモード。なお、ソロモードはBOTの味方などもなく完全ソロ攻略です。無力化というのは文字通りの意味ではありますが、方法は大きく分けて2つ、射殺と拘束のどちらかです。とはいえ、プレイヤーは軍隊ではないので、問答無用な射殺はNG。投降を呼びかけた上で、投降したテロリストは拘束、反抗しようとするテロリストは射殺もしくは武器を落とさせて無力化していかなければなりません。このCo-opモードに関しては、キャラクターの挙動も含め、かつての名作『SWAT 4』をよりカジュアルにした空気が感じられます。さらにミッションによっては、指定時間内に爆弾を解除しなければならない場合もあり、より緊迫感を感じることができるでしょう。

人気の急上昇によりサーバーが不安定になるという問題もあり、筆者はフレンドとプレイする時は多少pingが高いものの、比較的安定してプレイできるUS Westでプレイしています。Asiaはプレイ準備中や開始直後にサーバーから切断されてしまう確率が高く、あまり安定はしていません。なお、ソロの場合はローカルでプレイできるため、ラグを気にせずプレイすることができます。

ステージは執筆時点で11ステージ用意されており、それぞれにRegularとHardcoreの2つの難易度が用意。マップによってそもそもの難易度も異なるため、高得点を狙わずとも、かなりヘヴィなプレイ感を感じることができます。

調整はまだまだ必要なものの、凶暴さを併せ持つテロリスト

テロリストはそれぞれ恐怖値というものが設定されているようで、周りの状況等で降伏しやすかったり、反撃を積極的にしてきたりします。あっさりと投降してくれれば良いのですが、必ずしもそうでなく、銃を捨てるふりをして反撃をしてこようとしたり、見えた瞬間に攻撃してきたりとその反応も多様。本作は一発の銃弾が重い、いわゆる「リアル系」のバランスなので、状況に応じてはダメージどころかそのままプレイヤーがあっさりと倒されてしまう場合もあって、かなりエグい難易度になっているステージも。

一方、モーションの上書きがされない状況があり、ゲーム内部では降伏状態になっていても、モーション上は武器を捨てておらず武器が変な方向を向いていたり、武器を落とさせようと手を撃つと降伏状態の敵に攻撃をしたとされペナルティで減点されてしまうこともありました。早期アクセスゆえのことだとは思いますが、こういった点はきっちりと正しい状態を反映してほしいところです。

登場する装備はほとんどが殺傷武器、非殺傷武器はほぼ皆無

敵をなるべく傷つけること無く制圧するのには本来重要なのが装備です。その点ですが、実は本作の武器はほとんどが殺傷武器です。最近の特殊部隊……というと色々と語弊があるかもしれませんが、昨今の装備事情からいくとそれだけ危険な状況に送り込まれていると言い換えることができるかもしれませんが、きっちりと犯人を投降させてクリアしようとするにはなかなか難しいラインナップです。メイン武器として、M4やMP5SD、MP7やAS VALといった様々な武器が登場する一方、非殺傷武器の枠に唯一入れられるのがフラッシュバンのみで、テーザーやゴム弾といったものはなし。ここに関してはもう少しバリエーションが欲しい気もします。

ただ、武器それぞれに異なる種類が装着可能なアタッチメント類の総数は結構な数が用意されています。それぞれ使いやすさ等の違いもあって、好みや戦略に合わせて変更することができるのは良い点でしょう。ドアの下から差し込んで中を偵察できるUnder Door Cameraや、ソロでもフレンドとのプレイでも有用なものもあります。

ドア下にはドアストッパーが装着されている場合があり、それを外すかドアを数回蹴るか、ショットガンで撃って鍵を壊すか、C2爆薬でドアをふっ飛ばすか……といくつかの方法で開けることができます。もちろん、音を立てればそれに対してテロリストが反応して動くので、静かに突入するか、派手に突入するかはプレイヤー次第というところです。

1箇所から攻め続けるのではなく、多角的に考えることが重要

本作では1箇所から攻め続けると非常に攻めにくい状況になる場合があります。そんな時に使えるのがラペリング。突入してきた場所にテロリストは集中するため、窓や屋上といった違う方向から再び攻めることで、あっさりと無力化させることができる場面も多々あります。敵は案外移動したことに気付かれずに、最初にアクションを起こした場所を注視し続けている場合もあるので、意表を付くことで投降させやすくなることもあるようです。また、建物のブレーカーを落としてナイトビジョンを使用するのも効果的。

もちろんこういった動きをする理由はいくつかあります。中でも、最も大きな理由としては、思った以上に敵の射撃精度がよく、その上でこちらの防御能力はそう高くないため、HPが半分以上持っていかれるぐらいならまだしも、待ち構えていた複数の敵に一瞬で倒されてしまいミッション失敗、最初からやり直し……という羽目に陥りやすいことです。そういった「あとちょっと」を防ぐためにも慎重に攻めながらも、敵の意表をついた行動をするように心がけると、思った以上に簡単に制圧し、ノーダメージ、ノーペナルティでクリアも十分に狙えます。

参考までにテロリストを全員射殺、武器回収を一切行わず、救出目標も全員射殺、と完璧なまでのテロリストプレイを1ステージ目のTERROR HOUSEで行ってみた結果は以下の通り。テロリストを全員無力化したことと、プレイヤーが死ななかったこと以外、何も評価されていません。いかにルールに沿ってきっちりとプレイすることが求められるのがわかるかと思います。そういったところも『SWAT 4』的な楽しみです。

なお、スコアが低いと、たとえミッションをクリアしても新たなステージは開放されません。(新たなステージの開放は各ステージの獲得ハイスコアの合計で行われます)

サーバーやマッチング面などに問題がいくつかあるも、正式リリースに期待が持てる

本作では、前述のようにサーバーが不安定であったり、プレイヤー人口の都合でマッチング面が多少不安だったり……ということもあり、ソロもしくはフレンドとのプレイが推奨ですが、カオスな空間になるかもしれないパブリックという手もあるにはあります。また、対人戦に関しては完全にCo-opモードとは趣が異なるため、まずは全ステージプレイして慣れてからをおすすめします。いずれにせよ、マルチプレイに関しては時間帯やサーバーに依存するため、できるだけフレンドとプレイしたいところです。

味方の銃声が大きすぎるといった改良が必要な点はあるものの、敵の足音の位置の上下などはわかりやすく、良い点と改善が必要な点が混在している状態です。筆者としては、早期アクセス終了に期待が持てるレベルだと感じています。『SWAT 4』のゲーム性の流れを汲むタイトルとしては『Ready or Not』なども控えていますが、それらを待つ間にプレイしてみるのもいいでしょう。

『Zero Hour』は、記事執筆時点で早期アクセス中で、Steamで通常1,220円、9月9日までは40%オフで732円で販売中です。

《kuma》

kuma

作詞家/作編曲家/元Esports競技勢。FPS、アクションRPG、シミュレーター系が主食。ハードウェア・ソフトウェアレビュー、インタビューなどをやっています。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top